TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025100695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025065193,2021027832
出願日2025-04-10,2021-02-24
発明の名称緊張力の診断装置及び検査システム
出願人株式会社サンノハシ
代理人弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
主分類E02D 5/80 20060101AFI20250626BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 グラウンドアンカーなどの緊張装置の緊張力を容易に効率よく検査する。
【解決手段】 グラウンドアンカー3のアンカープレート37に、測定回路板29と物性センサ(歪センサ)23が組み込まれる。測定回路板39が、物性センサ23を用いてアンカープレート37の物性変化を検出することで、グラウンドアンカー3の緊張力を測定し、測定データを無線で外部へ送信する。測定回路板29と物性センサ23は保護材45、47で覆われる。測定回路板29の保護材45上に、測定回路板29の位置を示すマーカー突起49が設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
頭部をもつ緊張材と、前記緊張材の前記頭部と前記対象物との間に介装され且つ前記頭部より外側へ張り出したフランジ部をもつ座金とを有し、前記頭部により前記座金を介して前記相性物を押圧するように構成された緊張装置のための、前記緊張材の緊張力を測定する装置において、
前記座金と、
前記座金の前記フランジ部に固定された物性センサと、
前記座金の前記フランジ部に固定され、前記物性センサに電気的に接続された測定回路板と
を備え、
前記測定回路板が、前記緊張力に応じて前記座金の前記フランジ部に起こる物性変化を、前記物性センサを通じて測定し、測定結果を示す測定データを、外部へ無線で送信するように構成された、
測定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の測定装置において、
前記座金の平面視の形状が多角形である場合、前記物性センサが前記座金のフランジ部の表面の対角線上又は前記対角線の近傍に配置された、測定装置。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれか一項記載の測定装置において、
前記座金の前記フランジ部に固定され、前記物性センサを外側から覆って保護するセンサ保護材と、
前記座金の前記フランジ部に固定され、前記測定回路板を外側から覆って保護する回路保護材と、
をさらに備えた測定装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項記載の測定装置において、
前記座金の前記フランジ部の前記測定回路板の近傍に固定されたマーカー突起をさらに備えた測定装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項記載の測定装置において、
前記緊張材の頭部を保護する保護キャップが前記座金の前記フランジ部の表面に固定された場合、前記物性センサが、前記フランジ部の前記保護キャップの内側に配置された、測定装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項記載の測定装置において、
前記測定回路板が、外部から非接触で電力を受けるための受電アンテナと、外部と無線で通信するための通信アンテナと、前記受電アンテナ及び前記通信アンテナと前記座金との間に配置された電磁気的遮断のための磁性体部材とを有する、測定装置。
【請求項7】
緊張力の測定データを無線で送信する測定装置を備えた緊張装置のための、診断装置において、
前記測定装置から無線で前記測定データを受信するための通信アンテナと、
前記緊張装置の所定個所に押し当てられるとターンオンする起動スイッチ機構と、
前記起動スイッチ機構のターンオンに応答して検査プロセスを実行する診断回路と、
前記診断回路が下した診断結果を発光で表示する診断ランプと
を備え、
前記診断回路が、前記検査プロセスにおいて、前記通信アンテナを通じて前記測定回路から前記測定データを受信し、受信された前記測定データを用いて前記緊張力に関する診断を行い、前記診断の結果に応じて前記診断ランプに発光を表示させるように構成され、
さらに、作業者が片手で持って携帯できる全体サイズと全体重量をもつように構成された診断装置。
【請求項8】
請求項7記載の診断装置において、
作業者が手で掴むための棒状の把手を備え、
前記把手の一端部に前記通信アンテナと前記起動スイッチ機構が配置され、
前記把手の多端部に、延長アームを接続するための接続部が設けられた、
診断装置。
【請求項9】
請求項7乃至8のいずれか一項記載の診断装置に置いて、
前記診断回路が、
前記測定データと前記診断結果を記憶する手段と、
