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公開番号2025085227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198946
出願日2023-11-24
発明の名称交通信号制御装置及び交通信号制御方法
出願人日本信号株式会社
代理人個人
主分類G08G 1/07 20060101AFI20250529BHJP(信号)
要約【課題】何らかの異常が発生しても、予定秒数で切替動作を行う交通信号制御装置及び交通信号制御方法を提供する。
【解決手段】交通信号制御装置10では、信号現示の切替に関する予定情報を作成する情報処理装置21と、予定情報を外部に提供する通信装置50と、情報処理装置21からの指令に基づいて交通信号灯器SGの表示状態を制御する信号制御回路25と、予定情報を保持する記憶部26とを備え、信号制御回路25は、情報処理装置21に従う通常動作から既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングTMtrで、予定情報通りに交通信号灯器SGの表示状態を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
信号現示の切替に関する予定情報を作成する情報処理装置と、
前記予定情報を外部に提供する通信装置と、
前記情報処理装置からの指令に基づいて交通信号灯器の表示状態を制御する信号制御回路と、
前記予定情報を保持する記憶部とを備え、
前記信号制御回路は、前記情報処理装置に従う通常動作から既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングで、前記予定情報通りに前記交通信号灯器の表示状態を制御する、
交通信号制御装置。
続きを表示（約 870 文字）【請求項２】
前記信号制御回路は、前記情報処理装置の動作に異常が発生したと判断した場合に、前記過渡的タイミング後に、前記予定情報に制限されない前記既定の縮退動作を行う、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項３】
前記信号制御回路は、前記過渡的タイミングにおいて、前記予定情報に従う予備的な縮退動作を行う、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項４】
前記過渡的タイミング後の前記既定の縮退動作は、予め用意されている時限表と、外部に提供された前記予定情報に対応する信号情報とのいずれかに基づく、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項５】
前記交通信号灯器について現在の表示状態の保持時間の判断を可能にする計時部を備え、
前記計時部は、前記過渡的タイミングの前に前記情報処理装置から同期信号を受けて経過時間と絶対時間とのいずれかについて補正される、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項６】
前記信号制御回路は、前記予定情報が信号現示の切替タイミングに関して時間幅を有するものである場合、前記過渡的タイミングにおいて、前記交通信号灯器の表示状態の切換を前記時間幅のうち最短時間で実行する、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項７】
前記信号制御回路から出力される点灯駆動信号に基づいて前記交通信号灯器を動作させる灯器駆動部を備える、請求項１に記載の交通信号制御装置。
【請求項８】
外部に提供される信号現示の切替に関する予定情報を作成する情報処理装置と、前記情報処理装置からの指令に基づいて交通信号灯器の表示状態を制御する信号制御回路とを備える交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、
前記情報処理装置に従う通常動作から前記信号制御回路による既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングで、外部に提供された前記予定情報通りに前記交通信号灯器の表示状態を制御する、交通信号制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、信号現示の切替に関する予定情報を外部に提供する交通信号制御装置及び交通信号制御方法に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
交通信号装置として、検出手段によりソフトウェアを実行するＣＰＵの異常発生が検出された場合に、制御回路が、自律的に制御対象である交通信号灯器を制御するものが公知となっている（特許文献１）。
【０００３】
特許文献１の手法では、信号機の信号情報として信号現示の切替までの予定秒数を近隣の車両等に提供する場合が考慮されていない。つまり、例えばソフトウェアを実行するＣＰＵに異常が発生した場合は、下位の制御回路での縮退運用を行うことになるが、ソフトウェア制御とはタイミングや秒数の同期を行っていないため、既に近隣の車両等に提供した予定秒数とは異なる秒数での制御が行われることになり、車両の動作に支障が生じる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１５－０３２２３６号公報
【発明の概要】
【０００５】
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、信号現示の切替までの予定秒数を提供した場合、例えばソフトウェアを実行するＣＰＵに異常が発生しても、予定秒数で切替動作を行う交通信号制御装置及び交通信号制御方法を提供することを目的とする。
【０００６】
上記目的を達成するため、本発明に係る交通信号制御装置は、信号現示の切替に関する予定情報を作成する情報処理装置と、予定情報を外部に提供する通信装置と、情報処理装置からの指令に基づいて交通信号灯器の表示状態を制御する信号制御回路と、予定情報を保持する記憶部とを備え、信号制御回路は、情報処理装置に従う通常動作から既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングで、予定情報通りに交通信号灯器の表示状態を制御する。
【０００７】
上記交通信号制御装置では、信号制御回路が、情報処理装置に従う通常動作から既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングで、予定情報通りに交通信号灯器の表示状態を制御するので、何らかの原因で情報処理装置による制御から信号制御回路による縮退動作に切り替わる場合であっても、信号機又はこれを構成する複数の交通信号灯器は、過渡的タイミングで外部に提供された予定情報通りに動作するので、情報の提供を受けた車両の動作に支障が生じることを防止できる。
【０００８】
上記目的を達成するため、本発明に係る交通信号制御方法は、外部に提供される信号現示の切替に関する予定情報を作成する情報処理装置と、情報処理装置からの指令に基づいて交通信号灯器の表示状態を制御する信号制御回路とを備える交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、情報処理装置に従う通常動作から信号制御回路による既定の縮退動作に切り替わる過渡的タイミングで、外部に提供された予定情報通りに交通信号灯器の表示状態を制御する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１実施形態の交通信号制御装置を設けた道路について説明する概念図である。
交通信号制御装置の一構成例について示すブロック図である。
（Ａ）は、交通信号の時限表を例示し、（Ｂ）は、時限表から算出される１サイクルの予定秒数を示す。
第１実施形態の交通信号制御装置の動作を説明する概念的なフローチャートである。
第１実施形態の交通信号制御装置の動作を説明する概念的なフローチャートである。
（Ａ）は、動作状態の切り換わりを説明する概念図であり、（Ｂ）は、交通信号灯器の時限表を例示し、（Ｃ）は、時限表から算出される予定秒数を示す表である。
第２実施形態の交通信号制御装置の動作を説明する概念的なフローチャートである。
動作状態の切り換わりを説明する概念図である。
第３実施形態の交通信号制御装置を説明する図である。
第３実施形態の交通信号制御装置の動作を説明する概念的なフローチャートである。
第３実施形態の交通信号制御装置の動作を説明する概念的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
〔第１実施形態〕
以下、本発明に係る第１実施形態の交通信号制御装置及び交通信号制御方法について説明する。図１は、第１実施形態の交通信号制御装置１０を導入した道路ＲＡ及び交差点ＣＳについて説明する概念図である。図２は、交通信号制御装置１０等を含む信号システム１００の構成例を説明するブロック図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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