TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025099279
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215817
出願日
2023-12-21
発明の名称
データ転送装置及びデータ転送プログラム
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人サトー
主分類
H04L
12/46 20060101AFI20250626BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】システム全体のユースケースの制限や処理負荷の増大を生じることなく、バッファサイズを適切に抑制する。
【解決手段】データ転送装置7は、外部装置又は電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを保存し、バッファサイズが異なる複数のバッファ枠を有するバッファメモリ19bと、外部装置又は電子制御装置の何れかから受信されたメッセージ長通知メッセージにより、これから受信されるメッセージの長さを示すメッセージ長を特定するメッセージ長特定部28と、複数のバッファ枠のうちメッセージ長特定部により特定されたメッセージ長を超えるバッファ枠を対応バッファ枠として特定する対応バッファ枠特定部29と、対応バッファ枠の空きの有無を判定する空き有無判定部30と、対応バッファ枠の空き有りが空き有無判定部により特定された場合に、外部装置又は電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを対応バッファ枠に保存させる保存制御部31と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
外部装置と電子制御装置との間でメッセージを転送するデータ転送装置(7)であって、
前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを保存し、バッファサイズが異なる複数のバッファ枠を有するバッファメモリ(19b)と、
前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージ長通知メッセージにより、これから受信されるメッセージの長さを示すメッセージ長を特定するメッセージ長特定部(28)と、
前記複数のバッファ枠のうち前記メッセージ長特定部により特定されたメッセージ長を超えるバッファ枠を対応バッファ枠として特定する対応バッファ枠特定部(29)と、
前記対応バッファ枠の空きの有無を判定する空き有無判定部(30)と、
前記対応バッファ枠の空き有りが前記空き有無判定部により特定された場合に、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを前記対応バッファ枠に保存させる保存制御部(31)と、を備えたデータ転送装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記対応バッファ枠特定部は、前記複数のバッファ枠のうち前記メッセージ長特定部により特定されたメッセージ長を超える最小のバッファ枠を対応バッファ枠として特定する請求項1に記載したデータ転送装置。
【請求項3】
前記保存制御部は、前記対応バッファ枠の空き無しが前記空き有無判定部により特定された場合に、メッセージの送信を待機させるための待機通知メッセージをメッセージの送信要求元へ送信させる請求項1に記載したデータ転送装置。
【請求項4】
前記保存制御部は、前記待機通知メッセージをメッセージの送信要求元へ送信させた後に、前記対応バッファ枠の空き有りが前記空き有無判定部により特定された場合に、メッセージの送信を開始させるための開始通知メッセージをメッセージの送信要求元へ送信させる請求項3に記載したデータ転送装置。
【請求項5】
前記バッファメモリは、前記複数のバッファ枠として、第1バッファ枠と、前記第1バッファ枠よりもバッファサイズが大きい第2バッファ枠とを有し、
前記対応バッファ枠特定部は、前記対応バッファ枠として特定された第1バッファ枠の空き無しが前記空き有無判定部により特定され、且つこれから受信されるメッセージの長さを示すメッセージ長が前記第1バッファ枠に対応する長さであると前記メッセージ長特定部により特定された場合に、前記第2バッファ枠を前記対応バッファ枠として特定する請求項1に記載したデータ転送装置。
【請求項6】
外部装置と電子制御装置との間でメッセージを転送するデータ転送装置であって、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを保存し、バッファサイズが異なる複数のバッファ枠を有するバッファメモリ(19b)を備えるデータ転送装置(7)の制御部(19)に、
前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージ長通知メッセージにより、これから受信されるメッセージの長さを示すメッセージ長を特定するメッセージ長特定手順と、
前記複数のバッファ枠のうち前記メッセージ長特定手順により特定されたメッセージ長を超えるバッファ枠を対応バッファ枠として特定する対応バッファ枠特定手順と、
前記対応バッファ枠の空きの有無を判定する空き有無判定手順と、
前記対応バッファ枠の空き有りが前記空き有無判定手順により特定された場合に、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを前記対応バッファ枠に保存させる保存制御手順と、を実行させるデータ転送プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ転送装置及びデータ転送プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
車両には複数の電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)が搭載されている。車両の高機能化等に伴い、車両に搭載されるECUは増加傾向にある。例えば診断ツールとECUとの間のデータ通信において、高速で大容量なデータ通信を実現する通信プロトコルとして、イーサネット(登録商標)ベースの診断プロトコルであるDoIP(Diagnostics over Internet Protocol)が採用されている。
