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公開番号
2025097685
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214022
出願日
2023-12-19
発明の名称
検体搬送装置、検体分析システム、及び検体前処理装置
出願人
株式会社日立ハイテク
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
G01N
35/04 20060101AFI20250624BHJP(測定;試験)
要約
【課題】被搬送物の位置を高い精度で検出することができる搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明による搬送装置1は、生体試料である検体の分析を行う検査で用いられ、電磁力を推力と制動力として被搬送物を搬送し、格子状に配列されており電流が供給されて電磁力を発生させる複数の磁極25a、25bと、演算部41を備える。被搬送物は、永久磁石を備え、検体を収容した検体容器122を保持する容器キャリア110であり、分析部までの搬送ラインの少なくとも一部で搬送される。分析部では、試薬で反応した生体試料について、生体試料に含まれる成分が分析される。磁極25a、25bは、電磁石であり、被搬送物の進行方向110aに位置する第1磁極25aと、反進行方向に第1磁極25aと隣り合って位置する第2磁極25bとを備える。演算部41は、被搬送物への制動力を発生した第2磁極25bに供給された電流を用いて、被搬送物の位置を検出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
生体試料である検体の分析を行う検査で用いられ、
電磁力を推力と制動力として被搬送物を搬送するように構成されており、
格子状に配列されており、電流が供給されて前記電磁力を発生させる複数の磁極と、
演算部と、
前記被搬送物と、
を備え、
前記被搬送物は、永久磁石を備え、前記検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、分析部までの搬送ラインの少なくとも一部で搬送され、
前記分析部では、試薬で反応した前記生体試料について、前記生体試料に含まれる成分が分析され、
前記磁極は、電磁石であり、前記被搬送物の搬送方向において、前記被搬送物の進行方向に位置する第1磁極と、前記進行方向と反対の方向である反進行方向に前記第1磁極と隣り合って位置する第2磁極とを備え、
前記演算部は、前記被搬送物への前記制動力を発生した前記第2磁極に供給された電流を用いて、前記被搬送物の位置を検出する、
ことを特徴とする検体搬送装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記演算部は、前記第1磁極に供給された電流を用いずに、前記被搬送物への前記制動力を発生した前記第2磁極に供給された電流を用いて、前記被搬送物の位置を検出する、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項3】
前記第1磁極には、前記被搬送物への前記推力を発生するように電流が供給される、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項4】
前記演算部は、前記被搬送物の位置に応じて、前記第1磁極に供給された電流または前記第2磁極に供給された電流を用いて、前記被搬送物の位置を検出する、
請求項3に記載の検体搬送装置。
【請求項5】
前記電磁石の巻線に供給された電流を検出する電流検出部を備え、
前記演算部は、前記電流検出部が検出した前記電流の値から得られたインダクタンスを用いて、前記被搬送物の位置を求める、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項6】
前記演算部は、求めた前記被搬送物の位置を用いて、前記被搬送物の駆動に必要な電流の量と、この電流を供給するタイミングを決定する、
請求項5に記載の検体搬送装置。
【請求項7】
被搬送物が、生体試料である検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、
前記被搬送物が配置される搬入部と、
搬送された前記検体を分析する分析部と、
前記搬入部から前記分析部に前記被搬送物を搬送する検体搬送装置と、
前記被搬送物と、
を備え、
前記分析部は、試薬で反応した前記生体試料について、前記生体試料に含まれる成分を分析し、
前記検体搬送装置は、請求項1に記載の検体搬送装置である、
ことを特徴とする検体分析システム。
【請求項8】
被搬送物が、生体試料である検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、
前記検体を分析するための検体分析システムが接続されており、
前記検体分析システムに前記被搬送物を搬送する検体搬送装置と、
前記被搬送物と、
を備え、
前記検体分析システムは、試薬で反応した前記生体試料について、前記生体試料に含まれる成分を分析する分析部を備え、
前記検体搬送装置は、請求項1に記載の検体搬送装置である、
ことを特徴とする検体前処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料である検体を搬送する検体搬送装置、検体の分析を行う検体分析システム、及び検体に前処理を行う検体前処理装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
血液、血漿、血清、尿、その他の体液などの生体試料(以下「検体」と称する)の分析を行う検体分析システムでは、それぞれの検体について、指示された分析項目を検査するため、異なる機能を有する複数の装置が接続されており、自動的に各工程が処理される。言い換えると、検体分析システムでは、生化学や免疫などの複数の分析分野の分析部が搬送装置で接続されており、一括して複数の分析がなされる。
【0003】
搬送装置は、被搬送物である物体を搬送する装置(搬送ライン)であり、例えば検体分析システムでは、検体を収容した検体容器を保持する検体ホルダなどの容器キャリアを被搬送物として、各工程の処理を実行する装置に搬送する。
【0004】
搬送装置の搬送方式には、ベルトコンベヤにより搬送する方式と、電磁吸引力を推力に利用して搬送する方式とがある。電磁吸引力を利用して搬送する方式では、被搬送物に永久磁石が設けられ、被搬送物の搬送面に設けられた磁気回路の巻線に電流を供給することにより発生した電磁吸引力を、被搬送物の推力として利用する。
【0005】
従来の搬送装置の例は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された搬送装置では、ホールICなどのセンサを用いず、永久磁石の磁束による磁気回路の磁気飽和現象を利用して、被搬送物である容器キャリアの位置を検出する。より具体的には、特許文献1に記載の搬送装置は、容器キャリアに推力を発生させる巻線のインダクタンスの変化を利用して、容器キャリアの位置を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/137182号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
被搬送物である容器キャリアの搬送時に、容器キャリアを所定の停止位置に停止させるためや、容器キャリアに載置されている検体の液揺れや容器キャリア同士の衝突を避けるためには、容器キャリアの速度を緻密に制御する必要がある。容器キャリアの速度を緻密に制御するためには、容器キャリアの位置を正確に検出する必要がある。
【0008】
搬送装置において、被搬送物(例えば、容器キャリア)に推力を発生させる巻線のみを用いて被搬送物の位置を検出すると、位置の検出精度の低い領域が搬送面に存在するため、位置情報の誤差が大きくなり、被搬送物の速度の制御性が悪化するという課題がある。特に、被搬送物の減速時で巻線に流れる電流が小さくなる場合には、磁気飽和によるインダクタンスの変化が小さく、被搬送物の位置を精度よく求めることが困難である。
【0009】
本発明の目的は、被搬送物の位置を高い精度で検出することができる搬送装置を提供することと、この搬送装置を備える検体分析システムと検体前処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による搬送装置は、生体試料である検体の分析を行う検査で用いられ、電磁力を推力と制動力として被搬送物を搬送するように構成されており、格子状に配列されており、電流が供給されて前記電磁力を発生させる複数の磁極と、演算部と、前記被搬送物とを備える。前記被搬送物は、永久磁石を備え、前記検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、分析部までの搬送ラインの少なくとも一部で搬送される。前記分析部では、試薬で反応した前記生体試料について、前記生体試料に含まれる成分が分析される。前記磁極は、電磁石であり、前記被搬送物の搬送方向において、前記被搬送物の進行方向に位置する第1磁極と、前記進行方向と反対の方向である反進行方向に前記第1磁極と隣り合って位置する第2磁極とを備える。前記演算部は、前記被搬送物への前記制動力を発生した前記第2磁極に供給された電流を用いて、前記被搬送物の位置を検出する。
(【0011】以降は省略されています)
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