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公開番号2025091146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206218
出願日2023-12-06
発明の名称画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20250611BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】チタン酸ストロンチウムの微粉末が添加されたトナーが用いられる場合の転写部材のクリーニング性能を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の制御部は、像担持体(感光体ドラム)に形成されたトナー像をシートに転写させる画像形成制御又は転写部材(転写ローラ)に付着したトナーを転写部材(転写ローラ)から除去するクリーニング制御を実行可能で、画像形成制御を実行している場合だけでなく、クリーニング制御を実行している場合においても、像担持体(感光体ドラム)の電位極性とは逆の極性のバイアスを供給するように、転写電源を制御する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
チタン酸ストロンチウムの微粉末が添加されたトナーを所定の極性に帯電させる現像装置と、
帯電装置によって前記トナーと同じ極性の所定電位に帯電された表面に、露光装置によって静電潜像が形成され、前記トナーが前記現像装置から当該静電潜像に供給されることでトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体の表面に接触するように設けられ、シートに前記像担持体との接触部を通過させることで前記トナー像を前記シートに転写する転写部材と、
前記転写部材に所定の電圧又は電流であるバイアスを供給する転写電源と、
前記転写電源を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記像担持体に形成された前記トナー像を前記シートに転写させる画像形成制御又は前記転写部材に付着した前記トナーを前記転写部材から除去するクリーニング制御を実行可能で、前記画像形成制御を実行している場合だけでなく、前記クリーニング制御を実行している場合においても、前記像担持体の電位極性とは逆の極性のバイアスを供給するように、前記転写電源を制御する、
画像形成装置。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記チタン酸ストロンチウムの前記トナーに対する部数は、０.４～０.５である、
請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記クリーニング制御を実行している場合には、前記画像形成制御を実行している場合よりも低いバイアスを前記転写部材に供給するように、前記転写電源を制御する、
請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記転写部材が、
前記像担持体とともに前記シートを挟んだ状態で回転することで前記シートを搬送する導電性の転写ベルトと、
前記転写ベルトを前記像担持体に向かって押圧する転写ローラと、を含み、
前記制御部は、前記画像形成制御を実行している場合だけでなく、前記クリーニング制御を実行している場合においても、前記像担持体の電位極性とは逆の極性のバイアスを前記転写ローラに供給するように、前記転写電源を制御する、
請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記転写ベルトに接触する当接部材と、
前記当接部材にバイアスを供給する当接電源と、をさらに備え、
前記制御部は、前記画像形成制御を実行している場合には、前記当接部材に接地電位を供給する一方で、前記クリーニング制御を実行している場合には、前記像担持体の電位極性とは逆の極性のバイアスを前記当接部材に供給するように、前記当接電源を制御する、
請求項４に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像形成装置に関し、特に、チタン酸ストロンチウム微粒子を含むトナーで形成されたトナー像がシートに転写される電子写真方式の画像形成装置に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
電子写真方式の画像形成装置には、像担持体上にトナー像を形成し、転写バイアス電圧が印加された転写部（例えば転写ローラ）と像担持体とが接触する接触領域にシートを通過させることで、像担持体上のトナー像をシートに静電転写するものがある。このような画像形成装置において、シートへの静電転写を繰り返すと、転写部の表面にトナーが付着することがある。
【０００３】
特許文献１には、転写部に付着したトナーを静電気的に像担持体側に戻すクリーニング工程を実行する画像形成装置が開示されている。特許文献１の画像形成装置では、クリーニング工程において転写部に、像担持体が一回転する時間を単位として、転写バイアス電圧及び逆極性のバイアス電圧を交互に印加する。これにより、転写部に付着したトナーに、正規の極性に帯電されたトナーと逆極性に帯電されたトナーが含まれていても良好に転写部をクリーニングすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－１０７０５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、引用文献１に開示される画像形成装置の転写部に転写バイアスを供給する電源は、シートにトナー像を転写するための転写バイアス電圧のみならずクリーニング工程用の転写バイアス電圧と逆極性のバイアス電圧も選択的に供給できることが求められる。そのため、転写部に転写バイアスを供給する電源のコストが高くなるという課題がある。また、転写部に接触させることにより転写部に付着したトナーを回収する回収部材を設ける場合においても、転写バイアス電圧及び転写バイアスと逆極性のバイアス電圧のいずれか一方を選択的に回収部材に供給する必要がある。この場合も、同様に転写部に転写バイアスを供給する電源のコストが高くなるという課題がある。
【０００６】
本開示は、上述の問題に鑑みなされたものである。本開示の目的は、転写バイアス電圧及び転写バイアスと逆極性のバイアス電圧の双方を転写部に印加することなく、転写部材のクリーニング性能を向上させることができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の画像形成装置は、チタン酸ストロンチウムの微粉末が添加されたトナーを所定の極性に帯電させる現像装置と、帯電装置によって前記トナーと同じ極性の所定電位に帯電された表面に、露光装置によって静電潜像が形成され、前記トナーが前記現像装置から当該静電潜像に供給されることでトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体の表面に接触するように設けられ、シートに前記像担持体との接触部を通過させることで前記トナー像を前記シートに転写する転写部材と、前記転写部材に所定の電圧又は電流であるバイアスを供給する転写電源と、前記転写電源を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記像担持体に形成された前記トナー像を前記シートに転写させる画像形成制御又は前記転写部材に付着した前記トナーを前記転写部材から除去するクリーニング制御を実行可能で、前記画像形成制御を実行している場合だけでなく、前記クリーニング制御を実行している場合においても、前記像担持体の電位極性とは逆の極性のバイアスを供給するように、前記転写電源を制御する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１の画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
実施の形態１の画像形成装置の要部を説明するための断面模式図である。
実施の形態１の画像形成装置の要部を説明するための機能ブロック図である。
チタン酸ストロンチウムが添加されたトナーを示す模式図である。
酸化チタンが添加されたトナーとチタン酸ストロンチウムが添加されたトナーとを比較するための図である。
実施の形態１の画像形成装置の要部の動作の第１工程であって、制御部が１枚目のシートにトナーを転写する画像形成制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態１の画像形成装置の要部の動作の第２工程であって、制御部が１枚目のシートにトナーを転写した後、２枚目のシートにトナーを転写する直前の画像形成制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態１の画像形成装置の要部の動作の第３工程であって、制御部がクリーニング制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態１の画像形成装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
実施の形態２の画像形成装置の要部を説明するための機能ブロック図である。
実施の形態２の画像形成装置の要部の動作の第１工程であって、制御部が１枚目のシートにトナーを転写する画像形成制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態２の画像形成装置の要部の動作の第２工程であって、制御部が１枚目のシートにトナーを転写した後、２枚目のシートにトナーを転写する直前の画像形成制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態２の画像形成装置の要部の動作の第３工程であって、制御部がクリーニング制御を実行している状態を示す模式図である。
実施の形態２の画像形成装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の実施の形態の画像形成装置を、図面を参照しながら説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
【００１０】
（実施の形態１）
図１～図９を用いて、本実施の形態１の画像形成装置１を説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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