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公開番号2025103845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221513
出願日2023-12-27
発明の名称フィルタエレメント、およびその製造方法
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類B01D 46/52 20060101AFI20250702BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
外力が作用した際に破損しにくく、また、調製が簡易なフィルタエレメントを提供すること。
【解決手段】
本発明のフィルタエレメントは、2枚の帯状枠部材を有しており、2枚の帯状枠部材における、互いの長辺方向における両端部同士が重なり接着している箇所が2箇所存在している。
帯状枠部材を4枚有し帯状枠部材の端部同士の接合部分の数が4つである従来技術にかかるフィルタエレメントと比べて、本発明にかかるフィルタエレメントは、フィルタエレメントに存在する帯状枠部材の端部同士の接合部分の数が2つと少なく、しかも、接合部分は、両端部同士が重なり接着している。そのため、剛性に劣る帯状枠部材の端部同士の接合部分が少なく、また、この接合部分が重なり接着していることから接合部分の強度が高いことで、フィルタエレメントが破損しにくい。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
2枚の帯状枠部材と、主面側から見た際に矩形を有するプリーツ濾材とを備えている、フィルタエレメントであって、
前記2枚の帯状枠部材は、前記プリーツ濾材における前記矩形の外周上に接着しており、
前記2枚の帯状枠部材は、互いの長辺方向における両端部同士が重なり接着しており、
前記両端部同士が重なり接着している箇所は、前記プリーツ濾材におけるプリーツ折が繰り返し形成されている方向と直交する、前記矩形の外周上の2辺に各々存在する、
フィルタエレメント。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
(1)2枚の帯状枠部材と、主面側から見た際に矩形を有するプリーツ濾材とを用意する工程、
なお、前記2枚の帯状枠部材は、前記プリーツ濾材における前記主面側から見た際にプリーツ折が繰り返し形成されている方向(方向A)と平行を成す、前記矩形の外周上の辺(辺aおよび辺b)よりも長い長辺を有しており、2枚の帯状枠部材の長辺の長さの和は前記矩形が有する外周よりも長い、
(2)前記2枚の帯状枠部材を、前記辺aおよび辺bに各々接着する工程、
なお、本工程では、前記2枚の帯状枠部材を各々、その長さ方向の両端部が前記辺aおよび辺bから突出するように接着する、
(3)前記(2)において突出するように接着した2枚の帯状枠部材の、長さ方向の両端部を折り曲げ、前記両端部同士を、前記プリーツ濾材における前記方向Aと直交する前記矩形の外周上の2辺に各々接着する工程、
なお、本工程では、前記2枚の帯状枠部材における、互いの長辺方向における両端部同士が重なるように各々接着する、
を有する、フィルタエレメントの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主面側から見た際に矩形を有するプリーツ濾材と、前記矩形の外周上に帯状の枠部材とを備えるフィルタエレメント、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、主面側から見た際に矩形を有しプリーツ折が繰り返し形成されたプリーツ濾材のプリーツ間隔を一定に保持できるように、また、剛性に富むフィルタエレメントを提供できるように、前記プリーツ濾材における前記矩形の外周上に、帯状の枠部材(以下、帯状枠部材と称することがある)を接着し設けることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2001-239120号公報)には、前記プリーツ濾材を主面側から見た際の外周上に、側板及び補強板を備えたフィルタエレメントが開示されている。なお、特許文献1では、当該外周上の四辺に側板または補強板が各々接着されており、当該外周上の四隅で近接する側板および/または補強板の端部同士が接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-239120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術にかかるフィルタエレメントは、その四隅に、それぞれ帯状枠部材の端部同士の接合部分が存在している。そのため、当該フィルタエレメントに外力が作用した際に、剛性に劣る部分である当該接合部分が外れてフィルタエレメントに破損が生じ易いものであった。また、プリーツ濾材へ4枚の帯状枠部材を個別に接着せねばならないため、フィルタエレメントの調製が煩雑なものであった。
