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公開番号2025093604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209353
出願日2023-12-12
発明の名称ズームレンズ
出願人株式会社コシナ
代理人個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250617BHJP(光学)
要約【課題】 高倍率で中焦点系の投射ズームレンズにおける、特に、色収差及び非点収差の変動を抑えることにより、良好で安定した性能を確保する。
【解決手段】 拡大側Eから縮小側Sへ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1,正の屈折力を有する第2レンズ群G2,正の屈折力を有する第3レンズ群G3,最も縮小側Sに位置する正の屈折力を有する第Nレンズ群G6(G7),一つの接合レンズJsを有する第N-1レンズ群G5(G6),を含むレンズ光学系100と、ズーミング調整時に、第1レンズ群G1と第Nレンズ群G6(G7)を固定レンズ群とし、かつ第2レンズ群G2から第N-1レンズ群G5(G6)までの各レンズ群G2,G3,G4,G5(G6)を独立して光軸Dc方向に移動する可動レンズ群とした光学調整系200とを備えるとともに、〔条件式1〕及び〔条件式2〕を満たすように設定する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
最も拡大側に位置する第1レンズ群から最も縮小側に位置する第Nレンズ群(Nは6又は7)までの全六群又は全七群のレンズ群を順次配してなるズームレンズにおいて、拡大側から縮小側へ、負の屈折力を有する第1レンズ群,正の屈折力を有する第2レンズ群,正の屈折力を有する第3レンズ群,最も縮小側に位置する正の屈折力を有する第Nレンズ群,一つの接合レンズを有する第N-1レンズ群,を含むレンズ光学系と、ズーミング調整時に、前記第1レンズ群と前記第Nレンズ群を固定レンズ群とし、かつ前記第2レンズ群から前記第N-1レンズ群までの各レンズ群を独立して光軸方向に移動する可動レンズ群とした光学調整系とを備えるとともに、広角側の全系焦点距離をfw〔mm〕とし、望遠側の全系焦点距離をft〔mm〕としたとき、〔条件式1〕及び〔条件式2〕を満たすように設定したことを特徴とするズームレンズ。
1.5<[ft/fw]<2.0 …〔条件式1〕
40<fw<50 …〔条件式2〕
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記接合レンズは、正レンズと負レンズの接合により構成し、正レンズのd線における屈折率をnda,負レンズのd線における屈折率をndb,正レンズのd線におけるアッベ数をνda,負レンズのd線におけるアッベ数をνdbとしたとき、〔条件式3〕及び〔条件式4〕を満たすことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
nda<ndb …〔条件式3〕
νdb<νda …〔条件式4〕
【請求項3】
前記可動レンズ群は、前記第3レンズ群の移動量を各可動レンズ群中において最も大きい移動量に設定することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記レンズ光学系は、前記接合レンズよりも縮小側に配した正レンズに、d線における屈折率をndxとしたとき、〔条件式5〕を満たす一枚以上の正レンズを含むことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
1.8<ndx …〔条件式5〕
【請求項5】
前記第1レンズ群は、二枚以上の負レンズを含むとともに、当該各負レンズは、d線における屈折率をndcとし、d線におけるアッベ数をνdcとしたとき、〔条件式6〕及び〔条件式7〕を満たすことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
ndc<1.5 …〔条件式6〕
70<νdc …〔条件式7〕

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタ等の投射光学系を備える光学機器に用いて好適なズームレンズに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクタからスクリーン等に画像を投射する投射光学系に備えるズームレンズとしては、既に本出願人が提案した特許文献1に記載されるズームレンズが知られている。
【0003】
特許文献1のズームレンズは、必要な明るさを確保しつつ、各種諸収差及び像面湾曲に対する必要な補正により良好な画質を得、かつ全体の小型化,軽量化及び低廉化を図ることができるなど、各性能を良好かつ合理的にバランスさせることを目的としたものであり、具体的には、拡大側から、負の屈折力を有する第1レンズ群,正の屈折力を有する第2レンズ群,負の屈折力を有する第3レンズ群,正の屈折力を有する第4レンズ群,少なくとも二つの接合レンズを有する第5レンズ群,正の屈折力を有する第6レンズ群,を順次配してなるレンズ光学系と、第1レンズ群と第6レンズ群を不動とし、第2レンズ群乃至第5レンズ群を独立して光軸方向へ移動させるズーミング調整部,及び第1レンズ群を光軸方向へ移動させるフォーカシング調整部を含む光学調整系とを有し、かつレンズ光学系全長(基準距離投射時における第1レンズ群の最も拡大側に配したレンズの拡大側のレンズ面から縮小側の像面までの距離をTとし、広角側の全系焦点距離をfwとしたとき、5.0<[T/fw]<8.0を満たすように設定したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-103822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したズームレンズは、次のような解決すべき課題も存在した。
【0006】
即ち、プロジェクタ等に使用するこの種のズームレンズは、光学画像を遠方のスクリーンに拡大投射するため、使用するズームレンズには、必要な明るさを確保しつつ、必要なズーム比や画角が要求されるとともに、非点収差,歪曲収差,色収差等の諸収差や像面湾曲等に対する必要な補正による良好な画質が要求される。また、ズームレンズは、プロジェクタ本体の前面から前方に突出した状態で支持されるとともに、比較的多くのレンズ群により構成されるレンズ光学系及びズーミング調整部等の各種調整部を有する光学調整系を備えるため、ズームレンズ全体の小型化,軽量化及び低廉化も要請される。
【0007】
一方、要請されるこの種の各性能は、一部の性能項目を高めれば、他の性能項目が損なわれるなど、相互に相反する関係にもあるため、要請される各性能を高めることに加え、各要請項目を如何に良好にバランスさせるかは、ズームレンズにとって重要な課題となる。引用文献1のズームレンズもこの課題の解決を目標としてなされたものであり、必要な明るさを確保しつつ、良好な画質を得、かつ全体の小型化,軽量化及び低廉化を図ることができるなど、各性能を良好かつ合理的にバランスさせることができる。
【0008】
しかし、高倍率で中焦点系の投射ズームレンズにおいては、球面収差、コマ収差、像面湾曲等の諸収差の変動が少なからず発生し、特に、色収差及び非点収差の変動については、これらの変動を抑制し、良好かつ安定した性能を確保する観点からは更なる改善の余地があった。
【0009】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したズームレンズの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するため、最も拡大側Eに位置する第1レンズ群G1から最も縮小側Sに位置する第Nレンズ群(Nは6又は7)までの全六群又は全七群のレンズ群G1-G6(G7)を順次配してなるズームレンズ1を構成するに際して、拡大側Eから縮小側Sへ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1,正の屈折力を有する第2レンズ群G2,正の屈折力を有する第3レンズ群G3,最も縮小側Sに位置する正の屈折力を有する第Nレンズ群G6(G7),一つの接合レンズJsを有する第N-1レンズ群G5(G6),を含むレンズ光学系100と、ズーミング調整時に、第1レンズ群G1と第Nレンズ群G6(G7)を固定レンズ群とし、かつ第2レンズ群G2から第N-1レンズ群G5(G6)までの各レンズ群G2,G3,G4,G5(G6)を独立して光軸Dc方向に移動する可動レンズ群とした光学調整系200とを備えるとともに、広角側の全系焦点距離をfw〔mm〕とし、望遠側の全系焦点距離をft〔mm〕としたとき、1.5<[ft/fw]<2.0の〔条件式1〕及び40<fw<50の〔条件式2〕を満たすように設定したことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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