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公開番号2025103281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220574
出願日2023-12-27
発明の名称光ファイバ接続体および光ファイバ接続体の製造方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02B 6/38 20060101AFI20250702BHJP(光学)
要約【課題】簡易な構成の光ファイバ接続体およびその簡易な製造方法を提供すること。
【解決手段】空孔コア部を有する空孔コアファイバと、コア部を有する光ファイバと、が光学的に接続された光ファイバ接続体であって、前記空孔コアファイバの先端部が挿入固定される第1フェルールと、前記光ファイバの先端部が挿入固定される第2フェルールと、前記第1フェルールと前記第2フェルールとが挿入される孔を有する嵌合部材と、を備え、前記嵌合部材の孔の内部にて前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面とが向かい合う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
空孔コア部を有する空孔コアファイバと、
コア部を有する光ファイバと、
が光学的に接続された光ファイバ接続体であって、
前記空孔コアファイバの先端部が挿入固定される第１フェルールと、
前記光ファイバの先端部が挿入固定される第２フェルールと、
前記第１フェルールと前記第２フェルールとが挿入される孔を有する嵌合部材と、
を備え、前記嵌合部材の孔の内部にて前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面とが向かい合う
光ファイバ接続体。
続きを表示（約 960 文字）【請求項２】
前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面との間にギャップが形成されている
請求項１に記載の光ファイバ接続体。
【請求項３】
前記空孔コアファイバの開口数と前記光ファイバの開口数とが略同一である
請求項１に記載の光ファイバ接続体。
【請求項４】
前記光ファイバは、ソリッドコア部を有するソリッドコアファイバである
請求項１に記載の光ファイバ接続体。
【請求項５】
前記ソリッドコアファイバの先端面に反射防止コーティングが設けられている
請求項４に記載の光ファイバ接続体。
【請求項６】
前記ソリッドコアファイバの先端面は、前記ソリッドコアファイバの中心軸に対して傾斜している
請求項４に記載の光ファイバ接続体。
【請求項７】
前記嵌合部材は、屈曲しており、前記空孔コアファイバの先端面は、前記空孔コアファイバの中心軸に対して略垂直であり、前記ソリッドコアファイバの先端面は、前記ソリッドコアファイバの中心軸に対して傾斜しており、前記ソリッドコアファイバと前記空孔コアファイバとは、前記嵌合部材の孔に挿入された状態で該嵌合部材に支持されている
請求項４に記載の光ファイバ接続体。
【請求項８】
前記第１フェルールおよび前記第２フェルールが前記嵌合部材に固定されている
請求項１に記載の光ファイバ接続体。
【請求項９】
前記嵌合部材に熱的に接続する放熱機構を備える
請求項１に記載の光ファイバ接続体。
【請求項１０】
空孔コア部を有する空孔コアファイバと、
コア部を有する光ファイバと、
が光学的に接続された光ファイバ接続体の製造方法であって、
前記空孔コアファイバの先端部を第１フェルールに挿通固定し、
前記光ファイバの先端部を第２フェルールに挿通固定し、
前記第１フェルールと前記第２フェルールとを嵌合部材の孔に挿入し、前記嵌合部材の孔の内部にて前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面とを向かい合わせる
光ファイバ接続体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、光ファイバ接続体および光ファイバ接続体の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
光ファイバとして、コア部がガラスのような固体の媒質からなるソリッドコア部を有するソリッドコアファイバがよく知られている。ソリッドコア部は中実コア部とも呼ばれる。
【０００３】
これに対して、空孔コアファイバは、固体の媒質で満たされていない空孔状のコア部（空孔コア部）を有する光ファイバである。空孔コアファイバは、究極の低非線形性を有する光ファイバであり、ソリッドコアファイバを用いた場合の伝送容量の限界を打ち破る可能性を持つと考えられている。
【０００４】
空孔コアファイバは、実用上は、融着接続やメカニカルスプライス接続によってソリッドコアファイバと接続され、光ファイバ接続体を構成する場合がある（特許文献１～３、非特許文献１）。このような光ファイバ接続体の製造方法として、たとえば空孔コアファイバとソリッドコアファイバとを、モードフィールドアダプタが介在した状態で接続する技術が開示されている（特許文献１）。モードフィールドアダプタとは、導波する光のモードフィールド径を、空孔コアファイバのモードフィールド径とソリッドコアファイバのモードフィールド径との間で変更するように構成されている。特許文献１によれば、モードフィールドアダプタによって、空孔コアファイバとソリッドコアファイバとの接続による伝送損失が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特表２０２２－５０２７１６号公報
特表２０２３－５０７３７３号公報
特開２０２３－００３９５２号公報
【非特許文献】
【０００６】
武笠和則、「空孔コアファイバケーブル」、古河電工時報第１４０号（２０２１年７月）、第３２－３９頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
空孔コアファイバとソリッドコアファイバとの接続や、空孔コアファイバ同士の接続には、より簡易な構成や製造方法が求められている。
【０００８】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成の光ファイバ接続体およびその簡易な製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、空孔コア部を有する空孔コアファイバと、コア部を有する光ファイバと、が光学的に接続された光ファイバ接続体であって、前記空孔コアファイバの先端部が挿入固定される第１フェルールと、前記光ファイバの先端部が挿入固定される第２フェルールと、前記第１フェルールと前記第２フェルールとが挿入される孔を有する嵌合部材と、を備え、前記嵌合部材の孔の内部にて前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面とが向かい合う光ファイバ接続体である。
【００１０】
前記空孔コアファイバの先端面と前記光ファイバの先端面との間にギャップが形成されてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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