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公開番号2025102121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219369
出願日2023-12-26
発明の名称電気光学装置、および、表示装置
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02F 1/133 20060101AFI20250701BHJP(光学)
要約【課題】液晶層の温度が比較的低い場合においても、搭乗者に視認させたくない画像を搭乗者が視認することを抑制可能な電気光学装置を提供すること。
【解決手段】電気光学装置は、第1電極24と第2電極25との間にある第1制御液晶層23と、第1制御液晶層23の温度を検出する温度センサ50と、第2制御回路60と、を備える。第2制御回路60は、第1電極24と第2電極25との間の電位差をゼロとする第1モードから第1電極24と第2電極25との間にゼロより大きい電位差を生じさせる第2モードに切り替わるときに、温度センサ50の検出温度に基づいて第1電位差D1および第2電位差D2を決定し、第1電極24と第2電極25との間に第1電位差D1を生じさせる第1開始電圧を出力し、第1開始電圧を出力した時点から第1時間T1が経過した時点以降で第1電極24と第2電極25との間に第2電位差D2を生じさせる第1駆動電圧を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1電極を有する第1基板と、
前記第1電極と対向する第2電極を有し、前記第1基板と対向して配置されている第2基板と、
前記第1電極と前記第2電極との間にある第1液晶層と、
前記第1液晶層の温度を検出する温度センサと、
前記第1電極と前記第2電極との間の電位差をゼロとする第1モード、および、前記第1電極と前記第2電極との間にゼロより大きい電位差を生じさせる第2モードの一方で動作する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記第1モードから前記第2モードに切り替わるときに、
前記温度センサの検出温度に基づいて、第1電位差および前記第1電位差と大きさが異なる第2電位差を決定し、
前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差を生じさせる第1開始電圧を出力し、
前記第1開始電圧の出力を開始した時点から第1時間が経過した時点以降で、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第2電位差を生じさせる第1駆動電圧を出力する、
電気光学装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1電位差の大きさは、前記第2電位差の大きさより大きい、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記温度センサの検出温度が小さいほど、前記第1電位差の大きさは大きい、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記温度センサの検出温度が小さいほど、前記第1時間は長い、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記制御回路は、
前記第1時間が経過した時点から前記第1時間と長さが異なる第2時間が経過する時点まで、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差が前記第1電位差から前記第2電位差まで徐々に変化する中間電圧を出力し、
前記第2時間が経過した時点から前記第1駆動電圧を出力する、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記温度センサの検出温度が小さいほど、前記第2時間は長い、
請求項5に記載の電気光学装置。
【請求項7】
第3電極を有する第3基板と、
前記第3電極と対向する第4電極を有し、前記第3基板と対向して配置されている第4基板と、
前記第3電極と前記第4電極との間にある第2液晶層と、をさらに備え、
前記第1液晶層は、平面視で前記第2液晶層と重なり、
前記第1液晶層の厚さは、前記第2液晶層の厚さより大きく、
前記制御回路は、
前記第1モードから前記第2モードに切り替わるときに、
前記温度センサの検出温度に基づいて前記第1電位差よりも大きさが小さい第3電位差、および、前記第3電位差と大きさが異なる第4電位差を決定し、
前記第1開始電圧の出力を開始した時点から、前記第3電極と前記第4電極との間に前記第3電位差を生じさせる第2開始電圧を出力し、
前記第2開始電圧の出力を開始した時点から前記第1時間と長さが異なる第3時間が経過した時点以降で、前記第3電極と前記第4電極との間に前記第4電位差を生じさせる第2駆動電圧を出力する、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の電気光学装置と、
表示領域を有する表示パネルと、を備え、
前記電気光学装置は、平面視で前記表示領域の全体と重なる、
表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気光学装置、および、表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ツイステッドネマチック素子(液晶分子)を含む液晶層を有し、表示面の視野角を制御する視野角制御パネルを備える表示システムが開示されている。特許文献1の表示システムは、例えば、車両に搭載される。視野角制御パネル(電気光学装置の一例)は、液晶分子が動作することで、表示領域の視野角を制御する。これにより、運転席の搭乗者が画像を視認できる視認状態と、運転席の搭乗者が画像を視認できない非視認状態とが切り替えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-173938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、液晶層の温度が比較的低い場合、液晶分子の動作時間が比較的遅くなり、視認状態から非視認状態に早期に切り替わらない可能性がある。この場合、運転席の搭乗者に視認させたくない画像を運転席の搭乗者が視認する可能性がある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、液晶層の温度が比較的低い場合においても、搭乗者に視認させたくない画像を搭乗者が視認することを抑制することができる電気光学装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電気光学装置は、第1電極を有する第1基板と、前記第1電極と対向する第2電極を有し、前記第1基板と対向して配置されている第2基板と、前記第1電極と前記第2電極との間にある第1液晶層と、前記第1液晶層の温度を検出する温度センサと、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差をゼロとする第1モード、および、前記第1電極と前記第2電極との間にゼロより大きい電位差を生じさせる第2モードの一方で動作する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第1モードから前記第2モードに切り替わるときに、前記温度センサの検出温度に基づいて、第1電位差および前記第1電位差と大きさが異なる第2電位差を決定し、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差を生じさせる第1開始電圧を出力し、前記第1開始電圧の出力を開始した時点から第1時間が経過した時点以降で、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第2電位差を生じさせる第1駆動電圧を出力する。
【0007】
本開示の表示装置は、上記の電気光学装置と、表示領域を有する表示パネルと、を備え、前記電気光学装置は、平面視で前記表示領域の全体と重なる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る表示装置の平面図である。
図2は、図1に示すII-II線に沿った表示装置の断面図である。
図3は、視野角制御パネルの平面図である。
図4は、視認モードから非視認モードに切り替わるときに第2制御回路が実行するフローチャートである。
図5は、第1電位差および第2電位差と温度センサの検出温度との第1相関関係を示す図である。
図6は、第2制御回路が図4に示すフローチャートを実行した場合の視野角制御パネルの動作を示すタイムチャートである。
図7は、本開示の第1実施形態の変形例に係る表示装置における第1時間および第2時間と温度センサの検出温度との第2相関関係を示す図である。
図8は、本開示の第2実施形態に係る表示装置における視野角制御パネルの断面図である。
図9は、本開示の第2実施形態の第2制御回路が視認モードから非視認モードに切り替わるときに実行するフローチャートである。
図10は、第3電位差および第4電位差と温度センサの検出温度との第3相関関係を示す図である。
図11は、第2制御回路が図9に示すフローチャートを実行した場合の視野角制御パネルの動作を示すタイムチャートである。
図12は、本開示の第2実施形態の変形例に係る表示装置における第3時間および第4時間と温度センサの検出温度との第4相関関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0010】
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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