TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025099939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216950
出願日2023-12-22
発明の名称建設機械
出願人株式会社日立建機ティエラ
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250626BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】建設機械に搭載された熱交換器又はその防塵部材の清掃時における作業工数を抑制することを目的とする。
【解決手段】建設機械1は、熱交換器18,19を収容する機械室15と、機械室15を覆うカバー16と、熱交換器18,19への粉塵の侵入を防ぐ防塵装置20と、を備える。カバー16は、機械室15に外気を流通させる通気口17を有する。防塵装置20は、粉塵を捕捉可能でありカバー16の内面16aに沿って移動可能に取り付けられ通気口17を覆う防塵プレート21,22と、防塵プレート21,22を巻き取るローラ25,26と、ローラ25,26に巻き取られた防塵プレート21,22に当接するブラシ27,28と、を備える。防塵プレート21,22、ローラ25,26及びブラシ27,28は、カバー16の内面16aに取り付けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体に搭載された熱交換器を収容する機械室と、前記機械室を覆うカバーと、前記熱交換器への粉塵の侵入を防ぐ防塵装置と、を備える建設機械であって、
前記カバーは、前記機械室の内部に外気を流通させる通気口を有し、
前記防塵装置は、前記粉塵を捕捉可能であり前記カバーの内面に沿って移動可能に取り付けられ前記通気口を覆う防塵プレートと、前記防塵プレートを巻き取るローラと、前記ローラに巻き取られた前記防塵プレートに当接するブラシと、を備え、
前記防塵プレート、前記ローラ及び前記ブラシは、前記カバーの前記内面に取り付けられる
ことを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記車体は、前記機械室の床面を構成する車体フレームを含んで構成され、
前記車体フレームは、前記床面を貫通する貫通孔を有し、
前記貫通孔は、前記ブラシの下方に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記防塵装置は、前記ローラに巻き取られた前記防塵プレートを前記機械室側から覆う受けプレートを更に備え、
前記受けプレートは、前記カバーの前記内面に取り付けられ、前記貫通孔に向かって延びる
ことを特徴する請求項2に記載の建設機械。
【請求項4】
前記防塵プレートは、複数の開孔が形成された第1防塵プレートと、前記複数の開孔が前記第1防塵プレートとは異なる開孔率で形成された第2防塵プレートと、を含み、
前記第1防塵プレート及び前記第2防塵プレートは、重ねられた状態で取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項5】
前記防塵装置は、前記カバーの前記内面に取り付けられ前記ローラを回転させるモータと、ユーザの入力操作に応じて前記防塵プレートの状態を設定するスイッチと、前記スイッチによって設定された前記防塵プレートの状態に基づいて前記モータを制御する制御装置と、を更に備え、
前記スイッチは、前記防塵プレートが前記通気口を覆った使用状態と、前記防塵プレートが前記通気口を覆っていない格納状態と、に前記防塵プレートの状態を設定可能であり、
前記制御装置は、
前記スイッチによって前記格納状態に設定された場合、前記ローラが前記防塵プレートを巻き取るよう前記モータを制御し、
前記スイッチによって前記使用状態に設定された場合、前記ローラが前記防塵プレートを繰り出すよう前記モータを制御する
ことを特徴する請求項1に記載の建設機械。
【請求項6】
前記防塵プレートは、複数の開孔が形成された第1防塵プレートと、前記複数の開孔が前記第1防塵プレートとは異なる開孔率で形成され、前記第1防塵プレートに重ねられた状態で取り付けられる第2防塵プレートと、を含み、
前記ローラは、前記第1防塵プレートを巻き取る第1ローラと、前記第2防塵プレートを巻き取る第2ローラと、を含み、
前記ブラシは、前記第1ローラに巻き取られた前記第1防塵プレートに当接する第1ブラシと、前記第2ローラに巻き取られた前記第2防塵プレートに当接する第2ブラシと、を含み、
前記モータは、前記第1ローラを回転させる第1モータと、前記第2ローラを回転させる第2モータと、を含み、
前記スイッチは、前記第1防塵プレートが前記使用状態であり前記第2防塵プレートが前記格納状態である第1状態と、前記第1防塵プレートが前記格納状態であり前記第2防塵プレートが前記使用状態である第2状態と、前記第1防塵プレート及び前記第2防塵プレートの両方が前記使用状態である第3状態と、に前記防塵プレートの状態を設定可能であり、
前記制御装置は、
前記スイッチによって前記第1状態に設定された場合、前記第1ローラが前記第1防塵プレートを繰り出すよう前記第1モータを制御すると共に前記第2ローラが前記第2防塵プレートを巻き取るよう前記第2モータを制御し、
前記スイッチによって前記第2状態に設定された場合、前記第1ローラが前記第1防塵プレートを巻き取るよう前記第1モータを制御すると共に前記第2ローラが前記第2防塵プレートを繰り出すよう前記第2モータを制御し、
前記スイッチによって前記第3状態に設定された場合、前記第1ローラが前記第1防塵プレートを繰り出すよう前記第1モータを制御すると共に前記第2ローラが前記第2防塵プレートを繰り出すよう前記第2モータを制御する
ことを特徴する請求項5に記載の建設機械。
【請求項7】
前記防塵装置は、前記第1防塵プレートが前記使用状態であるか否かを感知する第1センサと、前記第2防塵プレートが前記使用状態であるか否かを感知する第2センサと、警報を報知する報知装置と、を更に備え、
前記制御装置は、前記車体に搭載された作業装置の稼働中、前記第1センサによって前記第1防塵プレートが前記使用状態であると感知されず、且つ、前記第2センサによって前記第2防塵プレートが前記使用状態であると感知されない場合、前記警報が報知されるよう前記報知装置を制御する
