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公開番号
2025098393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214494
出願日
2023-12-20
発明の名称
構造物の止水シート構造及びその設置方法
出願人
太陽工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02B
3/12 20060101AFI20250625BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】 コンクリート構造体間の目地の変位に対して確実に追従し、目地からの水等の通過を確実に防止する。
【解決手段】 隣接する防潮堤2,2間に設けられた目地3を、所定幅に折り畳まれ、面ファスナ、押さえシートで折り畳み形状が保形された堤外側止水シート構造10A、堤内側止水シート構造10Bで堤外側、堤内側の両側から覆って目地3での遮水を図る。止水シート構造10A、10Bは、シート側端辺が防潮堤2の目地3近傍で全高にわたってアンカーボルト4に挿通された押さえプレート30,31,32で押圧保持されている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
隣接する構造物間に設けられた目地を、所定幅に折り畳まれた形状をなしてシート側端辺が前記構造物の目地近傍で全高にわたって支持された止水シートで覆うことを特徴とする構造物の止水シート構造。
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【請求項2】
前記止水シートは、合成樹脂製遮水シートと合成繊維製織布とが積層され、積層されたシート全体が前記所定幅に折り畳まれた形状をなす請求項1に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項3】
前記止水シートは、該止水シートに設けられた面ファスナ同士の面接着で前記所定幅で折り畳まれた形状が保形された請求項1に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項4】
前記止水シートは、該止水シートに設けられた面ファスナと、前記止水シートと重ねて支持された押さえシートに設けられた面ファスナとの面接着で前記所定幅で折り畳まれた形状が保形された請求項1に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項5】
前記止水シートは、前記構造物に面して設けられた構造物側保護シートと、前記止水シートの外面に設けられた外面側保護シートとで覆われた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項6】
前記止水シートは、ボルト貫通孔が形成され、該ボルト貫通孔を介して前記構造物の目地近傍で前記構造物の全高にわたり設置されたアンカーボルトに支持された請求項4に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項7】
前記構造物側保護シートと前記外面側保護シートとは、それぞれボルト貫通孔が形成され、該ボルト貫通孔を介して前記構造物の目地近傍で前記構造物の全高にわたり設置されたアンカーボルトに支持された請求項5に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項8】
前記止水シートは、前記アンカーボルトに支持された押さえプレートで前記構造物に押圧され支持された請求項6に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項9】
前記構造物側保護シートと前記外面側保護シートとは、前記アンカーボルトに支持された押さえプレートで前記構造物に押圧され支持された請求項7に記載の構造物の止水シート構造。
【請求項10】
前記止水シートは、前記目地を、前記構造物の外水圧側及び内水圧側の両面から覆うように設置された請求項1記載の構造物の止水シート構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は構造物の止水シート構造及びその設置方法に係り、隣接する構造物間に目地を設けて設置された構造物間に生じる変位による目地での漏水発生を防止する構造物の止水シート構造及びその設置方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、防潮堤等の堤体構造物を構成する鉄筋コンクリート製の構造物間や、堤体構造物等の基礎となるケーソン等の構造物間の目地をシールするための目地シール構造が種々提案されている(特許文献1、特許文献2)。特許文献1に開示された目地シール構造は、構築物2,2間の目地に目地材可撓性材料からなる板状の目地材4が設置されている。地震時等には目地材4が目地に生じる変位を吸収するようになっている。特許文献2に開示された目地構造は、目地に表面目地部、縁切り部、バックアップ部の3層からなる、それぞれ所定の弾性変形可能なシリコーンや塩ビシート等の材料を目地に充填ないしは配置することで構成されている。これにより、地震時等には目地部分の各材料が弾性範囲内において変形し、目地に生じる変位の吸収するようになっている。
【0003】
特許文献1に開示された目地材4は、平面視してアーチ形状をなす板材であるため、目地に大きな変位が生じた場合にもアーチ部分が変形して対応可能であるが、目地材の両端部を支持するために目地の対向面に目地材脱出防止用嵌合溝を備えた部位(たとえばL形板6)を設けるため、目地材の設置作業が煩雑である上、十分大きな幅の目地を有するある程度大きな構造物にしか適用できないという問題がある。
【0004】
特許文献2に開示された目地構造では、目地材が目地の幅を埋めるように充填あるいは設置されているため、目地内部への充填作業や部材設置作業等、目地に目地材の弾性範囲を超える程度の変位が生じた場合には、目地材の破断や剥離等が生じてしまい、目地機能が果たせなくなるおそれがある。
【0005】
これらの問題を解消可能な目地構造が特許文献3に開示されている。特許文献3に開示された目地構造は、ケーソン等の構造物間の目地を帯状のゴム板等からなる目地材で外壁表面から覆うようにするようになっている。よって目地材の設置作業の容易化、目地に生じる大きな変位への対応が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-116924号公報
特開2017-133156号公報
特開2009-174137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献3に開示された目地構造は、現場において目地間に取り付けられたゴム板等からなる内側目地材を覆い、さらにコンクリート台座を設置し、このコンクリート台座上に外側目地材を重ねるような構造になっている。このため、構造が複雑で現場での設置工事が煩雑になるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、現場での施工を迅速に進めることができ、目地の大きな変位に対しても確実に追従して目地での水の漏洩を確実に防ぐことができるようにした構造物の止水シート構造及びその設置方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の構造物の止水シート構造は、隣接する構造物間に設けられた目地を、所定幅に折り畳まれた形状をなしてシート側端辺が前記構造物の目地近傍で全高にわたって支持された止水シートで覆うことを特徴とする。
【0010】
前記止水シートは、合成樹脂製遮水シートと合成繊維製織布とが積層され、積層されたシート全体が前記所定幅に折り畳まれた形状をなすことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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