前記測定データと前記診断結果を外部の汎用の情報処理端末へ送信する手段と、を備えた、診断装置。
【請求項10】
請求項1記載の測定装置と、請求項7記載の診断装置とを備えた、緊張装置のための検査システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウンドアンカーやアンカーボルトや吊索などのように、緊張力を用いて構造物などの対象物を特定場所に定着させる又は支持する緊張装置において、その緊張力を測定し診断するための装置、及びそれらの装置を組み合わせたシステムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えばグラウンドアンカーの緊張力を検査する公知技術が、例えば特許文献1~3に開示されている。
【0003】
特許文献1には、グラウンドアンカーのリフトオフ試験に関する発明が開示されている。特許文献2には、検査時に透磁性センサーをアンカープレートに装着して検査する技術が開示されている。特許文献3には、グラウンドアンカーの頭部のナットとアンカープレートとの間に測定ピースを予め挟み込んでおき、検査時に検出プローブを測定ピースの表面に当てて検査する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-231515号公報
特開2002-048659号公報
特開2007-101205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のようなリフトオフ試験は、重いジャッキと多くの作業と長い時間を要し、検査コストが高く、能率が悪い。これに比べて、特許文献2や特許文献3に記載の技術によれば、検査の手間とコストは小さい。しかし、特許文献2に記載の技術の場合は検査前の汚れたアンカープレートの表面の洗浄、また、特許文献3に記載の技術の場合は検査前のアンカーのヘッドの保護キャップの取り外しと検査後のその再装着など、検査前の準備や検査後の後始末に、相当の作業と時間が必要である。
【0006】
本発明の一つの目的は、緊張力の検査をより簡便により能率に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に従う、緊張力の測定装置は、次のような構成をもつ緊張装置に適用される。すなわち、その緊張装置は、頭部をもつ緊張材と、前記緊張材の前記頭部と前記対象物との間に介装され且つ前記頭部より外側へ張り出したフランジ部をもつ座金とを有して、前記頭部により前記座金を介して前記対象物を押圧するように構成されたものである。
【0008】
このような緊張装置に適用された、一実施形態に従う測定装置は、前記座金と、前記座金の前記フランジ部に固定された物性センサと、前記座金の前記フランジ部に固定され、前記物性センサに電気的に接続された測定回路板とを備える。
【0009】
そして、前記測定回路板が、前記緊張力に応じて前記座金の前記フランジ部に起こる物性変化を、前記物性センサを通じて測定し、測定結果を示す測定データを、外部へ無線で送信するように構成される。
【0010】
前記座金の平面視の形状が多角形である場合には、前記物性センサが前記座金のフランジ部の表面の対角線上又は前記対角線の近傍に配置されてよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社サンノハシ
ナットの緩み防止構造およびボルトの緩み防止構造
1か月前
株式会社サンノハシ
緊張力の診断装置及び検査システム
2日前
個人
耐震原子炉設備
5日前
FKS株式会社
擁壁
10日前
戸田建設株式会社
覆土材
29日前
株式会社forch
土採取装置
11日前
鹿島建設株式会社
基礎構造
4日前
戸田建設株式会社
緑化覆土材
29日前
株式会社竹中工務店
建築方法
2日前
株式会社竹中工務店
杭基礎構造
18日前
株式会社富田製作所
継手部構造
4日前
株式会社大林組
作業機械
25日前
住友建機株式会社
ショベル
3日前
住友建機株式会社
ショベル
17日前
住友建機株式会社
ショベル
9日前
住友建機株式会社
ショベル
9日前
住友建機株式会社
ショベル
9日前
株式会社竹中工務店
建物の基礎構造
23日前
株式会社クボタ
作業車両
2日前
株式会社クボタ
作業機
4日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
日立建機株式会社
建設機械
4日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
株式会社テノックス九州
地盤改良方法
16日前
日立建機株式会社
作業機械
16日前
住友建機株式会社
電動ショベル
16日前
株式会社クボタ
作業機
23日前
エバタ株式会社
下水道施設の再構築方法
9日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
10日前
ナブテスコ株式会社
ショベルカー
16日前
大仲建設株式会社
スコップ
2日前
株式会社大林組
山留め工事の支援方法
23日前
大成建設株式会社
杭基礎構造
10日前
続きを見る