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公開番号2025085869
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199542
出願日2023-11-27
発明の名称表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ装置、プログラム、及び車両用表示システム
出願人日本精機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G09G 5/00 20060101AFI20250530BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】 何度も同じ情報が提供されることに対する煩わしさと、注意喚起を促す重要な情報の見落としや同じ情報が提供されないことに対する不安感とを低減する。
【解決手段】 車両の前景画像から特定の物体を認識し、前景画像に認識した特定の物体を示す画像を重畳して表示する表示装置50を制御する表示制御装置30であって、撮像される車両の前景画像を取得する画像取得部301と、特定の物体を認識する画像認識部302と、車両に搭乗した乗員の視点位置を検出する視点位置検出部303と、認識された特定の物体の位置と検出された乗員の視点位置とから乗員が特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて特定の物体の画像の結像領域における位置を特定し、特定された位置に特定の物体の画像を結像する制御を行う制御部300と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前景画像から特定の物体を認識し、前記前景画像に認識した前記特定の物体を示す画像を重畳して表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
撮像される前記車両の前景画像を取得する画像取得部と、
前記特定の物体を認識する画像認識部と、
前記車両に搭乗した乗員の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記画像認識部で認識された前記特定の物体の位置と前記視点位置検出部で検出された前記乗員の視点位置とから前記乗員が前記特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて前記特定の物体の画像の結像領域における結像位置を特定し、特定された前記結像位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う制御部と、
を備えた表示制御装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記乗員が前記特定の物体を視認していると判定された場合、既定値よりも小さいビジュアルイメージディスタンス(前記乗員の視点位置から結像領域に結像される前記特定の物体の画像の中心までの線分の長さで示される距離)が示す結像位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う、請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記乗員が前記特定の物体を視認していると判定された場合、第1の既定値よりも大きいルックダウンアングル(前記乗員の視点位置から前記車両の前方に仮想的に設定される上下左右方向面に対して垂直に延びる第1の基準線と前記車両を上面視した場合の前記乗員の視点位置から前記特定の物体の画像の中心に向かう直線とがなす第1の視線角度)が示す垂直画角の位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う、請求項1記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記乗員が前記特定の物体を視認していると判定された場合、第2の既定値より絶対値が大きいルックオーバアングル(前記乗員の視点位置から前記車両の前方に仮想的に設定される上下左右方向面に対して垂直に延びる第2の基準線と前記特定の物体の画像の中心に向かう直線とがなす第2の視線角度)が示す水平画角の位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う、請求項1記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記乗員が前記特定の物体を視認していると判定された場合、常態表示される画像のイメージビジュアルディスタンス、またはルックダウンアングル(前記乗員の視点位置から前記車両の前方に仮想的に設定される上下左右方向面に対して垂直に延びる第1の基準線と前記車両を上面視した場合の前記乗員の視点位置から前記特定の物体の画像の中心に向かう直線とがなす第1の視線角度)のいずれかと同じ値を示す位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う、請求項1記載の表示制御装置。
【請求項6】
車両の前方に仮想的に設定された像面に画像を結像し、前記車両に搭乗した乗員に前記車両の前景に重畳して視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
撮像される前記車両の前方視界の画像を取得する画像取得部と、
取得した前記撮影画像から特定の物体を認識する画像認識部と、
前記乗員の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記画像認識部で認識された前記特定の物体の位置と前記視点位置検出部で検出された前記乗員の視点位置とから前記乗員が前記特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて前記特定の物体を示す前記画像の前記像面への結像位置を算出し、算出された前記結像位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う制御部と、を備えたヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
