TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025097305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2024219500
出願日2024-12-14
発明の名称イヌ科動物の膵炎を診断する方法及び試薬キット並びにイヌ科動物の膵炎の診断におけるアシルカルニチンの使用
出願人安益藥業股ふん有限公司
代理人AIPPAY弁理士法人
主分類G01N 33/50 20060101AFI20250623BHJP(測定;試験)
要約【課題】特殊なバイオマーカーの検体中の濃度を検出することによって、イヌ科動物の膵炎の可能性の診断を迅速に支援する、又はイヌ科動物の急性膵炎の重症度の判別を支援することができるイヌ科動物の膵炎を診断する方法及び試薬キット並びにイヌ科動物の膵炎の診断におけるアシルカルニチンの使用を提供する。
【解決手段】
まず、イヌ科動物の検体を提供する。その後、前記検体中のバイオマーカーの濃度を検出し、前記濃度が所定値よりも高い場合、前記イヌ科動物は、膵炎のリスクが高いと判定し、且つ前記バイオマーカーは、中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを指し、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
イヌ科動物の検体を提供する工程と、前記検体中のバイオマーカーの濃度を検出し、前記濃度が所定値よりも高い場合、前記イヌ科動物は膵炎のリスクが高いと判定する工程と、を含み、前記所定値は、健康なイヌ科動物のバイオマーカーの濃度に関し、且つ前記バイオマーカーは、中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを指し、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す、イヌ科動物の膵炎を診断する方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記バイオマーカーが指す中鎖カルニチンは、デカノイル‐L‐カルニチン、ドデカノイル-L-カルニチン、又はドデセノイル‐L‐カルニチンを指し、且つ前記検体は、尿液又は血液を含む、請求項1に記載のイヌ科動物の膵炎を診断する方法。
【請求項3】
前記バイオマーカーが指す長鎖カルニチンは、テトラデカジエノイル‐L‐カルニチンを指し、前記検体は、尿液又は血液を含む、請求項1に記載のイヌ科動物の膵炎を診断する方法。
【請求項4】
検出試薬を含み、前記検出試薬は、イヌ科動物の検体と混合した後、検体中のバイオマーカーの濃度を検出することに用いることができ、前記バイオマーカーは、中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを指し、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す、イヌ科動物の膵炎を診断する試薬キット。
【請求項5】
前記バイオマーカーが指す中鎖カルニチンは、デカノイル‐L‐カルニチン、ドデカノイル-L-カルニチン、又はドデセノイル‐L‐カルニチンを指し、且つ前記検体は、尿液又は血液を含む、請求項4に記載のイヌ科動物の膵炎を診断する試薬キット。
【請求項6】
前記バイオマーカーが指す長鎖カルニチンは、テトラデカジエノイル‐L‐カルニチンを指し、前記検体は、尿液又は血液を含む、請求項4に記載のイヌ科動物の膵炎を診断する試薬キット。
【請求項7】
イヌ科動物の膵炎の診断における中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせの使用であって、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す、使用。
【請求項8】
イヌ科動物の膵炎の診断におけるデカノイル‐L‐カルニチン、ドデカノイル-L-カルニチン、又はドデセノイル‐L‐カルニチンの使用を指し、且つ前記診断は、イヌ科動物の尿液又は血液を検体とする、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
イヌ科動物の膵炎の診断におけるテトラデカジエノイル‐L‐カルニチンの使用を指し、且つ前記診断は、イヌ科動物の尿液又は血液を検体とする、請求項7に記載の使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イヌ科動物の膵炎を診断する方法及びイヌ科動物の膵炎を診断する試薬キットに関し、特に、特殊なバイオマーカーを用いてイヌ科動物の膵炎を診断する方法又は試薬キットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
急性膵炎は、膵腺内のトリプシノーゲン(Trypsinogen)の異常な活性化によって膵腺房細胞内のトリプシン阻害が効果的に機能しなくなり、自己消化を誘発して炎症を引き起こすものであって、イヌの消化器の最も重篤な疾病の1つである。軽微な膵炎は、通常、軽度から中度の食欲不振、腹痛及び嘔吐などの臨床症状を伴い、適切な対症療法で完全回復可能であるが、重度の急性膵炎は明らかな膵臓壊死を伴い、通常、重度の全身性の炎症反応や多臓器機能障害を伴い、致死率は50%近くになり得る。
【0003】