ことを特徴する請求項6に記載の建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベル又はホイールローダ等の建設機械には、オイルクーラ又はラジエータ等の熱交換器が搭載されている。熱交換器には、熱交換器の通気口の目詰まりを防止するために、防塵ネット等の防塵部材が取り付けられる。この種の防塵部材は、外気の粉塵又はゴミを遮るフィルタの役割があり、定期的に清掃又は交換する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、冷却風の流れ方向に所定間隔で複数個配列された熱交換器と、これら複数の熱交換器をそれぞれ床面に対して支持する複数の支持手段と、前記複数の熱交換器のうち前記冷却風の最上流側にあるものの前方位置に着脱可能に設けられ、浮遊異物の侵入を防止する前方網状部材と、前記複数の熱交換器間に形成される隙間の上方位置に着脱可能に設けられ、浮遊異物の侵入を防止する上方防除手段と、前記複数の熱交換器間に形成される隙間の側方位置に設けられ、浮遊異物の侵入を防止する側方防除手段とを有し、かつ前記前方網状部材と前記上方防除手段とを一体化した熱交換器装置において、前記前方網状部材及び前記側方防除手段の下端を、前記床面の近傍まで延設したことを特徴とする熱交換器装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、防塵ネットを備えた熱交換器等の防塵装置において、前記熱交換器等の防塵されるべき部分を挾んで一対のローラを配置すると共に、前記防塵ネットを帯状に形成し、この防塵ネットを前記一対のローラに巻き付け又は巻き戻し可能とし、該帯状防塵ネットを長手方向に移動させることにより、前記防塵されるべき部分を塞ぐ防塵ネットを実質的に交換することを特徴とする熱交換器等の防塵装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3771654号公報
実開平4-129684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された熱交換器装置は、熱交換器を容易に清掃できるよう、防除手段である網状の防除ネットを熱交換器に対して着脱可能に取り付けている。しかしながら、特許文献1に開示された熱交換器装置は、熱交換器又は防除ネットの清掃時、防除ネットを熱交換器から取り外す必要があるので、作業工数が掛かる。
【0007】
特許文献2に開示された防塵装置は、防塵ネットを目詰まりの無い状態に維持できるよう、防塵ネットを巻き取り機構によって巻き取ることができる。しかしながら、特許文献2に開示された防塵装置は、帯状の防塵ネットの全ての面を使用した後は、汚れた防塵ネットを取り外して清掃する必要がある。したがって、特許文献2に開示された防塵装置は、熱交換器又は防塵ネットの清掃時、防塵ネット及び巻き取り機構を熱交換器から取り外す必要があるので、作業工数が掛かる。
【0008】
上記事情に鑑みて、本発明は、建設機械に搭載された熱交換器又はその防塵部材の清掃時における作業工数を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の建設機械は、車体に搭載された熱交換器を収容する機械室と、前記機械室を覆うカバーと、前記熱交換器への粉塵の侵入を防ぐ防塵装置と、を備える建設機械であって、前記カバーは、前記機械室の内部に外気を流通させる通気口を有し、前記防塵装置は、前記粉塵を捕捉可能であり前記カバーの内面に沿って移動可能に取り付けられ前記通気口を覆う防塵プレートと、前記防塵プレートを巻き取るローラと、前記ローラに巻き取られた前記防塵プレートに当接するブラシと、を備え、前記防塵プレート、前記ローラ及び前記ブラシは、前記カバーの前記内面に取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、建設機械に搭載された熱交換器又はその防塵部材の清掃時における作業工数を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
耐震原子炉設備
19日前
FKS株式会社
擁壁
24日前
株式会社forch
土採取装置
25日前
鹿島建設株式会社
基礎構造
18日前
株式会社竹中工務店
建築方法
16日前
株式会社クボタ
作業車
10日前
株式会社富田製作所
継手部構造
18日前
株式会社竹中工務店
杭基礎構造
1か月前
住友建機株式会社
ショベル
23日前
住友建機株式会社
作業機械
11日前
住友建機株式会社
ショベル
23日前
住友建機株式会社
ショベル
23日前
住友建機株式会社
ショベル
10日前
住友建機株式会社
ショベル
10日前
住友建機株式会社
ショベル
17日前
住友建機株式会社
ショベル
9日前
住友建機株式会社
作業機械
9日前
住友建機株式会社
ショベル
10日前
住友建機株式会社
ショベル
1か月前
株式会社竹中工務店
建物の基礎構造
1か月前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
日本車輌製造株式会社
建設機械
9日前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
株式会社クボタ
作業車両
16日前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
株式会社テノックス九州
地盤改良方法
1か月前
株式会社クボタ
作業機
18日前
日立建機株式会社
建設機械
18日前
日立建機株式会社
作業機械
1か月前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
住友建機株式会社
電動ショベル
1か月前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
住友重機械工業株式会社
ショベル
24日前
エバタ株式会社
下水道施設の再構築方法
23日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
10日前
続きを見る