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公開番号2025101020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217560
出願日2023-12-25
発明の名称ケーブルアッセンブリ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/18 20060101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】アウター端子に対するケーブルの相対移動を規制することができるケーブルアッセンブリを提供する。
【解決手段】本発明に係るケーブルアッセンブリCAでは、アウター端子4において、シース12の周方向、すなわちケーブル1の軸方向に直交する方向に延びる複数の爪部である第1爪部421及び第2爪部422が、シース12に食い込む構成となっている。このため、アウター端子4に対してケーブル1を引き抜く方向に引張力が作用した場合には、シース12に食い込んだ第1爪部421及び第2爪部422の第1爪側部421e及び第2爪側部422eが、シース12に引っかかることによって前記引張力に対抗することが可能となる。これにより、アウター端子4に対するケーブル1の相対移動を良好に規制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電磁遮蔽シールド処理がなくシースにより覆われたケーブルと、前記シースの外周に加締め固定されるアウター端子と、を備えたケーブルアッセンブリであって、
前記アウター端子は、
前記シースの周方向に延びる断面円弧状に形成され、前記加締め固定により前記シースの外周に圧着する圧着片と、
前記圧着片の周方向端部においてそれぞれ前記シースの周方向に延設され、前記加締め固定された状態で前記シースに食い込む複数の爪部と、
を有する、
ことを特徴とするケーブルアッセンブリ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載のケーブルアッセンブリであって、
前記複数の爪部は、
前記圧着片の周方向両端部に、それぞれ前記ケーブルの軸方向において互い違いに配置され、
前記圧着片の周方向一端部に設けられた少なくとも2つの第1爪部と、前記圧着片の周方向他端部に設けられた少なくとも1つの第2爪部とを有し、
前記第1爪部と、前記第2爪部は、それぞれ並列方向に対向する側部に、先細り状のテーパ部を有し、
前記加締め固定された状態において、前記第1爪部と前記第1爪部との間に前記第2爪部が噛み合い、前記第1爪部の根元側の前記テーパ部と、前記第2爪部の根元側の前記テーパ部とが干渉することにより、前記第1爪部及び前記第2爪部の所定以上の食い込みが規制される、
ことを特徴とするケーブルアッセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のケーブルアッセンブリであって、
前記複数の爪部は、それぞれ前記圧着片の周方向端部よりも内側に折り曲げられている、
ことを特徴とするケーブルアッセンブリ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のケーブルアッセンブリであって、
前記複数の爪部は、それぞれ先端部の板厚が前記各爪部の先端側に向かって徐々に薄くなるように形成されている、
ことを特徴とするケーブルアッセンブリ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルアッセンブリに関し、とりわけ電磁遮蔽シールド処理を有しないツイストペアケーブル(UTP)の端末に端子が接続されるケーブルアッセンブリに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来のケーブルアッセンブリとしては、例えば以下の特許文献に記載されたものが知られている。
【0003】
概略を説明すれば、このケーブルアッセンブリCA´は、例えば図6に示すように、STP(Shielded Twisted Pair)電線の端末に接続されるケーブルアッセンブリであって、編組13の外周に圧着、つまり編組13の外周に加締められたスリーブ16の前端部16d側で折り返されてスリーブ16の外周を覆う編組13Aを介して、シールド端子17の編組圧着片17bが加締められている。折り返された編組13Aはスリーブ16と編組圧着片17bによって挟持され、シース14の外周にシース圧着片17cが加締められている。これにより、シールド端子17に対してケーブル10が相対的に離れる方向Pに引張力が作用した場合に、スリーブ16の後端縁16eとシース圧着片17cの前端縁17dとが当接することによって、シールド端子17に対してケーブル10が相対的に離れることを規制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-000836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに対して、電磁遮蔽シールド処理がなくシースで覆われたツイストペアケーブルであるUTP(Unshielded Twisted Pair)電線の端末に接続されるケーブルアッセンブリでは、編組13を有さず、編組13の外周に加締められるスリーブ16やシールド端子17を有しないため、アウター端子に対するケーブルの相対移動を規制することが困難であり、なおも改善の余地を残していた。
【0006】
本発明は、かかる技術的課題に着目して案出されたものであり、アウター端子に対するケーブルの相対移動を規制することができるケーブルアッセンブリを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、その一態様として、電磁遮蔽シールド処理がなくシースにより覆われたケーブルと、前記シースの外周に加締め固定されるアウター端子と、を備えたケーブルアッセンブリであって、前記アウター端子は、前記シースの周方向に延びる断面円弧状に形成され、前記加締め固定により前記シースの外周に圧着する圧着片と、前記圧着片の周方向端部においてそれぞれ前記シースの周方向に延設され、前記加締め固定された状態で前記シースに食い込む複数の爪部と、を有することを特徴としている。
【0008】
このように、本発明では、アウター端子は、シースの周方向、すなわちケーブルの軸方向に直交する方向に延びる複数の爪部が、シースに食い込む構成となっている。このため、アウター端子に対してケーブルを引き抜く方向に引張力が作用した際に、シースに食い込んだ爪部の側面がシースに引っかかることによって前記引張力に対抗することができる。
【0009】
また、前記ケーブルアッセンブリの別の態様として、前記複数の爪部は、前記圧着片の周方向両端部に、それぞれ前記ケーブルの軸方向において互い違いに配置され、前記圧着片の周方向一端部に設けられた少なくとも2つの第1爪部と、前記圧着片の周方向他端部に設けられた少なくとも1つの第2爪部とを有し、前記第1爪部と、前記第2爪部は、それぞれ並列方向に対向する側部に、先細り状のテーパ部を有し、前記加締め固定された状態において、前記第1爪部と前記第1爪部との間に前記第2爪部が噛み合い、前記第1爪部の根元側の前記テーパ部と、前記第2爪部の根元側の前記テーパ部とが干渉することにより、前記第1爪部及び前記第2爪部の所定以上の食い込みが規制される、ことが好ましい。
【0010】
このように、本発明では、第1爪部の根元側のテーパ部と第2爪部の根元側のテーパ部とが干渉することにより、第1爪部及び第2爪部の所定以上の食い込みが規制される構成となっている。このため、アウター端子の加締め固定に際して、爪部の過度な食い込みを抑制することが可能となる。これにより、ケーブルに対するアウター端子の適切な加締め固定が確保され、ケーブルアッセンブリの製造作業性の向上が図れる。
(【0011】以降は省略されています)

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