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公開番号
2025094532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210146
出願日
2023-12-13
発明の名称
相分離構造形成用樹脂組成物、相分離構造を含む構造体の製造方法、及びブロックコポリマー
出願人
東京応化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
297/02 20060101AFI20250618BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】垂直配向性に優れる相分離構造を形成可能な、相分離構造形成用樹脂組成物、これを用いた相分離構造を含む構造体の製造方法、及び前記相分離構造形成用樹脂組成物に用いるブロックコポリマーを提供する。
【解決手段】第1のブロックが、下記式(b1)で表される構成単位の繰り返し構造からなる重合体で構成され、第2のブロックが、下記式(b2a)で表される構成単位と、下記式(b2b)で表される構成単位とがランダムに配列している構造からなるランダム共重合体で構成され、第1のブロックの体積の割合が、20体積%以上80体積%以下である、相分離構造形成用樹脂組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のブロックと、第2のブロックとを有するブロックコポリマーを含有する相分離構造形成用樹脂組成物であって、
前記第1のブロックが、下記式(b1)で表される構成単位の繰り返し構造からなる重合体で構成され、
前記第2のブロックが、下記式(b2a)で表される構成単位と、下記式(b2b)で表される構成単位とがランダムに配列している構造からなるランダム共重合体で構成され、
前記第1のブロックの体積と、前記第2のブロックの体積との合計に対する、前記第1のブロックの体積の割合が、20体積%以上80体積%以下である、相分離構造形成用樹脂組成物。
TIFF
2025094532000014.tif
45
134
(式(b1)において、R
1
は、酸素原子、及び/又はケイ素原子を有していてもよいアルキル基であり、nは、0以上5以下の整数であり、nが2以上の整数である場合、複数のR
1
は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、R
b1
は、水素原子、又はメチル基である。
式(b2a)において、R
2
は、炭素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選択される3つの原子と、水素原子とから構成され、かつ二重結合を一つ有する基であり、前記3つの原子は、互いに同じであっても、異なっていてもよく、
R
3
は、炭素原子数1以上3以下の鎖状飽和脂肪族炭化水素基であり、
R
4
は、単結合、又はアルキレン基であり、
前記R
3
としての、前記鎖状飽和脂肪族炭化水素基の炭素原子数と、前記R
4
としての、前記単結合、又は前記アルキレン基の炭素原子数との合計が、1以上10以下であり、
式(b2a)、及び式(b2b)において、R
b2
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1以上5以下のアルキル基、又は炭素原子数1以上5以下のハロゲン化アルキル基であり、複数のR
b2
は、同一であっても異なっていてもよい。)
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第2のブロックにおいて、前記式(b2a)で表される構成単位のモル数と、前記式(b2b)で表される構成単位のモル数との合計に対する、前記式(b2a)で表される構成単位のモル数の比率が、0.90以下である、請求項1に記載の相分離構造形成用樹脂組成物。
【請求項3】
前記比率が、0.30以下である、請求項2に記載の相分離構造形成用樹脂組成物。
【請求項4】
前記比率が、0.01以上0.10以下である、請求項3に記載の相分離構造形成用樹脂組成物。
【請求項5】
前記R
2
が、アリル基、アセチル基、又はチオアセチル基である、請求項1に記載の相分離構造形成用樹脂組成物。
【請求項6】
支持体上に、請求項1~5のいずれか1項に記載の相分離構造形成用樹脂組成物を塗布して、前記ブロックコポリマーを含む層を形成することと、
前記ブロックコポリマーを含む前記層を相分離させることと、
を含む、相分離構造を有する構造体の製造方法。
【請求項7】
第1のブロックと、第2のブロックとを有するブロックコポリマーであって、
前記第1のブロックが、下記式(b1)で表される構成単位の繰り返し構造からなる重合体で構成され、
前記第2のブロックが、下記式(b2a)で表される構成単位と、下記式(b2b)で表される構成単位とがランダムに配列している構造からなるランダム共重合体で構成され、
前記第1のブロックの体積と、前記第2のブロックの体積との合計に対する、前記第1のブロックの体積の割合が、20体積%以上80体積%以下である、ブロックコポリマー。
TIFF
2025094532000015.tif
45
134
(式(b1)において、R
1
は、酸素原子、及び/又はケイ素原子を有していてもよいアルキル基であり、nは、0以上5以下の整数であり、nが2以上の整数である場合、複数のR
1
は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、R
b1
は、水素原子、又はメチル基である。
式(b2a)において、R
2
は、炭素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選択される3つの原子と、水素原子とから構成され、かつ二重結合を一つ有する基であり、前記3つの原子は、互いに同じであっても、異なっていてもよく、
