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公開番号2025103263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220538
出願日2023-12-27
発明の名称超音波探触子
出願人ジャパンプローブ株式会社
代理人個人
主分類G01N 29/24 20060101AFI20250702BHJP(測定;試験)
要約【課題】接触媒質を塗布せずに被検査体の表面が湾曲している場合でも、適切な検査結果を得ることが可能な超音波探触子を提供する。
【解決手段】超音波探触子1は、超音波を受発信し、振動子の先端側及び基端側の面にそれぞれ電極が配置され、可撓性を有する超音波受発信部10と、先端側の面が被検査体に当接され、基端側の面が超音波受発信部10の先端側の面に当接し、密着性と可撓性を有する素材で形成された先端部20と、を備え、被検査体の湾曲した面に沿って、超音波受発信部10及び先端部20の底部21が弾性変形可能であることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
超音波検査時に先端を被検査体に当接させる超音波探触子であって、
超音波を受発信し、振動子の先端側及び基端側の面にそれぞれ電極が配置され、可撓性を有する超音波受発信部と、
先端側の面が前記被検査体に当接され、基端側の面が前記超音波受発信部の先端側の面に当接し、密着性と可撓性を有する素材で形成された先端部と、を備え、
前記被検査体の湾曲した面に沿って、前記超音波受発信部及び前記先端部が弾性変形可能であることを特徴とする超音波探触子。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記超音波受発信部の基端側の面に当接し、可撓性を有する素材で形成されたダンパー部と、
前記ダンパー部の基端側の面に当接し、前記ダンパー部を押圧可能な基端部と、を更に備え、
前記先端部は、
前記超音波受発信部の先端側の面に当接する底部と、前記底部の外縁から基端側に延びる壁部と、を有し、
基端側が開放された筒形状に形成され、
前記壁部の基端側が前記基端部に接続されており、
前記ダンパー部、前記超音波受発信部及び前記先端部が一体的にされていることを特徴とする請求項1に記載の超音波探触子。
【請求項3】
前記壁部は、前記ダンパー部及び前記超音波受発信部の外縁から離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波探触子。
【請求項4】
前記基端部は、基端側に配置されたベース部と、前記ベース部から先端側に延び、前記ダンパー部の基端側の面に当接する中間部と、を備え、
前記中間部の先端側の外縁と中央には突出部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の超音波探触子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波検査時に先端を被検査体に当接させる超音波探触子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、超音波の伝搬を用いた検査では、超音波探触子の先端を被検査体に当接させ、超音波を送受信する。この際、超音波の伝搬効率を向上するため、超音波探触子の先端と被検査体との間に、グリセリンやワセリン等の液体状又は粘性体状の接触媒質を介在させていた。
【0003】
ところが、液体状又は粘性体状の接触媒質を塗布したり、除去したりする工程は煩雑であり、検査の時間や工数を増加させる要因となっていた。
そこで、音波の送信及び受信の少なくとも一方を実施するように構成された振動子を備え、音波の送信面及び受信面の少なくとも一方を構成する超音波機能面を有する超音波探触子と、超音波探触子の超音波機能面に直接又は中間部材を介して接する第1の面と、第1の面とは反対側の第2の面とを有し、エラストマーを含む接触媒質と、第2の面と接するように接触媒質と積層され、ポリマーを含むシート状部材とを備える接触部材と、接触部材に荷重を印加する荷重機構とを具備する超音波検査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-43816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記超音波検査装置では、超音波探触子を接触媒質を使用せずに被検査体と密着させること、被検査体の表面が湾曲していた場合に接触面を変形させて曲面から計測を行うことを両立させることが困難であり、適切な検査結果を得られないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、被検査体の表面が湾曲している場合でも、接触媒質を用いずに適切な検査結果を得ることが可能な超音波探触子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 超音波検査時に先端を被検査体に当接させる超音波探触子であって、
超音波を受発信し、振動子の先端側及び基端側の面にそれぞれ電極が配置され、可撓性を有する超音波受発信部と、
先端側の面が前記被検査体に当接され、基端側の面が前記超音波受発信部の先端側の面に当接し、密着性と可撓性を有する素材で形成された先端部と、を備え、
前記被検査体の湾曲した面に沿って、前記超音波受発信部及び前記先端部が弾性変形可能であることを特徴とする超音波探触子。
【0008】
(1)の超音波探触子では、超音波検査時に先端を被検査体に当接させ、超音波受発信部と、先端部と、を備える。
超音波受発信部は、超音波を受発信し、振動子の先端側及び基端側の面にそれぞれ電極が配置され、可撓性を有する。
先端部は、先端側の面が被検査体に当接され、基端側の面が超音波受発信部の先端側の面に当接し、密着性と可撓性を有する素材で形成されている。
そして、被検査体の湾曲した面に沿って、超音波受発信部及び先端部が弾性変形可能である。
【0009】
(1)の超音波探触子によれば、超音波を受発信する超音波受発信部を弾性変形可能とし、先端側の面が被検査体に当接され、基端側の面が超音波受発信部の先端側の面に当接する先端部を密着性と可撓性を有する素材で形成することで、被検査体の湾曲した面に沿って、超音波受発信部及び先端部を弾性変形可能とした。
これにより、被検査体の表面が湾曲していても、超音波受発信部及び先端部をこの湾曲した表面に沿って弾性変形させることで、超音波を被検査体に伝搬させる超音波探触子の先端を、当該表面に密着させることができる。
したがって、被検査体の表面が湾曲している場合でも、接触媒質を用いずに適切な検査結果を得ることが可能となる。
【0010】
(2) 前記超音波受発信部の基端側の面に当接し、可撓性を有する素材で形成されたダンパー部と、
前記ダンパー部の基端側の面に当接し、前記ダンパー部を押圧可能な基端部と、を更に備え、
前記先端部は、
前記超音波受発信部の先端側の面に当接する底部と、前記底部の外縁から基端側に延びる壁部と、を有し、
基端側が開放された筒形状に形成され、
前記壁部の基端側が前記基端部に接続されており、
前記ダンパー部、前記超音波受発信部及び前記先端部が一体的にされていることを特徴とする(1)に記載の超音波探触子。
(【0011】以降は省略されています)

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