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公開番号2025084266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198040
出願日2023-11-22
発明の名称建物管理システム
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類G08B 25/00 20060101AFI20250527BHJP(信号)
要約【課題】広域センターの監視ユーザにアクセス権限を設定する作業の負荷を軽減する。
【解決手段】各建物の中央管理システム1-1～1-3は、建物の設備管理者の管理権限を定義したアクセスレベルの情報を記憶し、建物の設備で発生した警報情報を広域センター2に送信する。広域センター2は、監視ユーザと各建物の設備管理者とを関連付ける設定情報を参照して、監視ユーザと関連付けされた建物の設備管理者を特定し、特定した設備管理者のアクセスレベルの情報を中央管理システム1-1～1-3から取得する。広域センター2は、警報情報を受信したときに、アクセスレベルの情報を参照し、監視ユーザと関連付けされた設備管理者に警報情報の送信元の建物の設備の警報監視権限があるときに、監視ユーザに警報監視権限があると判定し、受信した警報情報を監視ユーザに通知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
管理対象となる建物毎に設置され、建物の設備を管理する複数の中央管理システムと、
ネットワークを介して前記複数の中央管理システムと接続された広域センターとから構成され、
各建物の前記中央管理システムは、
建物の設備管理者の管理権限を定義したアクセスレベルの情報を記憶するように構成された第１の記憶部と、
建物の設備で発生した警報情報を前記広域センターに送信するように構成された第１の警報通知部とを備え、
前記広域センターは、
前記広域センターの監視ユーザと各建物の設備管理者とを関連付ける設定情報を記憶するように構成された第２の記憶部と、
前記設定情報を参照して、前記監視ユーザと関連付けされた建物の設備管理者を特定し、特定した設備管理者のアクセスレベルの情報を前記複数の中央管理システムから取得するように構成された設定情報取得部と、
前記警報情報を受信したときに、前記設定情報取得部が取得したアクセスレベルの情報を参照し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者に前記警報情報の送信元の建物の設備の警報監視権限があるときに、前記監視ユーザに警報監視権限があると判定し、受信した警報情報を前記監視ユーザに通知するように構成された第２の警報通知部とを備えることを特徴とする建物管理システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１記載の建物管理システムにおいて、
前記第２の警報通知部は、前記警報情報を受信したときに、警報が発生した建物及び設備の分類を特定し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者が前記特定された建物の設備の分類に警報監視権限を有するときに、前記監視ユーザに警報監視権限があると判定することを特徴とする建物管理システム。
【請求項３】
請求項１または２記載の建物管理システムにおいて、
前記設定情報は、前記広域センターの監視ユーザと、前記監視ユーザが管理する設備と同種の設備を管理する各建物の設備管理者と、を関連付ける情報であることを特徴とする建物管理システム。
【請求項４】
管理対象となる建物毎に設置され、建物の設備を管理する複数の中央管理システムと、
ネットワークを介して前記複数の中央管理システムと接続された広域センターとから構成され、
各建物の前記中央管理システムは、
建物の設備管理者の管理権限を定義したアクセスレベルの情報を記憶するように構成された第１の記憶部と、
前記広域センターからの建物の設備に関する要求を処理するように構成された第１の要求処理部とを備え、
前記広域センターは、
前記広域センターの監視ユーザと各建物の設備管理者とを関連付ける設定情報を記憶するように構成された第２の記憶部と、
前記設定情報を参照して、前記監視ユーザと関連付けされた建物の設備管理者を特定し、特定した設備管理者のアクセスレベルの情報を前記複数の中央管理システムから取得するように構成された設定情報取得部と、
前記監視ユーザから建物の設備に関する要求があったときに、前記設定情報取得部が取得したアクセスレベルの情報を参照し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者に前記監視ユーザからの要求先の建物の設備の管理権限があるときに、前記監視ユーザに管理権限があると判定し、前記監視ユーザからの要求を要求先の建物の前記中央管理システムに送信するように構成された第２の要求処理部とを備えることを特徴とする建物管理システム。
【請求項５】
請求項４記載の建物管理システムにおいて、
前記第２の要求処理部は、前記監視ユーザから建物の設備に関する要求があったときに、要求先の建物及び設備の分類を特定し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者が前記特定された建物の設備の分類に管理権限を有するときに、前記監視ユーザに管理権限があると判定することを特徴とする建物管理システム。
【請求項６】
請求項４または５記載の建物管理システムにおいて、
前記設定情報は、前記広域センターの監視ユーザと、前記監視ユーザが管理する設備と同種の設備を管理する各建物の設備管理者と、を関連付ける情報であることを特徴とする建物管理システム。
【請求項７】
請求項４または５記載の建物管理システムにおいて、
前記監視ユーザから建物の設備に関する要求は、データの閲覧要求であり、
前記第１の要求処理部は、前記広域センターから受信した要求に対応するデータを前記広域センターに送信し、
前記第２の要求処理部は、前記中央管理システムから受信したデータを監視画面上に表示することを特徴とする建物管理システム。
【請求項８】
請求項４または５記載の建物管理システムにおいて、
前記監視ユーザから建物の設備に関する要求は、設備に対する操作要求であり、
前記第１の要求処理部は、前記広域センターから受信した要求を、要求先の設備を制御するコントローラに送信することを特徴とする建物管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建物管理システムに関するものである。
続きを表示（約 3,000 文字）【背景技術】
【０００２】
複数の建物を一括して統合管理する広域センターのシステムポータルと各建物の中央管理システムとはネットワークを介して接続されており、システムポータルから各建物の中央管理システムに保存されているデータを参照できるようになっている（例えば特許文献１、特許文献２参照）。建物の中央管理システムにおいて広域センターの監視ユーザ毎にアクセス権限が設定されていれば、広域センターの監視ユーザは、中央管理システムにアクセスして、中央管理システムに保存されているデータを閲覧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－０８４７３０号公報