車両の前景画像から特定の物体を認識し、前記前景画像に認識した前記特定の物体の画像を重畳して表示する表示装置を制御する表示制御装置のプログラムであって、
前記表示制御装置が有するプロセッサに、
撮像される前記車両の前景画像を取得する処理と、
前記特定の物体を認識する処理と、
前記車両に搭乗した乗員の視点位置を検出する処理と、
認識された前記特定の物体の位置と検出された前記乗員の視点位置とから、前記乗員が前記特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて前記特定の物体の画像の結像領域における位置を特定する処理と、
特定された前記位置に前記特定の物体の画像を結像して表示する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項8】
ヘッドアップディスプレイ装置と、前記ヘッドアップディスプレイ装置を制御する表示制御装置と、を含む車両用表示システムであって、
前記表示制御装置は、
撮像される車両の前景画像を取得する画像取得部と、
前記特定の物体を認識する画像認識部と、
前記車両に搭乗した乗員の視点位置を検出する視点位置検出部と、
認識された前記特定の物体の位置と、検出された前記乗員の前記視点位置とから前記乗員が前記特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて前記特定の物体の画像の結像位置を特定し、特定された前記結像位置に前記画像を結像する制御を行う制御部と、を備え、
前記ヘッドアップディスプレイ装置は、
前記制御部の制御により、前記車両の前方に仮想的に設定された結像面に結像された前記特定の物体の画像を前記車両の前景に重畳して前記乗員に視認させる、車両用表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前景画像から道路標識等特定の物体を認識し、前景画像に認識した特定の物体を示す画像を重畳して表示する表示装置を制御する表示制御装置等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に、自車両のユーザ(例えば、車両に搭乗して車両を運転する乗員)の視線方向を検出する視線検出手段と、視線検出手段が検出する視線方向と撮像手段が撮像するカラー画像とに基づいてユーザの見ている物体を特定する物体特定手段とを備え、物体認識手段が、物体特定手段で特定した物体を除く物体を認識する車両用表示装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された車両用表示装置によれば、自車両のユーザが一度視認したにもかかわらず同じ情報を再度提供するとその提供された情報を煩わしく感じるため、自車両のユーザが一度視認した物体を除く物体の情報を提供することで、煩わしさを解消することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-182306号公報(段落[0005],[0006]参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された車両用表示装置によれば、一度視認した物体を除く物体の情報が提供され、一度視認した物体の情報が提供されなくなることで、運転上重要な道路標識等注意喚起を促す重要な情報を見落とすことが懸念され、また、ユーザに、今まで何度も提供されていた情報がなぜ提供されなくなったのかという疑念を与えかねず、この場合、ユーザは不安に感じることがある。
【0006】
本発明の目的は、例えば道路標識等、注意喚起を促す特定の物体をユーザが視認している場合、ユーザの視界の目立たない位置にその存在を示す画像を表示することで、何度も同じ情報が提供されることに対する煩わしさと、注意喚起を促す重要な情報の見落としや同じ情報が提供されないことに対する不安感とを低減することができる表示制御装置等を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
【0009】
第1の態様は、車両の前景画像から特定の物体を認識し、前記前景画像に認識した前記特定の物体を示す画像を重畳して表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、撮像される前記車両の前景画像を取得する画像取得部と、前記特定の物体を認識する画像認識部と、前記車両に搭乗した乗員の視点位置を検出する視点位置検出部と、前記画像認識部で認識された前記特定の物体の位置と前記視点位置検出部で検出された前記乗員の視点位置とから前記乗員が前記特定の物体を視認しているか否かを判定し、その判定結果に応じて前記特定の物体の画像の結像領域における結像位置を特定し、特定された前記結像位置に前記特定の物体の画像を結像する制御を行う制御部と、を備える。
【0010】
第1の態様では、制御部は、画像認識部で認識される特定の物体の位置と、視点位置検出部で検出される乗員の視点位置とから判定される、乗員が道路標識等、特定の物体を視認しているか否かに応じて、生成された特定の物体の画像の結像領域への結像位置を算出し、その結像位置に特定の物体の画像を結像する制御を行う。このように、乗員が特定の物体を視認している場合と視認していない場合とで特定の物体の画像の結像領域への結像位置を異ならせて結像する制御を行うことで、乗員に適切な注意喚起を行うことができる。例えば、乗員が道路標識等の特定の物体を視認している場合に、乗員の視野の目立たない結像位置にその特定の物体の画像を結像することで、乗員の視野の目立つ位置に何度も注意喚起を促す画像が結像されることによる煩わしさを解消することができる。また、車両を運転するうえで重要な、道路標識等、特定の物体を見落とす機会が減り、また、何度も同じ注意喚起を促す画像が表示されないことに対する乗員の不安を払拭することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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