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公開番号
2025105983
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2025077446,2024074456
出願日
2025-05-07,2020-02-12
発明の名称
水洗大便器
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E03D
11/02 20060101AFI20250703BHJP(上水;下水)
要約
【課題】便器本体とカバー部材との隙間に入り込んだ汚水により、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことを効果的に抑制することができる水洗大便器を提供する。
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、スカート部12と、このスカート部の後方に設けられた後方側壁部と、を備えた便器本体2と、この便器本体の後方側壁部の側方を覆うカバー部材6と、を有し、便器本体の後方側壁部は、境界壁部24と、この境界壁部の後方側に設けられてカバー部材の取付部32が取り付けられる被取付面30を含み且つカバー部材の取付部を被取付面の固定領域A1まで誘導可能にする誘導壁部26と、を備えており、被取付面の固定領域には、カバー部材の前方側取付部32aを固定する面ファスナ36が接着されており、この面ファスナは、境界壁面28との間に隙間G1を形成するように境界壁面に対して後方側に離間して配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の少なくとも前方及び左右両側の外周部に設けられたスカート部と、このスカート部の後方に設けられた後方側壁部と、を備えた便器本体と、
この便器本体の後方側壁部の側方を覆うように取り付けられるカバー部材と、を有し、
上記便器本体の後方側壁部は、上記スカート部の後端側に境界壁面を形成する境界壁部と、この境界壁部の後方側に設けられて上記カバー部材の取付部が取り付けられる被取付面を含み且つ上記カバー部材の取付部を上記被取付面の固定領域まで誘導可能にする誘導壁部と、を備えており、
上記被取付面の固定領域には、上記カバー部材の取付部を上記被取付面の固定領域に対して固定する固定部材が接着されており、
上記固定部材は、上記境界壁面との間に隙間を形成するように上記境界壁面に対して後方側に離間して配置されていることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
上記誘導壁部の被取付面は、上記固定領域が設けられていない基準面と、上記固定領域が設けられている固定領域面と、この固定領域面を上記基準面に対して面外方向に突出させるように形成される段差部と、を備えている請求項1記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記境界壁面の上端部は、上記境界壁面の下端部よりも前方側に設けられている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
さらに、使用者の局部を洗浄可能にする局部衛生洗浄装置を有し、この局部衛生洗浄装置は、上記便器本体における上記ボウル部よりも後方側の上面に設けられて機能部を内蔵する筐体を備えており、この筐体の前方側下端部の前後方向位置は、上記カバー部材の前方側上端部が取り付けられる上記便器本体の後方側壁部における境界壁部の上端部の前後方向位置とほぼ同一位置に配置されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記便器本体の後方側壁部における上記境界壁部の境界壁面は、上記便器本体の上端部から下端部に亘って設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記段差部は、上記被取付面における上方且つ前方側から下方且つ後方側に向かって長手方向に延びる縦壁部と、上記被取付面の横幅方向に延びる横壁部と、を備えており、上記縦壁部の縦幅寸法(L1)は、上記横壁部の横幅寸法(L2)よりも大きくなるように設定されている請求項2記載の水洗大便器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 5,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1、2に記載されているように、陶器製の便器本体の外周部を形成するスカート部において、その便器本体の前後方向の中央部よりも後方側の少なくとも一部を外側から覆うようにカバー部材が取り外し可能に取り付けられているものが知られている。これらのカバー部材は、例えば、メンテナンス時、停電時の便器洗浄操作時、及び、便器本体の清掃時に取り外され、便器本体の表面の拭き掃除等が可能となっている。
また、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体のスカート部の後端部に取り付けられるカバー部材の前縁部は、便器本体のスカート部の後端面における前方側の上端部から後方側の下端部に向かって下り傾斜する傾斜面に沿うように、前方側の上端部から後方側の下端部に向かって下り傾斜している。さらに、カバー部材が便器本体に取り付けられる際には、カバー部材の前縁部が便器本体のスカート部の後端面(傾斜面)に当接しながら外側に向けて弾性変形された後、傾斜面に当接する方向に付勢されるようになっている。また、カバー部材の前縁部における内面(裏側面)には、一条のスポンジ(緩衝体)が貼着されており、カバー部材が便器本体に対して取り付けられた状態では、カバー部材の前縁部の裏側面のスポンジが便器本体のスカート部の後端面(傾斜面)に隙間なく当接するようになっている。