現在、イヌの急性膵炎の臨床診断、特に、重度の判断は、依然として困難である。現在一般的に使用されている診断指標は血清イヌ膵臓特異的リパーゼ(canine pancreatic-specific lipase, cPL)であるが、その特異性と感度にはまだ改善の余地があり、急性膵炎の重症度を明確に区別することはできず、実際の診断には、依然として病歴、臨床症状及び腹部の超音波の結果を含める必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特殊なバイオマーカーの検体中の濃度を検出することによって、イヌ科動物の膵炎の可能性の診断を迅速に支援する、又はイヌ科動物の急性膵炎の重症度の判別を支援することができるイヌ科動物の膵炎を診断又は検出する方法及びイヌ科動物の膵炎を診断又は検出する試薬キットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例に基づき、本発明は、イヌ科動物の膵炎を診断する方法を提供する。まず、イヌ科動物の検体を提供する。その後、前記検体中のバイオマーカー(biomarker)の濃度を検出し、前記濃度が所定値よりも高い場合、前記イヌ科動物は膵炎のリスクが高いと判定し、且つ前記バイオマーカーは、中鎖アシルカルニチン(acylcarnitine)、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを指し、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す。
【0006】
本発明の一実施例に基づき、本発明は、イヌ科動物の膵炎を診断する試薬キット(kit)を提供する。前記検出試薬を含み、前記検出試薬は、イヌ科動物の検体と混合した後、前記検体中のバイオマーカーの濃度を検出することに用いることができ、前記バイオマーカーは、中鎖アシルカルニチン(acylcarnitine)、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを指し、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す。
【0007】
本発明の別の実施例に基づき、本発明は、中鎖アシルは、炭素数6~12の鎖長を有するものを指し、長鎖アシルは、炭素数12を超える鎖長を有するものを指す、イヌ科動物の膵炎の診断における中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせの使用を提供する。
【0008】
本発明の一実施例では、前記バイオマーカーが指す中鎖アシルカルニチンは、デカノイル‐L‐カルニチン(Decanoyl- L -carnitine, C10)、ドデカノイル(またはラウリル)-L-カルニチン(Dodecanoyl- L -carnitine, C12)、又はドデセノイル‐L‐カルニチン(Dodecenoyl- L -carnitine, C12:1)を指し、且つ前記検体は、尿液又は血液を含む。
【0009】
本発明の一実施例では、前記バイオマーカーが指す長鎖カルニチンは、テトラデカジエノイル‐L‐カルニチン(Tetradecadienoyl- L -carnitine, C14:2)を指し、前記検体は、尿液又は血液を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって提供される特殊なバイオマーカー、即ち中鎖アシルカルニチン、長鎖アシルカルニチン又はそれらの組み合わせを検出することによって、イヌ科動物の膵炎を発症するかの診断を補助することができ、イヌ科動物が高い膵炎の可能性を有することが発見されると、すぐに治療を行うことができ、大幅に生存率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
計器装置
6日前
株式会社東光高岳
計器
2日前
日本精機株式会社
液面検出装置
8日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
14日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
8日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
8日前
個人
フロートレス液面センサー
21日前
エグゼヴィータ株式会社
端末装置
今日
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
今日
ダイハツ工業株式会社
試験用治具
14日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
9日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
9日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
23日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
今日
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
20日前
バイオテック株式会社
容器設置装置
今日
富士電機株式会社
エンコーダ
1日前
株式会社クボタ
作業車
13日前
富士電機株式会社
エンコーダ
1日前
柳井電機工業株式会社
部材検査装置
今日
TDK株式会社
計測装置
7日前
株式会社フジキン
流量測定装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
歯車の検査方法
9日前
旭光電機株式会社
漏出検出装置
20日前
株式会社ノーリツ
通信システム
6日前
新電元メカトロニクス株式会社
位置検出装置
6日前
株式会社アステックス
ラック型負荷装置
21日前
日本電気株式会社
測位装置及びその方法
2日前
帝国通信工業株式会社
圧力センサ
今日
株式会社島津製作所
発光分析装置
6日前
ジャパンプローブ株式会社
超音波探触子
今日
住友化学株式会社
積層基板
20日前
タカハタプレシジョン株式会社
水道メータ
6日前
SMC株式会社
位置検出センサ
13日前
大和ハウス工業株式会社
計測用治具
20日前
株式会社ミツトヨ
非接触表面性状評価装置
22日前
続きを見る