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公開番号2025097028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213079
出願日2023-12-18
発明の名称ハーネス放熱構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250623BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ワイヤーハーネスの板状導体において発生する熱を効率よく放熱することができるハーネス放熱構造を提供する。
【解決手段】ハーネス放熱構造1は、車両100のボディパネル115に配索されるワイヤーハーネス3と、ワイヤーハーネス3をボディパネル115に対して押し当てる押当部材5とを備える。ワイヤーハーネス3は、導電性のバスバー10を有し、バスバー10は、ワイヤーハーネス3の配索方向に直交する方向の断面の形状が矩形状である。ボディパネル115は、押当部材5が取り付けられて押当部材5によってワイヤーハーネス3のバスバー10が押し当てられる箇所に、周辺の部分よりも厚肉に形成された厚肉部117を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車体に配索されるワイヤーハーネスと、
前記ワイヤーハーネスを前記車体に対して押し当てる押当部材と、を備え、
前記ワイヤーハーネスは、導電性の板状導体を有し、
前記板状導体は、前記ワイヤーハーネスの配索方向に直交する方向の断面の形状が矩形状であり、
前記車体は、前記押当部材が取り付けられて前記押当部材によって前記ワイヤーハーネスの前記板状導体が押し当てられる箇所に、周辺の部分よりも厚肉に形成された厚肉部を有する、
ハーネス放熱構造。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記板状導体と前記車体の前記厚肉部との間には、熱伝導性を有する放熱部材が配置されている、請求項1に記載のハーネス放熱構造。
【請求項3】
前記ワイヤーハーネス及び前記押当部材は、前記車体の車室内側に配置され、
前記車体における前記厚肉部が形成された箇所の車室外側には、放熱フィンが形成されている、
請求項1又は2に記載のハーネス放熱構造。
【請求項4】
前記板状導体は、前記車体に対して垂直になるように立てて配置される、請求項1又は2に記載のハーネス放熱構造。
【請求項5】
前記車体の前記厚肉部には、前記車体に対して垂直に立設される壁部が形成され、
前記板状導体が、バネ部材により前記壁部に対して押し当てられている、
請求項4に記載のハーネス放熱構造。
【請求項6】
前記押当部材は、
前記ワイヤーハーネスの配索方向と交差する方向に沿って延在する上面部と、
前記上面部の延在方向の両端部から前記車体の前記厚肉部側へ延出する一対の側面部と、
前記側面部の下端部から互いに離れる方向に延出されて前記厚肉部に結合される一対のフランジ部と、を有して断面ハット状に形成され、
前記車体に対して押し当てられる前記板状導体は、前記押当部材の上面部と一対の前記側面部と前記車体の前記厚肉部とで囲まれた空間に配置される、
請求項1又は2に記載のハーネス放熱構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーネス放熱構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車及びプラグインハイブリッド自動車等の車両において用いられるワイヤーハーネスは、高電圧バッテリーとインバーター等の電気機器とを電気的に接続する電線を備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されているワイヤーハーネスは、複数の電線と、電線の両端部に取り付けられた一対のコネクタと、複数の電線が1本ずつ挿通された複数の外装部材と、複数のクランプとを有している。各外装部材は、例えば、飛翔物又は水滴から電線を保護する。複数の外装部材は、クランプにより車両の車体等に固定される。この構成によれば、電線で発生した熱を、外装部材及びクランプを通じて、表面積の大きい車体に伝達することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-21556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両では、車両の電動化に伴ってワイヤーハーネスにはより大きな電流が流れるようになっており、この大電流化に伴い、特にワイヤーハーネスの板状導体(バスバー)において発生するジュール熱に対する対策が必要となる。特許文献1のように放熱を目的としてワイヤーハーネスを車体に固定した場合、車体は一般的に鉄板又は鋼板等から構成されるため熱容量が比較的小さく、ワイヤーハーネスの板状導体から車体への熱伝導による放熱では十分でない場合があり得る。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、ワイヤーハーネスの板状導体において発生する熱を効率よく放熱することができるハーネス放熱構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るハーネス放熱構造は、車両の車体に配索されるワイヤーハーネスと、ワイヤーハーネスを車体に対して押し当てる押当部材と、を備え、ワイヤーハーネスは、導電性の板状導体を有し、板状導体は、ワイヤーハーネスの配索方向に直交する方向の断面の形状が矩形状であり、車体は、押当部材が取り付けられて押当部材によってワイヤーハーネスの板状導体が押し当てられる箇所に、周辺の部分よりも厚肉に形成された厚肉部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ワイヤーハーネスの板状導体において発生する熱を効率よく放熱することができるハーネス放熱構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態が適用される電動車両の高圧配線の概略構成を示す図である。
本実施形態に係るハーネス放熱構造の一例を示す概略的な斜視図である。
本実施形態に係るハーネス放熱構造の一例を示す概略的な断面図である。
他の実施形態に係るハーネス放熱構造を示す概略的な断面図である。
他の実施形態に係るハーネス放熱構造を示す概略的な断面図である。
他の実施形態に係るハーネス放熱構造を示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本実施形態に係るハーネス放熱構造について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0010】
本実施形態に係るハーネス放熱構造1は、図1に示すような電動車両の高圧配線等に適用することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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