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公開番号
2025146260
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046936
出願日
2024-03-22
発明の名称
マスクブランク、転写用マスク、及び表示装置の製造方法
出願人
HOYA株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03F
1/00 20120101AFI20250926BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】ウェットエッチングで半透光膜のパターニングを行うときの半透光膜とレジスト膜との間の密着性を十分に確保でき、かつウェットエッチングで半透光膜をパターニングした後の半透光パターンの面内CDを高くすることができるマスクブランクを提供する。
【解決手段】透光性基板上に、転写パターン形成用の薄膜を備えるマスクブランクであって、薄膜は、クロム、ケイ素および窒素を含有し、薄膜に最も多く含まれる元素は、クロムであり、薄膜のケイ素の含有量は、2.8原子%以下であり、薄膜は、柱状構造を有することを特徴とするマスクブランク。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
透光性基板上に、転写パターン形成用の薄膜を備えるマスクブランクであって、
前記薄膜は、クロム、ケイ素および窒素を含有し、
前記薄膜に最も多く含まれる元素は、クロムであり、
前記薄膜のケイ素の含有量は、2.8原子%以下であり、
前記薄膜は、柱状構造を有する
ことを特徴とするマスクブランク。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記薄膜におけるクロムの含有量に対するケイ素の含有量の比率は、0.035以下であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項3】
前記薄膜におけるクロムの含有量は、50原子%以上であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項4】
前記薄膜における窒素の含有量は、25原子%以上であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項5】
前記薄膜におけるクロム、ケイ素、及び窒素の合計含有量は、90原子%以上であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項6】
前記薄膜の柱状構造は、膜厚方向に向かって伸びる柱状の粒子が前記透光性基板の面内に渡って形成された構造であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項7】
前記薄膜は、相対的に密度の高い前記柱状の粒子の部分と、相対的に密度の低い疎の部分が存在していることを特徴とする請求項6記載のマスクブランク。
【請求項8】
前記薄膜は、波長365nmの光に対する透過率が3%以上であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
【請求項9】
透光性基板上に、転写パターンが形成された薄膜を備えるマスクブランクであって、
前記薄膜は、クロム、ケイ素および窒素を含有し、
前記薄膜に最も多く含まれる元素は、クロムであり、
前記薄膜のケイ素の含有量は、2.8原子%以下であり、
前記薄膜は、柱状構造を有する
ことを特徴とする転写用マスク。
【請求項10】
前記薄膜におけるクロムの含有量に対するケイ素の含有量の比率は、0.035以下であることを特徴とする請求項9記載の転写用マスク。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクブランク、転写用マスク、及び表示装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、LCD(Liquid Crystal Display)を代表とするFPD(Flat Panel Display)等の表示装置では、大画面化、広視野角化とともに、高精細化、高速表示化が急速に進んでいる。この高精細化、高速表示化のために必要な要素の1つが、微細で寸法精度の高い素子や配線等の電子回路パターンの作製である。この表示装置用電子回路のパターニングにはフォトリソグラフィが用いられることが多い。このため、微細で高精度なパターンが形成された表示装置製造用の転写用マスクが必要になっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、遮光部、透光部及び半透光部からなるパターンを有するグレートーンマスク及びその製造に用いるためのグレートーンマスクブランクが開示されている。このマスクブランクは、透明基板上に、遮光膜パターンと、該遮光膜パターン上に形成された半透光膜とを有しており、遮光膜はクロム(Cr)を主成分とする材料からなり、半透光膜はクロム(Cr)と窒素(N)とを含む材料からなるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-268035号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多階調マスク等の転写用マスクの半透光パターンなどに用いられる半透光膜を構成する材料として、クロム系材料が広く用いられている。一般に、FPDの製造プロセスで用いられるような転写用マスクの製造において、透光性基板上の薄膜にパターンを形成するエッチングプロセスにウェットエッチングが用いられている。
【0006】
一般に、多階調マスクの半透光パターンは、露光光を所定の透過率で透過する特性が求められる。半透光パターンに高い透過率が求められる場合にとられるアプローチとしては、半透光膜の膜厚をより薄くすることや、半透光膜を構成する材料に遮光性能がより低い(露光光に対する消衰係数kがより小さい)材料を用いることが挙げられる。
クロム金属膜は、露光光に対する遮光性が高く、露光光を所定の透過率で透過することが求められる半透光膜には適していない。このため、半透光膜には、クロムに窒素を含有する材料(窒化クロム系材料)が用いられることが多い。しかし、窒化クロム系材料の薄膜は、その薄膜に求められる透過率等の光学特性によっては、以下に述べるように、その薄膜にウェットエッチングを行って薄膜パターンを形成するときに面内CDをコントロールする(面内CDを高くする)ことが難しいという問題を有している。
【0007】
多階調マスクにおける半透光パターンは、面内でのパターンの粗密差が比較的大きい。窒化クロム系材料の半透光膜をより高い透過率とするためにより膜厚を薄くした場合、その半透光膜にウェットエッチングでパターニングしたときに、パターンの比較的疎な領域でCDが大きく低下するという問題が生じる。半透光膜の膜厚を大幅に薄くすることで、ウェットエッチングするときのエッチングタイムが大幅に短くなり、エッチングコントロールがシビアになるためである。
【0008】
一方、窒化クロム系材料の半透光膜をより高い透過率とするために、より窒素含有量の多い窒化クロム系材料を半透光膜に適用した場合においても、その半透光膜にウェットエッチングでパターニングしたときに、パターンの比較的疎な領域でCDが大きく低下するという問題が生じる。高窒化の窒化クロム系材料の半透光膜にするによって、ウェットエッチングレートが速くなりすぎて、エッチングコントロールがシビアになるためである。
【0009】
また、転写用マスクにおいて、良好な断面形状を有する転写パターンを形成するためには、半透光膜とレジスト膜との密着性を十分に確保することも求められる。
【0010】
そこで本発明は、上述の問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ウェットエッチングで半透光膜のパターニングを行うときの半透光膜とレジスト膜との間の密着性を十分に確保でき、かつウェットエッチングで半透光膜をパターニングした後の半透光パターンの面内CDを高くすることができるマスクブランク、転写用マスク、及び表示装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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