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公開番号
2025109583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003567
出願日
2024-01-12
発明の名称
ポリアミド樹脂組成物、成形品およびその製造方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明によれば、十分な機械的物性の付与、耐久性の向上がなされた繊維強化ポリアミド樹脂組成物、これを用いた成形体、摺動部材、ギア及びウォームホイールを得ることができる。
【解決手段】結晶性ポリアミド(A)と、ガラス繊維(B)とを含有する繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物のギ酸相対粘度は90以上であり、前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物に含まれる前記ガラス繊維(B)の数平均繊維長が300μm以上である、繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性ポリアミド(A)と、
ガラス繊維(B)と
を含有する繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物のギ酸相対粘度は90以上であり、
前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物に含まれる前記ガラス繊維(B)の数平均繊維長が300μm以上である、
繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記結晶性ポリアミド(A)100重量部に対して前記ガラス繊維(B)を1~100重量部含むことを特徴とする、請求項1に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記結晶性ポリアミド(A)のギ酸相対粘度が130以上であることを特徴とする、請求項1に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物からなる、繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【請求項5】
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品のギ酸相対粘度が90以上であることを特徴とする、請求項4に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【請求項6】
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品に含まれる前記ガラス繊維(B)の数平均繊維長が300μm以上であることを特徴とする、請求項4に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【請求項7】
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品の黄色度(YI)が0以上50以下であることを特徴とする、請求項4に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【請求項8】
ギ酸相対粘度が30以上90以下である結晶性ポリアミド100質量部に対して、平均繊維径が3μm以上20μm以下であるガラス繊維を5質量部以上100質量部以下を添加し、溶融混練して溶融混練物を得る溶融混練工程と、
前記溶融混錬物を成形して繊維強化ポリアミド樹脂プレ成形品を得る成形工程と、
前記繊維強化ポリアミド樹脂プレ成形品を下記一般式(I)で表される温度Tで加熱し、繊維強化ポリアミド樹脂成形品を得る加熱工程と、
を含むことを特徴とする、繊維強化ポリアミド樹脂組成物の製造方法。
Tm-130℃≦T≦Tm-10℃ (I)
(式中、Tmは、前記熱可塑性樹脂の融点である。)
【請求項9】
摺動部材である、請求項4に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【請求項10】
ギアである、請求項4に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械特性、耐久性に優れる繊維強化ポリアミド樹脂組成物及びこれからなる成形体およびその製造方法に関するものであり、詳しくは、特定の粘度を有するポリアミドと特定の繊維長のガラス繊維を含むことを特徴とする繊維強化ポリアミド樹脂組成物及びこれからなる成形体およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、摺動性、成形加工性、機械的特性、耐薬品性に優れていることから、従来から、産業資材用、自動車用、電気及び電子用または工業用等の様々な部品材料として広く用いられている。
特に優れた摺動性・機械的特性の観点から、ポリアミド樹脂が自動車用のギア、ウォームなどの摺動部材として用いられることも多い。
【0003】
これらの性能を高める目的で通常のポリアミドより粘度を高めたり、ガラス繊維、ガラスフレーク、アルミナ繊維や層状無機化合物などの無機化合物フィラーと複合化した組成物が検討されている。
このうち、高分子量ポリアミドを含み、かつ、無機化合物フィラーとしてガラス繊維を用いるガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物は、摺動性・機械的特性を向上する効果が高いことから特に注目されている。
【0004】
一方で、環境配慮の観点による自動車自体の軽量化が求められていることから、自動車用ギア、ウォームなどの摺動部材にも小型化が求められている。それに伴い、摺動部材の材料自体の高耐久化が求められている。
【0005】
高分子量ポリアミド組成物を含んだガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物に関して、例えば特許文献1、2は、特定のガラス繊維やカップリング剤を配合して摺動性や機械的特性、および生産性を向上させることのできる組成物を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-197316号公報
特開2016-117817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した従来技術では、ギ酸相対粘度が90以上の高分子量領域のポリアミドにおいて十分な機械的物性の付与及び耐久性が達成されておらず、さらなる改良が望まれる。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、十分な機械的物性の付与、耐久性の向上がなされた繊維強化ポリアミド樹脂組成物、これを用いた成形体、摺動部材、ギア及びウォームホイールおよびその製造方法を提供することを目標とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、所定の条件を具備する繊維強化ポリアミド樹脂組成物であれば、上記問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の繊維強化ポリアミド樹脂組成物及び成形体は、下記の通りである。
[1]
結晶性ポリアミド(A)と、
ガラス繊維(B)と
を含有する繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物のギ酸相対粘度は90以上であり、
前記繊維強化ポリアミド樹脂組成物に含まれる前記ガラス繊維(B)の数平均繊維長が300μm以上である、
繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[2]
前記結晶性ポリアミド(A)100重量部に対して前記ガラス繊維(B)を1~100重量部含むことを特徴とする、[1]に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[3]
前記結晶性ポリアミド(A)のギ酸相対粘度が130以上であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[4]
[1]~[3]のいずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂組成物からなる、繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
[5]
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品のギ酸相対粘度が90以上であることを特徴とする、[4]に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
[6]
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品に含まれる前記ガラス繊維(B)の数平均繊維長が300μm以上であることを特徴とする、[4]又は[5]に記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
[7]
前記繊維強化ポリアミド樹脂成形品の黄色度(YI)が0以上50以下であることを特徴とする、[4]~[6]のいずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
[8]
ギ酸相対粘度が30以上90以下である結晶性ポリアミド100質量部に対して、平均繊維径が3μm以上20μm以下であるガラス繊維を5質量部以上100質量部以下を添加し、溶融混練して溶融混練物を得る溶融混練工程と、
前記溶融混錬物を成形して繊維強化ポリアミド樹脂プレ成形品を得る成形工程と、
前記繊維強化ポリアミド樹脂プレ成形品を下記一般式(I)で表される温度Tで加熱し、繊維強化ポリアミド樹脂成形品を得る加熱工程と、
を含むことを特徴とする、繊維強化ポリアミド樹脂組成物の製造方法。
Tm-130℃≦T≦Tm-10℃ (I)
(式中、Tmは、前記熱可塑性樹脂の融点である。)
[9]
摺動部材である、[4]~[7]のいずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
[10]
ギアである、[4]~[7]のいずれかに記載の繊維強化ポリアミド樹脂成形品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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