【0006】
本発明はこのような状況下においてなされたものであり、外力が作用した際に破損しにくく、また、調製が簡易なフィルタエレメントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1にかかる発明は、「2枚の帯状枠部材と、主面側から見た際に矩形を有するプリーツ濾材とを備えている、フィルタエレメントであって、前記2枚の帯状枠部材は、前記プリーツ濾材における前記矩形の外周上に接着しており、前記2枚の帯状枠部材は、互いの長辺方向における両端部同士が重なり接着しており、前記両端部同士が重なり接着している箇所は、前記プリーツ濾材におけるプリーツ折が繰り返し形成されている方向と直交する、前記矩形の外周上の2辺に各々存在する、フィルタエレメント。」である。
【0008】
本発明の請求項2にかかる発明は、「(1)2枚の帯状枠部材と、主面側から見た際に矩形を有するプリーツ濾材とを用意する工程、なお、前記2枚の帯状枠部材は、前記プリーツ濾材における前記主面側から見た際にプリーツ折が繰り返し形成されている方向(方向A)と平行を成す、前記矩形の外周上の辺(辺aおよび辺b)よりも長い長辺を有しており、2枚の帯状枠部材の長辺の長さの和は前記矩形が有する外周よりも長い、(2)前記2枚の帯状枠部材を、前記辺aおよび辺bに各々接着する工程、なお、本工程では、前記2枚の帯状枠部材を各々、その長さ方向の両端部が前記辺aおよび辺bから突出するように接着する、(3)前記(2)において突出するように接着した2枚の帯状枠部材の、長さ方向の両端部を折り曲げ、前記両端部同士を、前記プリーツ濾材における前記方向Aと直交する前記矩形の外周上の2辺に各々接着する工程、なお、本工程では、前記2枚の帯状枠部材における、互いの長辺方向における両端部同士が重なるように各々接着する、を有する、フィルタエレメントの製造方法。」である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1にかかるフィルタエレメントは、2枚の帯状枠部材を有しており、2枚の帯状枠部材における、互いの長辺方向における両端部同士が重なり接着している箇所が2箇所存在している。
帯状枠部材を4枚有し帯状枠部材の端部同士の接合部分の数が4つである従来技術にかかるフィルタエレメントと比べて、本発明にかかるフィルタエレメントは、フィルタエレメントに存在する帯状枠部材の端部同士の接合部分の数が2つと少なく、しかも、接合部分は、両端部同士が重なり接着している。そのため、剛性に劣る帯状枠部材の端部同士の接合部分が少なく、また、この接合部分が重なり接着していることから接合部分の強度が高いことで、フィルタエレメントが破損しにくい。
また、この接合部分はプリーツ濾材の外周上の4辺のうち、プリーツ折が繰り返し形成されている方向と直交する2辺に存在している。プリーツ濾材の外周の4辺のうち、プリーツ折が繰り返し形成されている方向と平行な2辺は、プリーツ折状態を維持できるように帯状枠部材が接着しているが、この2辺の接着はプリーツ折形状であるが故に形状が複雑で、1枚の帯状枠部材であったとしても、帯状枠部材とプリーツ濾材との間に隙間が生じ、使用時のリークが発生しやすい。それに対して、プリーツ折が繰り返し形成されている方向と直交する2辺はプリーツ濾材の端部が直線状で、形状がシンプルであるため、この2辺に2枚の帯状枠部材が接着していたとしても、帯状枠部材とプリーツ濾材との間に隙間が生じにくく、使用時のリークが発生しにくい。
さらに、フィルタエレメントに接着している帯状枠部材が2枚と少ないことから、帯状枠部材の接着が簡易で、フィルタエレメントが簡易に調製できる。
【0010】
本発明の請求項2にかかるフィルタエレメントの製造方法によって、本発明にかかる構成を有するフィルタエレメントを製造できる。それによって、力が作用した際に破損しにくく、また、調製が簡易なフィルタエレメントを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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