【0003】
一方、車両に搭載される全てのECUがDoIPに対応することは難しく、CAN(登録商標)ベースの診断プロトコルであるDoCANでしか対応することができないECUが接続される場合もある。そのため、イーサネットに接続される診断ツールと、DoCANだけに対応するECUとの間でデータ通信を可能とするには、診断ツールとECUとの間に介在するデータ転送装置において、DoIPとDoCANとの間でプロトコル変換する機能が必要となる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/119720号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
診断ツールにおいて、診断対象となる複数のECUに対して同時に診断要求メッセージを送信する場合がある。そのため、データ転送装置では、複数のECUから同時に診断応答メッセージを受信する可能性があり、診断対象となり得るECUから受信されるメッセージの最大長さ以上のバッファ枠を、診断対象となり得るECUの個数分だけ用意する必要がある。ところが、そのような構成では、バッファサイズが不適切に増大することになる。この点に関し、診断対象となるECUの個数を削減することや、ECUから受信されるメッセージの長さに応じてバッファ領域を動的に割り当てることが考えられる。
【0006】
しかしながら、診断対象となるECUの個数を削減する対策では、システム全体のユースケースが制限される問題がある。メッセージの長さに応じてバッファ領域を動的に割り当てる対策では、バッファ領域を動的に確保する際に生じるフラグメンテーションを解消するための処理が必要になり、処理負荷が高まる問題がある。このような問題は、診断対象の複数のECUから同時に診断応答メッセージが受信される場合に限らず、例えばソフトウェア更新におけるECU情報の収集時に複数のECUから同時にECU情報が受信される場合等にも生じ得る。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、システム全体のユースケースの制限や処理負荷の増大を生じることなく、バッファサイズを適切に抑制することができるデータ転送装置及びデータ転送プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、データ転送装置(7)は、外部装置と電子制御装置との間でメッセージを転送する。バッファメモリ(19b)は、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを保存し、バッファサイズが異なる複数のバッファ枠を有する。メッセージ長特定部(28)は、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージ長通知メッセージにより、これから受信されるメッセージの長さを示すメッセージ長を特定する。対応バッファ枠特定部(29)は、前記複数のバッファ枠のうち前記メッセージ長特定部により特定されたメッセージ長を超えるバッファ枠を対応バッファ枠として特定する。空き有無判定部(30)は、前記対応バッファ枠の空きの有無を判定する。保存制御部(31)は、前記対応バッファ枠の空き有りが前記空き有無判定部により特定された場合に、前記外部装置又は前記電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを前記対応バッファ枠に保存させる。
【0009】
外部装置又は電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを保存するバッファメモリを、バッファサイズが異なる複数のバッファ枠を有する構成とし、複数のバッファ枠のうち、これから受信されるメッセージのメッセージ長を超えるバッファ枠を対応バッファ枠として特定するようにした。対応バッファ枠の空き有りが特定されると、外部装置又は電子制御装置の何れかから受信されたメッセージを対応バッファ枠に保存させるようにした。これにより、電子制御装置の個数を削減する必要がなく、メッセージの長さに応じてバッファ領域を動的に割り当てる必要もないことから、システム全体のユースケースの制限や処理負荷の増大を生じることなく、バッファサイズを適切に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両システムの全体構成を示す機能ブロック図
車両システムの一部を示す機能ブロック図
シミュレーションの条件を説明する図
RAMのバッファサイズを説明する図
RAMのバッファサイズを説明する図
ダイアグGWの機能ブロック図
シーケンス図
シーケンス図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社デンソーエレクトロニクス
発音器
4日前
株式会社デンソー
検出装置
9日前
株式会社デンソー
制御装置
5日前
株式会社デンソー
通信装置
5日前
株式会社デンソー
冷却装置
5日前
株式会社デンソー
熱交換器
5日前
株式会社デンソー
撮像装置
5日前
株式会社デンソー
電子装置
5日前
株式会社デンソー
電子装置
5日前
株式会社デンソー
電子装置
4日前
株式会社デンソー
電子装置
4日前
株式会社デンソー
受電装置
10日前
株式会社デンソー
受電装置
2日前
株式会社デンソー
電気装置
18日前
株式会社デンソー
電子装置
18日前
株式会社デンソーウェーブ
決済端末
11日前
株式会社デンソー
熱交換器
12日前
株式会社デンソー
半導体装置
9日前
株式会社デンソー
圧電センサ
11日前
株式会社デンソー
レーダ装置
9日前
株式会社デンソー
電流センサ
16日前
株式会社デンソー
電子制御装置
4日前
株式会社デンソーウェーブ
情報読取装置
9日前
株式会社デンソー
燃料噴射装置
10日前
株式会社デンソー
電子制御装置
16日前
株式会社デンソー
電源切替回路
16日前
株式会社デンソー
状態推定装置
16日前
株式会社デンソー
差動通信回路
17日前
株式会社デンソー
コイルユニット
16日前
株式会社デンソー
スパークプラグ
5日前
株式会社デンソー
機器モジュール
18日前
株式会社デンソー
モータ制御装置
5日前
株式会社デンソー
モータ制御装置
5日前
株式会社デンソー
データ処理装置
10日前
株式会社デンソーウェーブ
食事管理システム
2日前
株式会社デンソー
ブラシレスモータ
12日前
続きを見る
他の特許を見る