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公開番号
2025102222
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219547
出願日
2023-12-26
発明の名称
クーラント供給装置
出願人
DMG森精機株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
B01D
17/04 20060101AFI20250701BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】クーラント中に含まれる分散油を分離するとともにフィルタの目詰まりを低減する。
【解決手段】クーラント供給装置1は、(i)工作機械3に供給された第1クーラントC1と、(ii)供給された場所から第1クーラントと一緒に流れてくる(a)工作くずと(b)第1クーラントから分散した分散油と、を貯留するクーラントタンク11と、クーラントタンク11に貯留されているクーラントから採取した第2クーラントC2から前記工作くずを分離するくず分離部12と、くず分離部で分離処理された第3クーラントC3から分散油を分離する親水撥油フィルタ132と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(i)工作機械に供給された第1クーラントと、(ii)供給された場所から前記第1クーラントと一緒に流れてくる(a)工作くずと(b)前記第1クーラントから分散した分散油と、を貯留するクーラントタンクと、
前記クーラントタンクに貯留されているクーラントから採取した第2クーラントから前記工作くずを分離するくず分離部と、
前記くず分離部で分離処理された第3クーラントから前記分散油を分離する親水撥油フィルタと、を備える、クーラント供給装置。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のクーラント供給装置であって、
前記クーラントタンクは、前記工作くず、前記分散油及び前記第1クーラントの液面に浮上している浮上油を貯留し、
前記クーラント供給装置は更に、
前記クーラントタンクに貯留された第1クーラントから前記浮上油を分離する浮上油分離部を備える、クーラント供給装置。
【請求項3】
請求項2に記載のクーラント供給装置であって、
前記クーラント供給装置は更に、
前記浮上油分離部によって前記第1クーラントから分離された前記浮上油を前記親水撥油フィルタが設けられた油分離槽に移送する第1移送部を備える、クーラント供給装置。
【請求項4】
請求項1に記載のクーラント供給装置であって、
前記くず分離部は、前記クーラントタンクに貯留された第1クーラントを採取する採取口を含み、
前記採取口は、前記クーラントタンクに貯留された第1クーラントの液面よりも下に位置する、クーラント供給装置。
【請求項5】
請求項1に記載のクーラント供給装置であって、
前記クーラント供給装置は更に、
前記親水撥油フィルタによって前記分散油が分離されたクーラントを前記クーラントタンクに移送する第4移送部を備える、クーラント供給装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クーラント供給装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械に付設される装置として、工作機械の加工領域に水溶性のクーラントを供給するクーラント供給装置が知られている。クーラント供給装置から供給されたクーラントは、工具刃先やワークを冷却したり、加工によって生じた工作くずを加工領域外に排出したりする。
【0003】
工作機械は可動する機構を備えるため、工作機械には潤滑油が供給される。そのため、加工領域に供給されたクーラントは、潤滑油が混入した状態でクーラントタンクに回収される。また、ワークが加工されると、工作くずが生じる。そのため、クーラントは工作くずが混入した状態でクーラントタンクに回収される。潤滑油や工作くずが混入すると、クーラントの性能が低下しやすい。また、タンク中のクーラント表層に油膜が形成されることにより、嫌気性の細菌が繁殖して腐敗臭が発生しやすい。
【0004】
このような課題に対し、例えば特許文献1は次のようなクーラント供給装置を開示する。すなわち、クーラント供給装置は、工作機械で使用されたクーラントを貯留する貯留タンクと、貯留タンクから工作くず及び液面に広がった油を含むクーラントを吸引するノズルとを備える。クーラント供給装置は更に、ノズルによって吸引したクーラントから工作くず等を回収するスラッジ分離脱水機と、工作くずを取り除いたクーラントから油を分離する粗粒化エレメントを備える。スラッジ分離脱水機は、袋状のフィルタを含む。袋状のフィルタは、繊維がランダムに分散している不織布等で構成される。袋状のフィルタは、通過するクーラントをろ過し、クーラントから工作くずを分離する。粗粒化エレメントは、不織布等の極細繊維シートで構成される。粗粒化エレメントは、通過するクーラント中の油を捕捉、凝集、粗大化し、分離する。粗粒化エレメントを通過したクーラントは、貯留タンクに戻され、再度工作機械に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-201502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
工作くず及び油を含むクーラントを浄化する方法として、フィルタによってクーラントをろ過する方法がある。しかしながら、工作くず及び油の両方をろ過する場合、工作くずによってフィルタに目詰まりが生じやすい。そのため、フィルタの寿命が短くなりやすく、交換頻度が多くなりやすい。これに対し、特許文献1のクーラント供給装置では、工作くずを分離した後、油を分離する。これにより、油を分離するフィルタが長寿命化される。
【0007】
ところで、クーラントに含まれる油としては、クーラント液面に浮上している浮上油、クーラント液中に分散している分散油等がある。浮上油は、一般に、200μm以上の大きさを有する。分散油は、一般に、2-10μmの大きさを有する。そのため、浮上油の分離に比べて、分散油の分離は難しい。
【0008】
特許文献1のクーラント供給装置では、分散油は粗粒化エレメントで分離される。粗粒化エレメントを通過するクーラントは、繊維シートの孔(繊維同士の隙間)を通る。クーラント中の分散油は、繊維シートの孔に捕捉される。繊維シートの孔の大きさを設定することで、所望の大きさの分散油をクーラントから分離することができる。しかしながら、繊維シートの孔が小さすぎると、微小な分散油を捕捉することができる一方、繊維シートの孔が目詰まりしやすい。繊維シートの孔が大きすぎると、穴の目詰まりが低減される一方、微小な分散油が分離されにくい。
【0009】
本発明は、クーラント中に含まれる分散油を分離するとともにフィルタの目詰まりを低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のクーラント供給装置は、
(i)工作機械に供給された第1クーラントと、(ii)供給された場所から前記第1クーラントと一緒に流れてくる(a)工作くずと(b)前記第1クーラントから分散した分散油と、を貯留するクーラントタンクと、
前記クーラントタンクに貯留されているクーラントから採取した第2クーラントから前記工作くずを分離するくず分離部と、
前記くず分離部で分離処理された第3クーラントから前記分散油を分離する親水撥油フィルタと、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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