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公開番号2025101351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218148
出願日2023-12-25
発明の名称フィルター材及びそれを含む燃料用フィルター
出願人エム・エーライフマテリアルズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01D 39/16 20060101AFI20250630BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】微細粒子の十分な捕捉性能と長寿命を有し、フィルター通過後の燃料の逆流を防ぐことができ、かつ、キャビテーションが起こりにくい、燃料用フィルターに好適なフィルター材、及びそれを含む燃料用フィルターの提供。
【解決手段】少なくとも1つの第一の不織布と、少なくとも1つの第二の不織布とが積層され一体となったフィルター材であって、該第二の不織布の平均繊維径が1.1μm以上4.0μm以下であり、かつ、目付が10g/m2以上100g/m2以下であり、そして、該フィルター材の軽油の通油性が1.5mm/sec以上4.0mm/sec以下であることを特徴とする、フィルター材、及び該フィルター材を含み、前記第一の不織布が上流側に、かつ、前記第二の不織布が下流側に、配置されている、燃料フィルター。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの第一の不織布と、少なくとも1つの第二の不織布とが積層され一体となったフィルター材であって、該第二の不織布の平均繊維径が1.1μm以上4.0μm以下であり、かつ、目付が10g/m

以上100g/m

以下であり、そして、該フィルター材の軽油の通油性が1.5mm/sec以上4.0mm/sec以下であることを特徴とする、フィルター材。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記第一の不織布の平均繊維径が4.0μm超40μm以下であり、かつ、目付が100g/m

以上600g/m

以下である、請求項1に記載のフィルター材。
【請求項3】
前記第一の不織布がスパンレース不織布を含む、請求項1又は2に記載のフィルター材。
【請求項4】
前記第一の不織布がポリアミド系繊維及び/又はポリエステル系繊維を含む、請求項1又は2に記載のフィルター材。
【請求項5】
前記第二の不織布がメルトブロー不織布である、請求項1又は2に記載のフィルター材。
【請求項6】
前記第二の不織布が、ポリアミド系繊維及び/又はポリエステル系繊維を含む、請求項1又は2に記載のフィルター材。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のフィルター材を含み、前記第一の不織布が上流側に、かつ、前記第二の不織布が下流側に、配置されている、燃料フィルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルター材及びそれを含む燃料用フィルターに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車タンクに設置される燃料ポンプの1次側に用いられるフィルター(以下、「サクションフィルター」、「燃料フィルター」ともいう。)のフィルター材には5~50μm前後の粒子の捕捉性能、好ましくは10~35μmの粒子の捕捉性能に優れることが求められている。また、HV車向けのフィルター材として、燃料ポンプが停止した際にポンプモジュールから燃料の流出(逆流)を抑える性能が求められている。
【0003】
以下の特許文献1には、スパン結合濾過媒体(スパンボンド不織布)と溶融吹込成型濾過媒体(メルトブロー不織布)を含むフィルター材が開示されている。
【0004】
また、以下の特許文献2には、熱可塑性合成長繊維不織布を中間層として含むスパンレース不織布からなるフィルター材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-246026号公報
国際公開第2013/035201号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されたフィルター材は、メルトブロー不織布が主なフィルター材であるため、高い粒子捕捉性を有するが、メルトブロー不織布の表面で粒子捕捉が行われるため、早期に閉塞して短寿命であるという問題が生じていた。また、特許文献1に記載されたフィルター材は、燃料の通液抵抗が高いため、ポンプモジュールからの燃料の逆流の抑制が期待できるが、他方で燃料の通液時にキャビテーションが発生し、ポンプの吐出量が低下する懸念がある。
また、特許文献2に記載されたフィルター材は、スパンレース不織布を含むことで高い粒子捕捉性と高寿命を両立するが、特許文献2にはポンプモジュールからの燃料の逆流を抑えるための技術は開示されていない。
【0007】
サクションフィルターには、ポンプ保護及びエンジン保護の為高い捕集性能が求められ、また、長期間の走行に耐えられるよう高い寿命も求められる。近年、フィルターがガソリンに浸漬されていない状態でもエアの噛み込みによる吐出量低下を避ける為、燃料保持性能が求められている。燃料保持性能を向上させるには、燃料の通液抵抗(通油抵抗)を高くすることが効果的であるが、通油抵抗を高くするとベーパーロック(ガソリンの蒸気の吸い込み,キャビテーション等によるポンプ吐出圧の低下)が発生し、また、通油抵抗を高くすることは寿命にも悪影響を与える。
かかる状況下、本発明が解決しようとする課題は、微細粒子の十分な捕捉性能と長寿命を有し、フィルター通過後の燃料の逆流を防ぐことができ、かつ、キャビテーションが起こりにくい、燃料用フィルターに好適なフィルター材、及びそれを含む燃料用フィルターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、以下の特徴を有する燃料用フィルター材であればかかる課題を解決できることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]少なくとも1つの第一の不織布と、少なくとも1つの第二の不織布とが積層され一体となったフィルター材であって、該第二の不織布の平均繊維径が1.1μm以上4.0μm以下であり、かつ、目付が10g/m

以上100g/m

以下であり、そして、該フィルター材の軽油の通油性が1.5mm/sec以上4.0mm/sec以下であることを特徴とする、フィルター材。
[2]前記第一の不織布の平均繊維径が4.0μm超40μm以下であり、かつ、目付が100g/m

以上600g/m

以下である、前記[1]に記載のフィルター材。
[3]前記第一の不織布がスパンレース不織布を含む、前記[1]又は[2]に記載のフィルター材。
[4]前記第一の不織布がポリアミド系繊維及び/又はポリエステル系繊維を含む、前記[1]~[3]のいずれかに記載のフィルター材。
[5]前記第二の不織布がメルトブロー不織布である、前記[1]~[4]のいずれかに記載のフィルター材。
[6]前記第二の不織布が、ポリアミド系繊維及び/又はポリエステル系繊維を含む、前記[1]~[5]のいずれかに記載のフィルター材。
[7]前記[1]~[6]のいずれかに記載のフィルター材を含み、前記第一の不織布が上流側に、かつ、前記第二の不織布が下流側に、配置されている、燃料フィルター。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るフィルター材は、微細粒子の十分な捕捉性能と長寿命を有し、フィルター通過後の燃料の逆流が抑制され、かつ、キャビテーションが起こりにくい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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