特開平０５－０８３７６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
広域センターの監視ユーザが閲覧する監視画面上に、例えば各建物で発生した警報のうち電気設備に関する警報と電気設備に関する操作画面のみを表示し、電気設備ではない衛生設備や防災設備などに関する通報や操作画面については表示しない、という設定が必要とされる場合がある。広域センターにおいて、監視ユーザ毎および各建物の中央管理システムが管理する建物中の監視対象毎に、アクセス権限（非表示、表示、操作可）の設定を行うことで、このような監視対象のアクセス権限制御は可能である。
しかし、広域センターが管理する建物が複数存在し、かつ各建物中の監視対象が数千から数万個に及ぶため、全ての監視対象についてアクセス権限を設定すると、広域センターの監視ユーザにアクセス権限を設定する作業の負荷が非常に高くなってしまう、という課題があった。
【０００５】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、広域センターの監視ユーザにアクセス権限を設定する作業の負荷を軽減することができる建物管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の建物管理システムは、管理対象となる建物毎に設置され、建物の設備を管理する複数の中央管理システムと、ネットワークを介して前記複数の中央管理システムと接続された広域センターとから構成され、各建物の前記中央管理システムは、建物の設備管理者の管理権限を定義したアクセスレベルの情報を記憶するように構成された第１の記憶部と、建物の設備で発生した警報情報を前記広域センターに送信するように構成された第１の警報通知部とを備え、前記広域センターは、前記広域センターの監視ユーザと各建物の設備管理者とを関連付ける設定情報を記憶するように構成された第２の記憶部と、前記設定情報を参照して、前記監視ユーザと関連付けされた建物の設備管理者を特定し、特定した設備管理者のアクセスレベルの情報を前記複数の中央管理システムから取得するように構成された設定情報取得部と、前記警報情報を受信したときに、前記設定情報取得部が取得したアクセスレベルの情報を参照し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者に前記警報情報の送信元の建物の設備の警報監視権限があるときに、前記監視ユーザに警報監視権限があると判定し、受信した警報情報を前記監視ユーザに通知するように構成された第２の警報通知部とを備えることを特徴とするものである。
【０００７】
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記第２の警報通知部は、前記警報情報を受信したときに、警報が発生した建物及び設備の分類を特定し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者が前記特定された建物の設備の分類に警報監視権限を有するときに、前記監視ユーザに警報監視権限があると判定することを特徴とするものである。
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記設定情報は、前記広域センターの監視ユーザと、前記監視ユーザが管理する設備と同種の設備を管理する各建物の設備管理者と、を関連付ける情報である。
【０００８】
本発明の建物管理システムは、管理対象となる建物毎に設置され、建物の設備を管理する複数の中央管理システムと、ネットワークを介して前記複数の中央管理システムと接続された広域センターとから構成され、各建物の前記中央管理システムは、建物の設備管理者の管理権限を定義したアクセスレベルの情報を記憶するように構成された第１の記憶部と、前記広域センターからの建物の設備に関する要求を処理するように構成された第１の要求処理部とを備え、前記広域センターは、前記広域センターの監視ユーザと各建物の設備管理者とを関連付ける設定情報を記憶するように構成された第２の記憶部と、前記設定情報を参照して、前記監視ユーザと関連付けされた建物の設備管理者を特定し、特定した設備管理者のアクセスレベルの情報を前記複数の中央管理システムから取得するように構成された設定情報取得部と、前記監視ユーザから建物の設備に関する要求があったときに、前記設定情報取得部が取得したアクセスレベルの情報を参照し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者に前記監視ユーザからの要求先の建物の設備の管理権限があるときに、前記監視ユーザに管理権限があると判定し、前記監視ユーザからの要求を要求先の建物の前記中央管理システムに送信するように構成された第２の要求処理部とを備えることを特徴とするものである。
【０００９】
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記第２の要求処理部は、前記監視ユーザから建物の設備に関する要求があったときに、要求先の建物及び設備の分類を特定し、前記監視ユーザと関連付けされた設備管理者が前記特定された建物の設備の分類に管理権限を有するときに、前記監視ユーザに管理権限があると判定することを特徴とするものである。
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記設定情報は、前記広域センターの監視ユーザと、前記監視ユーザが管理する設備と同種の設備を管理する各建物の設備管理者と、を関連付ける情報である。
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記監視ユーザから建物の設備に関する要求は、データの閲覧要求であり、前記第１の要求処理部は、前記広域センターから受信した要求に対応するデータを前記広域センターに送信し、前記第２の要求処理部は、前記中央管理システムから受信したデータを監視画面上に表示することを特徴とするものである。
また、本発明の建物管理システムの１構成例において、前記監視ユーザから建物の設備に関する要求は、設備に対する操作要求であり、前記第１の要求処理部は、前記広域センターから受信した要求を、要求先の設備を制御するコントローラに送信することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００１０】
本発明では、各建物の中央管理システムに設定されたアクセスレベルの情報を利用することで、広域センターの監視ユーザが管理対象毎に管理権限を設定する必要がなくなるので、広域センターの監視ユーザにアクセス権限を設定する作業の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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