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公開番号2025097689
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214028
出願日2023-12-19
発明の名称検体搬送装置、検体分析システム、及び検体前処理装置
出願人株式会社日立ハイテク
代理人ポレール弁理士法人
主分類G01N 35/04 20060101AFI20250624BHJP(測定;試験)
要約【課題】被搬送体を安定して搬送することができる搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明による検体搬送装置1は、磁性体で構成されたティース20と、ティース20に巻かれたコイル30とをそれぞれが備える複数の電磁石と、永久磁石10を備え、電磁石より上方に配置された被搬送体とを備える。被搬送体は、生体試料である検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、分析部までの搬送ラインの少なくとも一部で搬送される。分析部では、試薬で反応した生体試料について、生体試料に含まれる成分が分析される。コイル30は、被搬送体に最も近い位置にある下方コイル30aと、被搬送体の進行方向の前方にあって被搬送体への推力を発生させる推進コイル30bとを備える。被搬送体を搬送するときに、下方コイル30aを励磁した後で、推進コイル30bを励磁して被搬送体を推進させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
磁性体で構成されたティースと、前記ティースに巻かれたコイルとをそれぞれが備える複数の電磁石と、
永久磁石を備え、前記電磁石より上方に配置された被搬送体と、
を備え、
前記被搬送体は、生体試料である検体を収容した検体容器を保持する容器キャリアであり、分析部までの搬送ラインの少なくとも一部で搬送され、
前記分析部では、試薬で反応した前記生体試料について、前記生体試料に含まれる成分が分析され、
前記コイルは、前記被搬送体に最も近い位置にある下方コイルと、前記被搬送体の進行方向の前方にあって前記被搬送体への推力を発生させる推進コイルとを備え、
前記被搬送体を搬送するときに、前記下方コイルを励磁した後で、前記推進コイルを励磁して前記被搬送体を推進させる、
ことを特徴とする検体搬送装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記被搬送体を搬送するときに、前記下方コイルを励磁して前記被搬送体を前記下方コイルに吸引した後で、前記推進コイルを励磁して前記被搬送体を推進させる、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項3】
前記被搬送体が停止している状態で、前記下方コイルを励磁する、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項4】
前記被搬送体の搬送を開始するときに、前記下方コイルを励磁する、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項5】
前記下方コイルに断続的に電流を供給して、前記下方コイルを断続的に励磁する、
請求項1に記載の検体搬送装置。
【請求項6】
前記下方コイルに供給する電流は、大きさと通電時間のうち少なくとも一方が時間とともに変化する、
請求項5に記載の検体搬送装置。
【請求項7】
前記下方コイルに供給する電流は、大きさと通電時間のうち少なくとも一方が時間とともに大きくなる、
請求項5に記載の検体搬送装置。
【請求項8】
前記下方コイルに供給する電流は、流れる向きが時間とともに変化し、前記下方コイルに前記被搬送体に対する吸引力と反発力とを交互に発生させる、
請求項5に記載の検体搬送装置。
【請求項9】
前記反発力を発生させる電流は、前記吸引力を発生させる電流よりも、大きさと通電時間のうち少なくとも一方が小さい、
請求項8に記載の検体搬送装置。
【請求項10】
前記下方コイルと前記推進コイルに、前記被搬送体に対する吸引力を発生させるような電流を交互に供給して、前記下方コイルの前記吸引力と前記推進コイルの前記吸引力とを交互に発生させる、
請求項1に記載の検体搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料である検体を搬送する検体搬送装置、検体の分析を行う検体分析システム、及び検体に前処理を行う検体前処理装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
臨床検査のための検体分析システムでは、血液、血漿、血清、尿、その他の体液等の生体試料(検体)に対し、指示された分析項目の検査を実行する。このような検体分析システムでは、複数種類の装置が接続されており、自動的に各工程を処理することができる。つまり、検査室の業務合理化のために、生化学や免疫などの複数の分野の分析部や分析に必要な前処理を行う前処理部が搬送装置(搬送ライン)で接続され、これらが1つのシステムとして運用されている。
【0003】
従来の検体分析システムでは、搬送装置は、主にベルト駆動方式によって検体を搬送する。このベルト駆動方式では、ベルトになんらかの異常が発生して検体の搬送が停止すると、各装置へ検体を供給できなくなり、検体の分析が中断される。このため、ベルト駆動方式を用いた搬送装置では、ベルトの異常(例えば摩耗)について十分に注意を払う必要がある。このため、電磁吸引力を推力に利用して検体を搬送する方式が注目されている。
【0004】
医療の高度化及び高齢化社会の進展により、検体処理の重要性が高まってきている。そこで、検体分析システムの分析処理能力の向上のために、検体に対し、高速搬送、大量同時搬送、及び複数方向への搬送の可能な装置が望まれている。このような搬送を実現する従来の技術の例は、特許文献1と特許文献2に記載されている。
【0005】
特許文献1に記載された研究室試料配送システムは、磁気的活性デバイス、好ましくは永久磁石を備え、試料容器を運ぶ容器キャリアと、容器キャリアを運ぶ搬送平面と、搬送平面の下方に静止して配置され、容器キャリアに磁力を印加することによって搬送平面の上で容器キャリアを移動させる電磁アクチュエータとを備え、非常に柔軟であり高い搬送性能を有する。
【0006】
特許文献2に記載された研究室試料配送システムは、容器キャリアに磁力を印加することによって搬送平面の上で容器キャリアを移動させる複数の電磁アクチュエータを備える。コイルを駆動電流により駆動することによって1つの電磁アクチュエータを起動させ、電磁流を引き起こす。この電磁流は、結合要素によって誘導され、起動されていない電磁アクチュエータの強磁性コアの中を延在する。その結果、磁気的な押す力が、永久磁石と相互作用する電磁アクチュエータによって生成され、摩擦を減少させ、起動された電磁アクチュエータによって生成された引っ張る力と所望の方向に重なり合う。複数の電磁アクチュエータは、複数のステップで、すなわち互いに異なる時刻で起動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-77971号公報
特開2017-227648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1と特許文献2に記載された技術では、永久磁石を備える容器キャリアの位置に応じて、起動する電磁アクチュエータを切り替え、容器キャリアを移動させたい位置にある電磁アクチュエータに電流を流し、永久磁石に対する電磁アクチュエータの吸引力によって容器キャリアを目標の位置に停止させている。このような電磁アクチュエータでは、コイルの電流が同一であっても、容器キャリアなどの被搬送体の位置によって推力が大きく変化する。つまり、特許文献1と特許文献2に記載された技術では、被搬送体を精度よく、安定した速度で大きな揺れを発生させないように搬送するには、推力の制御が難しいという課題がある。
【0009】
被搬送体の位置や速度を制御にフィードバックすることで、速度の精緻な制御や速度むらの抑制が可能である。しかし、特に被搬送体の移動距離が短い場合には、制御時間が短いため、被搬送体の初期位置が想定した位置からずれていると、この位置のずれによる推力の差を補正することが困難である。このため、被搬送体の停止位置の目標位置からのずれや、目標位置からのオーバーシュートやアンダーシュートが生じることがある。さらには、被搬送体が液状の検体を収容している場合には、被搬送体の速度むらにより検体が揺れて泡立ちや液こぼれが生じ、検体の分析に悪い影響を及ぼすことがある。
【0010】
このように、従来の搬送装置では、被搬送体を安定して搬送する点に課題を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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