さらに、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、カバー部材の取付部の取付面には、面ファスナ等の固定部材が設けられている一方、カバー部材の取付部が取り付けられる陶器製の便器本体側の被取付面においても面ファスナ等の固定部材の接着されており、カバー部材の取付部の面ファスナが係合可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-190673号公報(特許第5465441号公報)
【0004】
発明推進協会公開技報公技番号2019-501373号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、使用者側或いは便器本体側からの小水等の汚水が誤って便器本体の上面等の一部にかかり、便器本体とカバー部材との隙間に入り込んだ場合には、便器本体に対して取り付けられた状態のカバー部材の前縁部における内面に貼着されたスポンジに汚水が付着して滞留し、臭気や汚れの発生の原因となるという問題がある。また、カバー部材の前縁部の内面とスポンジとの貼着面(接着面)に汚水が浸入した場合には、スポンジの緩衝体としての機能が損なわれると共に、スポンジとカバー部材との貼着力も弱まり、スポンジ自体がカバー部材から剥がれてしまうという問題がある。加えて、機械的な寸法精度が乏しい陶器製の便器本体を使用した場合、様々な配慮を実現することが難しいという大前提がある。
さらに、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、カバー部材の取付部が取り付けられる陶器製の便器本体の被取付面(陶器面)に面ファスナが接着されている。このため、便器本体とカバー部材との隙間に入り込んだ汚水が、便器本体の被取付面(陶器面)と面ファスナとの接着面に浸入した場合には、接着面の接着力が弱まってしまい、カバー部材が面ファスナと共に便器本体から外れてしまうおそれがあるという問題がある。
したがって、便器本体とカバー部材との隙間に入り込んだ汚水により、カバー部材が面ファスナ等の固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことをいかに効果的に抑制するかが近年要請されている課題となっている。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点及び近年要請された課題を解決するためになされたものであり、便器本体とカバー部材との隙間に入り込んだ汚水により、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことを効果的に抑制することができる水洗大便器を提供すること目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の少なくとも前方及び左右両側の外周部に設けられたスカート部と、このスカート部の後方に設けられた後方側壁部と、を備えた便器本体と、この便器本体の後方側壁部の側方を覆うように取り付けられるカバー部材と、を有し、上記便器本体の後方側壁部は、上記スカート部の後端側に境界壁面を形成する境界壁部と、この境界壁部の後方側に設けられて上記カバー部材の取付部が取り付けられる被取付面を含み且つ上記カバー部材の取付部を上記被取付面の固定領域まで誘導可能にする誘導壁部と、を備えており、上記被取付面の固定領域には、上記カバー部材の取付部を上記被取付面の固定領域に対して固定する固定部材が接着されており、上記固定部材は、上記境界壁面との間に隙間を形成するように上記境界壁面に対して後方側に離間して配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、従来の水洗大便器では、例えば、使用者側或いは便器本体側からの小水等の汚水が誤って便器本体の上面等の一部にかかってしまうと、便器本体とカバー部材との隙間に入り込み、便器本体やカバー部材に接触した汚水が、便器本体やカバー部材との接触面を伝って、カバー部材の取付部や便器本体の一部の被取付面に付着したり、カバー部材の取付部を便器本体の一部に固定する固定部材に付着したりするという問題があった。
特に、従来の水洗大便器では、カバー部材の取付部を便器本体の被取付面の固定領域に対して固定する固定部材として、例えば、被取付面に対して接着剤等により接着される面ファスナ等の部材を採用した場合には、面ファスナと被取付面との接着面に汚水が浸入し、接着面の接着力が弱まってしまい、カバー部材が面ファスナと共に便器本体から外れてしまうおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明では、便器本体の後方側壁部の誘導壁部がカバー部材の取付部を被取付面の固定領域まで誘導可能にすると共に、この誘導壁部の被取付面の固定領域において、カバー部材の取付部を被取付面の固定領域に対して固定する固定部材が接着されていても、この固定部材について、便器本体の後方側壁部における境界壁部の境界壁面に対して後方側に離間して配置することにより、固定部材と境界壁面との間に隙間を形成することができた。
これにより、万一、使用者側或いは便器本体側からの小水等の汚水が誤って便器本体の上面等の一部にかかってしまい、便器本体の後方側壁部とカバー部材との隙間に入り込んだ場合であっても、便器本体やカバー部材に接触した汚水が、便器本体の後方側壁部の境界壁部の境界壁面と誘導壁部の被取付面の固定部材との間の隙間内を流下することになる。