R
3
は、炭素原子数1以上3以下の鎖状飽和脂肪族炭化水素基であり、
R
4
は、単結合、又はアルキレン基であり、
前記R
3
としての、前記鎖状飽和脂肪族炭化水素基の炭素原子数と、前記R
4
としての、前記単結合、又は前記アルキレン基の炭素原子数との合計が、1以上10以下であり、
式(b2a)、及び式(b2b)において、R
b2
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1以上5以下のアルキル基、又は炭素原子数1以上5以下のハロゲン化アルキル基であり、複数のR
b2
は、同一であっても異なっていてもよい。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、相分離構造形成用樹脂組成物、相分離構造を含む構造体の製造方法、及びブロックコポリマーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、大規模集積回路(LSI)のさらなる微細化に伴い、より繊細な構造体を加工する技術が求められている。
このような要望に対し、互いに非相溶性のブロック同士が結合したブロックコポリマーの自己組織化により形成される相分離構造を利用して、より微細なパターンを形成する技術の開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。
ブロックコポリマーの相分離構造を利用するためには、ミクロ相分離により形成される自己組織化ナノ構造を、特定の領域のみに形成し、かつ、所望の方向へ配列させることが必須である。これらの位置制御及び配向制御を実現するために、ガイドパターンによって相分離パターンを制御するグラフォエピタキシーや、基板の化学状態の違いによって相分離パターンを制御するケミカルエピタキシー等のプロセスが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
ブロックコポリマーは、相分離により規則的な周期構造の構造体を形成する。
「構造体の周期」とは、相分離構造の構造体が形成された際に観察される相構造の周期を意味し、互いに非相溶である各相の長さの和をいう。相分離構造が基板表面に対して垂直なシリンダー構造を形成する場合、構造体の周期(L
0
)は、隣接する2つのシリンダー構造の中心間距離(ピッチ)となる。
【0004】
構造体の周期(L
0
)は、重合度N、及び、フローリー-ハギンズ(Flory-Huggins)の相互作用パラメータχ等の固有重合特性によって決まることが知られている。すなわち、χとNとの積「χ・N」が大きくなるほど、ブロックコポリマーにおける異なるブロック間の相互反発は大きくなる。このため、χ・N>10.5(以下「強度分離限界点」という)のときには、ブロックコポリマーにおける異種類のブロック間の反発が大きく、相分離が起こる傾向が強くなる。そして、強度分離限界点においては、構造体の周期はおよそN
2/3
・χ
1/6
となり、下式(1)の関係が成り立つ。つまり、構造体の周期は、分子量と、異なるブロック間の分子量比と、に相関する重合度Nに比例する。
【0005】
L
0
∝ a・N
2/3
・χ
1/6
・・・(1)
[式中、L
0
は、構造体の周期を表す。aは、モノマーの大きさを示すパラメータである。Nは、重合度を表す。χは、相互作用パラメータであり、この値が大きいほど、相分離性能が高いことを意味する。]
【0006】
したがって、ブロックコポリマーの組成及び総分子量を調整することによって、構造体の周期(L
0
)を調節することができる。
ブロックコポリマーが形成する周期構造は、ポリマー成分の体積比等に伴ってシリンダー(柱状)、ラメラ(板状)、スフィア(球状)と変化し、その周期は分子量に依存することが知られている。このため、ブロックコポリマーの自己組織化により形成される相分離構造を利用して、比較的大きい周期(L
0
)の構造体を形成するためには、ブロックコポリマーの分子量を大きくする方法が考えられる。
【0007】
また、汎用のブロックコポリマーである、スチレンのブロックとメタクリル酸メチルのブロックとを有するブロックコポリマーよりも大きな相互作用パラメータ(χ)をもつブロックコポリマーを用いる方法が考えられる。例えば非特許文献2には、スチレンのブロックと、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエチルスルファニル)プロピルメタクリレートのブロックとからなるブロック共重合体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-36491号公報
【非特許文献】
【0009】
Proc. SPIE 7637, Alternative Lithographic Technologies II, 76370G (1 April 2010)
Yoshimura et al. Chemically tailored high-χblock copolymers for perpendicular lamellae via thermal annealing.Soft Matter,2019,15,3497-3506.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ブロックコポリマーの自己組織化により形成される相分離構造を利用して、微細パターンを形成するためには、ブロックコポリマーにより形成される相分離構造が垂直配向性を有していることが好ましい。しかしながら、非特許文献2に記載されたブロックコポリマーでは、垂直配向性を有する相分離構造を形成することができない。
(【0011】以降は省略されています)
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