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公開番号
2025106396
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025061957,2022526283
出願日
2025-04-03,2020-11-19
発明の名称
飲料をろ過するためのシステム及び方法
出願人
ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
B01D
61/14 20060101AFI20250708BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】微生物負荷が軽減され、保存性が改善された非濃縮ジュースを調製するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】水循環ループを含むろ過システムであって、水循環ループが、限外ろ過保持液及び逆浸透透過液を受けるよう構成された混合タンクと、混合タンクからの流れを受けるよう構成された限外ろ過装置と、限外ろ過透過液側から流れを受けて、混合タンクに逆浸透透過液を送達するよう構成された逆浸透フィルタと、限外ろ過保持液側から流れを受けるよう構成され、排出ラインを含むヒータと、逆浸透フィルタに連結されて、流れを受けるよう構成されたマイクロフィルタであって、1μm以下の分画粒径を有し、ダイレクトフローろ過モードで構成されるマイクロフィルタと、ヒータの排出ライン及び精密ろ過ろ液側に連結されて、ヒータの排出ライン及び精密ろ過ろ液側からの流れを受けるように構成されたミキサと、を含むろ過システムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ろ過飲料を調製する方法であって、
クロスフロー限外ろ過装置を使用して原飲料をろ過して、固形分及び液体分を生成することと、
前記固形分を60℃以上の温度に加熱して、低温殺菌固形分を生成することと、
1μm以下の分画サイズを有するマイクロフィルタを通して前記液体分を精密ろ過して、精密ろ過液体分を生成することと、
前記低温殺菌固形分と前記精密ろ過液体分とを配合して、前記ろ過飲料をもたらすことと
を含む方法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記原飲料は、原ジュースを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記原飲料は、80重量%~95重量%の含水量を有し、及び前記ろ過飲料は、80重量%~95重量%の含水量を有する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記原飲料は、第一の含水量を有し、及び前記ろ過飲料は、第二の含水量を有し、前記第二の含水量は、前記第一の含水量の±10%以内である、請求項1~3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記液体分は、前記原飲料のビタミンC濃度の75%以上であるビタミンC濃度を有する、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記クロスフロー限外ろ過装置は、10kDa~300kDaの分画サイズを有するメンブレンを含む、請求項1~5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記液体分は、8重量%~20重量%の溶解固形物を含む、請求項1~6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記固形分は、40重量%~90重量%の固形物を含む、請求項1~7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記液体分は、第一の微生物含量を有し、及び前記精密ろ過液体分は、第二の微生物含量を有し、前記第二の微生物含量は、前記第一の微生物含量から少なくとも5log減少している、請求項1~8の何れか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記原飲料は、原飲料微生物含量を有し、及び前記ろ過飲料は、最終的な微生物含量を有し、前記最終的な微生物含量は、前記原飲料微生物含量から少なくとも5log減少している、請求項1~9の何れか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年11月21日に出願された米国仮特許出願第62/938,718号明細書の利益を主張するものであり、その開示は、全体として参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
本開示は、飲料をろ過するためのシステム及び方法に関する。特に、本開示は、ジュースをろ過し、且つ非濃縮ジュースを生成するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
果物、野菜及び他の植物部分から調製される飲料並びに乳飲料は、多くの場合、微生物負荷の軽減及び保存期間の延長のために加工される。このような加工には、加熱(例えば、低温殺菌)が含まれ得る。しかしながら、飲料を加熱すると、その香気プロファイルが変化し、原(未加工)飲料中に存在し得る有益な微量栄養素が劣化し得る。
【0004】
保存期間を延ばすために一般的に低温殺菌される飲料の一例は、オレンジジュースである。オレンジジュースの商業大量生産は、第二次世界大戦中、米国の兵士にビタミンCの豊富な食品を提供する必要性を受けて始まった。最初の冷凍濃縮オレンジジュース製品が発売されたのは、1940年代後期である。濃縮ジュースにより、多くの消費者は、簡便且つ安価にオレンジジュースを摂取できるようになったものの、濃縮物を生成するために使用される加工は、ジュースの香気及び舌触りに望ましくない変化をもたらした。非濃縮(「NFC」)オレンジジュースは、香気及び舌触りの改善された製品を提供するために開発された。しかしながら、NFCジュースでは、濃縮ジュースより香気が改善されたとはいえ、ジュースを低温殺菌して微生物負荷を軽減させる必要性から、依然としてジュース中の多くの香気成分及び他の熱的に不安定な成分、例えばビタミンCの変質が起こる。
【0005】
生のまま絞った低温殺菌されていないジュースは、その優れた香気により、消費者の間でより人気が高まりつつある。しかしながら、低温殺菌などの処理を行わないと、ジュースの微生物負荷により、低温殺菌されたNFCジュースと比較してその保存期間が大幅に短くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
微生物負荷が軽減され、保存性が改善された飲料を調製するためのシステム及び方法を提供することが求められている。微生物負荷が軽減され、保存性が改善されたNFCジュースを調製するためのシステム及び方法を提供することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ろ過飲料を調製する方法は、クロスフロー限外ろ過装置を使用して原飲料をろ過して、固形分及び液体分を生成することと、固形分を60℃以上の温度に加熱して、低温殺菌固形分を生成することと、1μm以下の分画サイズを有するマイクロフィルタを通して液体分を精密ろ過して、精密ろ過液体分を生成することと、低温殺菌固形分と精密ろ過液体分とを配合して、ろ過飲料をもたらすこととを含む。幾つかの実施形態において、飲料は、果物又は野菜ジュースである。
【0008】
ろ過システムは、限外ろ過保持液側及び限外ろ過透過液側を画定する限外ろ過装置であって、クロスフローモードで構成される限外ろ過装置と、限外ろ過保持液側に連結され、且つそれからの流れを受けるように構成され、且つ排出ラインを含むヒータと、限外ろ過透過液側に連結され、且つそれからの流れを受けるように構成されたマイクロフィルタであって、精密ろ過上流側及び精密ろ過ろ液側を含み、且つ1μm以下の分画粒径を有し、ダイレクトフローろ過モードで構成されるマイクロフィルタと、ヒータの排出ライン及び精密ろ過ろ液側に連結され、且つそれらからの流れを受けるように構成されたミキサとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
オレンジジュースの成分の大きさ別のグラフ表現である。
ある実施形態によるろ過方法のフロー図である。
ある実施形態によるろ過システムの系統図である。
ある実施形態によるろ過方法のフロー図である。
ある実施形態によるろ過システムの系統図である。
ある実施形態による図2B及び3Bのろ過システムで使用される代替的なクロスフロー限外ろ過メンブレンの概略図である。
ある実施形態による図2B及び3Bのろ過システムで使用される代替的なクロスフロー限外ろ過メンブレンの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、飲料をろ過するためのシステム及び方法に関する。特に、本開示は、オレンジジュース等の果物及び野菜ジュースをろ過し、且つ非濃縮(「NFC」)ジュースを生成するためのシステム及び方法に関する。本開示は、微生物負荷が軽減され、保存安定性が増大されたNFCジュース(特にオレンジジュース)を調製するためのシステム及び方法を提供する。本開示の方法によって製作されたNFCジュースは、生のまま絞った低温殺菌されていないオレンジジュースと同等の風味プロファイルと、低温殺菌されたNFCオレンジジュースと同等の微生物負荷とを呈する。
(【0011】以降は省略されています)
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