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公開番号
2025099854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216807
出願日
2023-12-22
発明の名称
大口径比超広角レンズ
出願人
株式会社シグマ
代理人
主分類
G02B
13/04 20060101AFI20250626BHJP(光学)
要約
【課題】小型化と軽量化を実現しながら、半画角80度以上を有しF値が1.8程度以下と明るく、十分なイメージサークルを確保しつつ画面中央から周辺まで良好な光学性能を備えた大口径比超広角レンズを提供する。
【解決手段】本発明に係る大口径比超広角レンズは、物体側から順に第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2から構成され、第1レンズ群G1は、最も物体側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N1が配置され、凹メニスカスレンズ成分N1より像側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N2を有し、所定の条件式を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物体側から順に第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2から構成され、前記第1レンズ群G1は、最も物体側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N1が配置され、前記凹メニスカスレンズ成分N1より像側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N2を有し、下記の条件式(1)から(4)を満足することを特徴とする大口径比超広角レンズ。
(1)2ω≧160.0°
(2)Fno<1.9
(3)-6.0<N1OAh/iOAh<-1.1
(4)0.50<SagN1/SagN2<1.80
ω:無限遠合焦時における半画角
Fno:無限遠合焦時におけるF値
N1OAh:無限遠合焦時において物体側入射角90°の光線が、前記凹メニスカスレンズ成分N1に入射する際の軸外主光線高(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高)
iOAh:無限遠合焦時において物体側入射角90°の光線が像面に結像する際の軸外主光線の結像高(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線の結像高)
SagN1:前記凹メニスカスレンズ成分N1の像側の面の面頂からのサグ量(サグ量算出時の光線高は、無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線が当該面から出射する際の軸外主光線高を用いる。また2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高を用いて算出する)
SagN2:前記凹メニスカスレンズ成分N2の像側の面の面頂からのサグ量(サグ量算出時の光線高は、無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線が当該面から出射する際の軸外主光線高を用いる。また2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高を用いて算出する)
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
下記の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(5) 0.4<fN1/fN2<5.0
fN1:前記凹メニスカスレンズ成分N1の焦点距離
fN2:前記凹メニスカスレンズ成分N2の焦点距離
【請求項3】
前記凹メニスカスレンズ成分N1は下記の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(6)1.5<N1SF<6.0
N1SF=(N1R1+N1R2)/(N1R1-N1R2)
N1R1:前記凹メニスカスレンズ成分N1の物体側の面の曲率半径
N1R2:前記凹メニスカスレンズ成分N1の像側の面の曲率半径
【請求項4】
前記凹メニスカスレンズ成分N2は下記の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(7)1.2<N2SF<5.0
N2SF=(N2R1+N2R2)/(N2R1―N2R2)
N2R1:前記凹メニスカスレンズ成分N2の物体側の面の曲率半径
N2R2:前記凹メニスカスレンズ成分N2の像側の面の曲率半径
【請求項5】
前記凹メニスカスレンズ成分N1および前記凹メニスカスレンズ成分N2は下記の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(8)0.4<N1SF/N2SF<3.0
N1SF=(N1R1+N1R2)/(N1R1―N1R2)
N1R1:前記凹メニスカスレンズ成分N1の物体側の面の曲率半径
N1R2:前記凹メニスカスレンズ成分N1の像側の面の曲率半径
N2SF=(N2R1+N2R2)/(N2R1―N2R2)
N2R1:前記凹メニスカスレンズ成分N2成分の物体側の面の曲率半径
N2R2:前記凹メニスカスレンズ成分N2の像側の面の曲率半径
【請求項6】
前記凹メニスカスレンズ成分N1は、下記の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(9)1.8<PLOAN1/PLAN1<5.0
PLOAN1:無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線を軸外光線とした場合に、軸外主光線が前記凹メニスカスレンズ成分N1を通過する距離(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する光線を軸外光線とする)
PLAN1:前記凹メニスカスレンズ成分N1の光軸上の厚み
【請求項7】
前記凹メニスカスレンズ成分N1および前記凹メニスカスレンズ成分N2は下記の条件式(10)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(10)0.3<PLOAN1/PLOAN2<3.5
PLOAN1 :無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線を軸外光線とした場合に、軸外主光線が前記凹メニスカスレンズ成分N1を通過する距離(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する光線を軸外光線とする)
