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公開番号2025099799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216739
出願日2023-12-22
発明の名称真空インタラプタ,真空インタラプタの製造方法
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01H 33/664 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル部と補強部との両者をロウ付けし易くし、所望の電極特性が得られ易くすることに貢献可能な技術を提供する。
【解決手段】筒状のコイル部3の内周側に、当該コイル部3よりも小径の筒状の周壁60を有して成る補強部6を、同心状に位置するように設ける。コイル部3は、当該コイル部3の径方向に貫通し軸心方向に延在している形状の第1スリット孔31,第2スリット孔32が、周方向に所定間隔を隔てて複数個形成されているものとする。補強部6は、コイル部3の内周面30aに面接合している面接合部61と、その面接合部61において周方向に延在した環状の溝部62と、を有したものとする。溝部62は、内周面30aに対向する側のみ開口している形状とする。面接合部61は、溝部62に設けたロウ材7を介して、内周面30aにロウ付けする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性の筒状本体を有して成る真空容器と、
前記真空容器内において前記筒状本体の軸心方向で互いに対向して接離自在に設けられている一対の電極と、
前記各電極をそれぞれ前記対向方向の反対側で支持している一対の通電軸と、
を備え、
前記各電極は、
前記軸心方向に延在した筒状のコイル部と、
前記コイル部における前記対向方向の開口部に設けられている接点部と、
前記コイル部における前記対向方向の反対側に設けられ、前記通電軸に支持されているアダプタ部と、
前記コイル部よりも小径の筒状であって、当該コイル部の内周側に同心状に配置されている補強部と、
を有し、
前記コイル部は、当該コイル部の径方向に貫通し前記軸心方向に延在している形状のスリット孔が、当該コイル部の周方向に所定間隔を隔てて複数個形成されており、
前記補強部は、
当該補強部の外周面において前記コイル部の内周面に面接合している面接合部と、
前記面接合部において前記周方向に延在した環状の溝部と、
を有し、
前記溝部は、前記コイル部の内周面に対向する側のみ開口している形状であり、
前記面接合部は、前記溝部に設けたロウ材を介して、前記コイル部の内周面にロウ付けされていることを特徴とする真空インタラプタ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記面接合部は、前記補強部の外周面から前記径方向の外側に拡径した環状であることを特徴とする請求項1記載の真空インタラプタ。
【請求項3】
前記ロウ材は、前記溝部に沿って延在するように設けられた線条体であって、
前記線条体は、前記溝部に対して1個以上設けられることを特徴とする請求項1記載の真空インタラプタ。
【請求項4】
前記溝部に設ける前記線条体の前記軸心方向の段数をN、前記溝部に設ける前記線条体の前記径方向の段数をS、前記線条体の線径をφ、前記溝部の前記軸心方向の寸法をw1、前記溝部の前記径方向の寸法をw2とした場合に、下記(1)式,(2)式を満たすことを特徴とする請求項3記載の真空インタラプタ。
φN<w1<φ(N+1) …(1)
φS<w2<φ(S+1) …(2)。
【請求項5】
前記線条体は、前記周方向の一部に、前記軸心方向に貫通している形状の切り欠き部が形成されており、当該切り欠き部が前記周方向に伸縮するように弾性変形可能であることを特徴とする請求項3記載の真空インタラプタ。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載の真空インタラプタを製造する方法であって、
前記溝部に前記ロウ材を配置するロウ材配置工程と、
前記コイル部の内周側に前記補強部を設けて組み立てる補強部組み立て工程と、
前記ロウ材を加熱して溶融する溶融工程と、
を有していることを特徴とする真空インタラプタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空インタラプタ,真空インタラプタの製造方法に係るものであって、例えば種々の電力設備等に適用可能な技術に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば種々の電力設備等に適用されている真空インタラプタの一例としては、絶縁性の筒状本体を有して成る真空容器内において、当該筒状本体の軸心方向(以下、単に軸心方向と適宜称する)で互いに対向(以下、当該対向する方向を、単に対向方向と適宜称する)して接離自在となるように、一対の電極(固定電極,可動電極)を設けた構成が挙げられる。この真空容器には、各電極の背面側(対向方向の反対側)をそれぞれ支持するように、一対の通電軸(リード)が設けられている。また、各通電軸のうち一方(例えば後述の可動側通電軸12b)は、軸心方向に伸縮自在なベローズを介して、真空容器内側に支持されている。
【0003】
このような構成の真空インタラプタによれば、真空容器内(具体的には真空容器内におけるベローズの外周側)の真空状態を維持しながら、各通電軸のうち一方(可動側通電軸)を軸心方向に移動させることができる。これにより、当該通電軸の移動に応じて各電極を接離し、接点を開閉することが可能となる。
【0004】
各電極においては、所望の遮断性能を発揮し易くする等の目的で、磁界発生機能を持つように構成することが、一般的となっている。この構成の一例としては、軸心方向に延在した筒状のコイル部(磁界発生コイル部)と、当該コイル部における対向方向側(接点側)に設けられている接点部と、当該コイル部における背面側(対向方向の反対側)を通電軸に支持するアダプタ部と、を有した構成が挙げられる。
【0005】
このような構成の各電極を接離して接点を開閉する場合、当該電極に対して応力(例えば、軸心方向の慣性力や機械的衝撃力等)が加わることがある。また、コイル部には、磁界発生機能を持つように複数個のスリット孔が設けられているため、電極の機械的強度等が低くなり易く、所望の電極特性(機械的特性,電気的特性等)が得られなくなることも考えられる。
【0006】
このため、コイル部の内周側に筒状の補強部を同心状に設ける等により、前記応力に耐え得るようにし、所望の電極特性が得られるように検討されている。
【0007】
特許文献1~3では、電極の各構成要素(コイル部,接点部,アダプタ部,補強部等;以下、単に電極要素と適宜称する)をロウ付けにより組み付けている態様が開示されている。このロウ付けでは、例えば、まず目的とする電極形状となるように各電極要素を組み立てる際、互いに隣接する2つの電極要素(互いにロウ付けされる2つの電極要素)の各組付面間(または各組付面間の近傍)に、ロウ材を配置する。そして、組み立てた組立体を加熱する等によりロウ材を溶融し、その溶融したロウ材を当該各組付面間に浸透(例えば毛細管現象により広く行き渡らせるように浸透)させてから固化(降温させて固化)する。これにより、各組付面をロウ付けすることが可能となる。
【0008】
特許文献1~3によるロウ付けでは、ロウ材の配置箇所について開示されていないが、各電極要素の組み立て性や組み付け性を害さないようにすることが考えられる。例えば、コイル部の内周側には、補強部を同心状に位置するように組み立て(例えば嵌め込むように組み立て)て設けることとなるため、当該組み立てが妨げられないようにすることが望まれる。
【0009】
この場合、コイル部および補強部の両者においては、例えば当該両者を組み立てた後に、当該両者間以外の箇所(例えば特許文献3では、符号1a,1b,5a,5bで示す端面)に配置されているロウ材を介して、それぞれロウ付け(例えば特許文献3では、符号4で示す接点部や符号6で示すアダプタ部にロウ付け)することが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2010-267442号公報
特開2013-041735号公報
特開2018-181681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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