したがって、本発明によれば、汚水が固定部材に付着したり、誘導壁部の被取付面の固定領域と固定部材との接着面に浸入して付着したりすることを抑制することができるため、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことを効果的に抑制することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、上記誘導壁部の被取付面は、上記固定領域が設けられていない基準面と、上記固定領域が設けられている固定領域面と、この固定領域面を上記基準面に対して面外方向に突出させるように形成される段差部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、万一、使用者側或いは便器本体側からの小水等の汚水が誤って便器本体の上面等の一部にかかってしまい、便器本体の後方側壁部とカバー部材との隙間に入り込んだ場合であっても、誘導壁部の被取付面の固定領域面を基準面に対して面外方向に突出させる段差部が形成されているため、汚水が段差部を乗り越えることなく、便器本体の後方側壁部の境界壁部の境界壁面と誘導壁部の被取付面の固定部材との間の隙間内を流下することになる。
また、誘導壁部の被取付面の基準面と固定領域面との間に設けられた段差部により、固定領域面と固定部材との接着面を基準面よりも面外方向に突出させることができるため、固定領域面と固定部材との接着面に対して汚水が浸入して付着することを効果的に抑制することができる。
よって、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことをより効果的に抑制することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、上記境界壁面の上端部は、上記境界壁面の下端部よりも前方側に設けられている。
このように構成された本発明においては、便器本体の後方側壁部における境界壁部の境界壁面の上端部が境界壁面の下端部よりも前方側に設けられているため、便器本体の後方側壁部における境界壁部の境界壁面について、便器本体の後方側壁部の前方側かつ上端側から後方側かつ下端側に向かって下り傾斜する傾斜面にすることができる。
したがって、万一、例えば、便器本体の前方の立位排尿時の使用者側からの小水等の汚水が便器本体の後方側壁部の境界壁面の上端部付近にかかったとしても、その汚水について、境界壁面の上端部付近に滞留させることなく、便器本体の後方側壁部の境界壁面の前方側かつ上端部側から下り傾斜する傾斜面に沿って伝わせながら、後方側かつ下端部側にスムーズに流下させることができる。
よって、誘導壁部の被取付面の固定領域と固定部材との接着面に対して汚水が浸入して付着することをより効果的に抑制することができるため、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことをさらにより効果的に抑制することができる。
一方、本発明では、採用していないが、仮に、便器本体の後方側壁部の境界壁面の上端部が境界壁面の下端部よりも後方側に設けられた場合には、便器本体の後方側壁部の境界壁部の境界壁面が、便器本体の後方側壁部の後方側かつ上端側から前方側かつ下端側に向かって下り傾斜する傾斜面になる。
これにより、境界壁部の内側から後方側に設けられた誘導壁部の被取付面、及び、この被取付面の固定領域に固定される固定部材が境界壁面の下り傾斜する傾斜面よりも下方に位置することになる。よって、この傾斜面に沿って前方側かつ下端部側に伝って流下する汚水の一部が、傾斜面の下方に対向する被取付面や固定部材に落下する等、固定部材と誘導壁部の被取付面の固定領域との接着面に汚水が予期せぬ方向から浸入して付着するリスクが増大することになる。
そこで、本発明によれば、便器本体の後方側壁部の境界壁部の境界壁面の上端部が境界壁面の下端部よりも前方側に設けられていることにより、固定部材と誘導壁部の被取付面の固定領域との接着面に対して、汚水が予期せぬ方向から浸入することを抑制することができ、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことを効果的に抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、さらに、使用者の局部を洗浄可能にする局部衛生洗浄装置を有し、この局部衛生洗浄装置は、上記便器本体における上記ボウル部よりも後方側の上面に設けられて機能部を内蔵する筐体を備えており、この筐体の前方側下端部の前後方向位置は、上記カバー部材の前方側上端部が取り付けられる上記便器本体の後方側壁部における境界壁部の上端部の前後方向位置とほぼ同一位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、使用者の局部を洗浄可能にする局部衛生洗浄装置における機能部を内蔵する筐体が便器本体におけるボウル部よりも後方側の上面に設けられており、この筐体の前方側下端部の前後方向の位置が、カバー部材の前方側上端部が取り付けられる便器本体の後方側壁部における境界壁部の上端部の前後方向の位置とほぼ同一位置に配置されている。
これにより、万一、例えば、便器本体の前方の立位排尿時の使用者側からの小水等の汚水が局部衛生洗浄装置の筐体の上方部分等にかかり、筐体の前方側下端部に流下してきたとしても、この汚水について、筐体の前方側下端部の前後方向位置とほぼ同一の前後方向位置に配置されている便器本体の後方側壁部における境界壁部の上端部から境界壁面に沿って下方側に流下させることができる。
したがって、局部衛生洗浄装置側からの汚水が、固定部材と誘導壁部の被取付面の固定領域との接着面に対して予期せぬ方向から浸入することを効果的に抑制することができる。よって、カバー部材が固定部材と共に便器本体から意図せずに外れてしまうことをより効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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