PLOAN2 :無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線を軸外光線とした場合に、軸外主光線が前記凹メニスカスレンズ成分N2を通過する距離(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する光線を軸外光線とする)
【請求項8】
前記第2レンズ群G2は、下記の条件式(11)から(13)を満足する凸レンズLP1を有することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(11)1.60<ndLP1
(12)vdLP1<35.0
(13)0.018<ΔPgFLP1
ndLP1:前記凸レンズLP1の屈折率
vdLP1:前記凸レンズLP1のアッベ数
ΔPgFLP1:前記凸レンズLP1の異常分散性
【請求項9】
前記第1レンズ群G1は負の屈折力を有し 、下記の条件式(14)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(14)-0.40<f/f1<0.70
f:無限遠合焦時における全系の焦点距離
f1:無限遠合焦時における前記第1レンズ群G1の焦点距離
【請求項10】
前記第2レンズ群G2は正の屈折力を有し、下記の条件式(15)を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比超広角レンズ。
(15) -0.8<f2/f1<2.7
f1:無限遠合焦時における前記第1レンズ群G1の焦点距離
f2:無限遠合焦時における前記第2レンズ群G2の焦点距離
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルカメラやビデオカメラなど撮像装置に用いられる、撮影光学系に好適な大口径比超広角レンズに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやビデオカメラ等のミラーレス化が進むと同時に、スマートフォンやモバイルデータ端末に高性能なカメラが搭載されるようになったことから、デジタルカメラはそれらのモバイル機器と差別化を図るため、35mmフルサイズフォーマット以上の大型センサーを搭載した機種が主流になってきている。同様に、撮像装置に使われる撮影光学系においてもスマートフォンなどと差別化を図るためF値の明るい大口径比超広角レンズへの需要が高まっている。
【0003】
また近年のデジタルカメラやビデオカメラは撮像素子の高画素化が一段と進み、撮影光学系に対する高性能化の要求は一段と増している。
【0004】
特許文献1および特許文献2には、最大画角がおおよそ160度以上を有し、F値が1.8程度以下の大口径比超広角レンズの例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許4633379号広報
特開2013-238684号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最大画角がおおよそ160度以上である超広角レンズはレトロフォーカスタイプのレンズ構成を取ることが多く、最も物体側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズが配置される構成を取っていることが多い。このような光学系では、最も物体側に配置された凹メニスカスレンズは、偏肉比が大きく半球に近いような凹面を有していることが多く、光学系全体のレンズ総重量の50%以上にも達する場合があり、F値を小さくするとレンズ径が大きくなり、光学系の重量が急速に増大する。大口径比化を図る際には、いかにレンズの肥大化を防ぎながら高性能化を実現できるかが重要である。
【0007】
特許文献1には最大画角が160度以上でF値が1.6以下の明るい大口径比超広角レンズの実施例が含まれている。特許文献1に記載の大口径比超広角レンズは、光学性能は高いが、イメージサークルが小さく、イメージサークルに対する光学系の大きさという観点から考えると非常に大きな光学系であり、小型化という点で課題がある。
【0008】
特許文献2にはF値が1.8程度と明るい大口径比超広角レンズの実施例が含まれているが、低像高から倍率色収差が大きく高性能化という点では不十分である。またバックフォーカスが長いため昨今のミラーレス化によるショートフランジバックの利点を生かせていない光学系であり、光学系の小型化という点でも改良の余地がある。
【0009】
本発明は前述の課題に鑑みてなされたものであり、小型化と軽量化を実現しながら、半画角80度以上を有しF値が1.8程度以下と明るく、十分なイメージサークルを確保しつつ画面中央から周辺まで良好な光学性能を備えた大口径比超広角レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る大口径比超広角レンズは、物体側から順に第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2から構成され、第1レンズ群G1は、最も物体側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N1が配置され、凹メニスカスレンズ成分N1より像側に、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ成分N2を有し、下記の条件式(1)から(4)を満足することを特徴とする。
(1)2ω≧160.0°
(2)Fno<1.9
(3)-6.0<N1OAh/iOAh<-1.1
(4)0.50<SagN1/SagN2<1.80
ω:無限遠合焦時における半画角
Fno:無限遠合焦時におけるF値
N1OAh:無限遠合焦時において物体側入射角90°の光線が、凹メニスカスレンズ成分N1に入射する際の軸外主光線高(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高)
iOAh:無限遠合焦時において物体側入射角90°の光線が像面に結像する際の軸外主光線の結像高(ただし2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線の結像高)
SagN1:凹メニスカスレンズ成分N1の像側の面の面頂からのサグ量(サグ量算出時の光線高は、無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線が当該面から出射する際の軸外主光線高を用いる。また2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高を用いて算出する)
SagN2:凹メニスカスレンズ成分N2の像側の面の面頂からのサグ量(サグ量算出時の光線高は、無限遠合焦時における物体側入射角90°の光線が当該面から出射する際の軸外主光線高を用いる。また2ω<180°の場合は物体側入射角ωで入射する軸外主光線高を用いて算出する)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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