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公開番号2025108130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001839
出願日2024-01-10
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E06B 1/32 20060101AFI20250715BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】断熱性を維持しつつ防火性の向上を図り得る建具を提供すること。
【解決手段】窓ユニット1は、窓枠2と、窓枠2内に配置されるパネル体としての障子7およびパネル8を備えるものである。窓枠2は、室外側の金属枠材42,52,62と、室内側の樹脂枠材46,56,66とを組み合わせて構成される。樹脂枠材46,56,66は、障子7およびパネル8に当接する気密材10が装着される受け部48,58,68Aを有する。金属枠材42,52,62は、受け部48,58,68Aに係合する規制部49,59,65Aを有する。規制部49,59,65Aは、窓枠2の内周側への受け部48,58,68Aの移動を規制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
枠体と、前記枠体内に配置されるパネル体とを備える建具であって、
前記枠体は、室外側の金属枠材と、室内側の樹脂枠材とを組み合わせて構成され、
前記樹脂枠材は、前記パネル体に当接する気密材が装着される受け部を有し、
前記金属枠材は、前記受け部に係合する規制部を有し、
前記規制部は、前記枠体の内周側への前記受け部の移動を規制する
ことを特徴とする建具。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建具において、
前記金属枠材は、前記受け部が内周側に配置される見込み面部を有し、
前記規制部は、前記見込み面部から内周側に突出する突出片で構成され、
前記突出片は、前記受け部に対して室内側に重なって配置され且つ前記受け部に係合する
ことを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項2に記載の建具において、
前記樹脂枠材は、前記受け部に連続し且つ前記突出片を室内側から覆う覆い部を有する
ことを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1に記載の建具において、
前記金属枠材は、金属製の室外部材と、前記室外部材に対して室内側に配置される金属製の室内部材と、前記室外部材および前記室内部材の間に設けられる断熱材とを有する
ことを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項1に記載の建具において、
前記枠体は、上枠、下枠および左右の縦枠を有し、
少なくとも前記上枠および前記左右の縦枠は、前記規制部を有する前記金属枠材と、前記受け部を有する前記樹脂枠材とを組み合わせて構成される
ことを特徴とする建具。
【請求項6】
請求項1に記載の建具において、
前記パネル体は、前記枠体に対して開閉可能な障子または前記枠体に対して固定されるパネルで構成され、
前記気密材は、前記障子に当接するタイト材または前記パネルに当接するビード材で構成され、
前記受け部は、前記規制部に室内側から受けられる底部と、前記底部に連続する一対の側部とを有する凹状部で形成され、
前記凹状部は、前記タイト材が嵌合される溝部を形成すると共に、前記一対の側部のうち内周側に配置される一方の側部には、前記ビード材が掛けられる肩部が形成される
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の室外形材および樹脂製の室内形材を組み合わせて構成される建具に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複合建具として、四角形の枠体内にフィックス窓と縦辷り出し窓とを方立を挟んで左右方向に配列した連窓が知られている(特許文献1参照)。枠体は、屋外側に設けられたアルミ合金等の金属枠と、屋内側に設けられた合成樹脂製の樹脂枠とで構成されており、方立は、屋外側の金属枠部と、屋内側の樹脂方立部とで構成されている。この連窓において、枠体や方立の樹脂部分には、障子や複層ガラスなどのパネル体を受けるパッキンやビード材などが設けられる受け部が構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-196964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の連窓では、屋内側を枠体の樹脂枠や方立の樹脂方立部などの樹脂部分で構成することで断熱性の向上が図られているが、火災時に当該樹脂部分が軟化し、パネル体を受ける受け部が移動してしまうと、火炎の浸入につながるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、断熱性を維持しつつ防火性の向上を図り得る建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、枠体と、前記枠体内に配置されるパネル体とを備える建具であって、前記枠体は、室外側の金属枠材と、室内側の樹脂枠材とを組み合わせて構成され、前記樹脂枠材は、前記パネル体に当接する気密材が装着される受け部を有し、前記金属枠材は、前記受け部に係合する規制部を有し、前記規制部は、前記枠体の内周側への前記受け部の移動を規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、断熱性を維持しつつ防火性の向上を図り得る建具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る建具を示す横断面図。
図1においてII-II線で示す矢視断面図。
図1においてIII-III線で示す矢視断面図。
前記実施形態に係る建具における上枠を拡大して示す縦断面図。
前記実施形態に係る建具における中間縦枠を拡大して示す横断面図。
前記実施形態に係る建具における一方の縦枠を拡大して示す横断面図。
前記実施形態に係る建具における他方の縦枠を拡大して示す横断面図。
前記実施形態に係る建具の変形例を示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3において、本実施形態に係る建具としての窓ユニット1は、建物躯体の開口部に設置される片袖付開き窓で構成されており、窓枠2(枠体)と、窓枠2内に配置されるパネル体としての障子7およびパネル8とを備えている。窓枠2は、四周枠組みされる上枠21、下枠31、左右の縦枠41,51と、左右の縦枠41,51の間に配設される中間縦枠61とを備えている。障子7は、上框71,下框72および左右の縦框73,74が四周框組みされる框体75と、框体75内に配置されるガラスパネル等の面材76とを備えている。パネル8は、ガラスパネル等の面材81を有しており、面材81の上部および下部には、袖部上枠82および袖部下枠83が設けられている。この窓ユニット1には、左右に並設される開き窓部1Aと、固定窓部1B(FIX窓部)とが構成されている。開き窓部1Aは、上枠21、下枠31、縦枠41および中間縦枠61で構成される枠内に障子7が回動によりZ軸方向に開閉可能に配置されてなる。固定窓部1Bは、上枠21、下枠31、縦枠51、中間縦枠61で構成される枠内にパネル8が配置されてなる。
以下の説明において、窓ユニット1の左右方向をX軸方向とし、窓ユニット1の上下方向をY軸方向とし、窓ユニット1の見込み方向(室内外方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
【0010】
[窓枠]
上枠21は、X軸方向に沿っており、図2から図4に示すように、室外側の金属上枠材22(金属枠材)と、室内側の樹脂上枠材26(樹脂枠材)とを組み合わせて構成される複合枠材である。
金属上枠材22は、金属製であり、本実施形態では押出成形されたアルミ製押出形材によって形成されている。金属上枠材22は、X軸方向に沿った中空部を有する略矩形状の金属枠本体23と、金属枠本体23からZ軸方向において室内側に延出した室内見込み面部24(見込み面部)とを有している。室内見込み面部24には、Y軸方向において下方側(内周側)に延出した略L字状の延出片241と、樹脂上枠材26が係合される係合片242,243とが形成されている。延出片241は、その先端は室内側に向いており、その内周面にはY軸方向において下方側(内周側)に突出した突出片25が形成されている。係合片242は、延出片241の基端部241AからZ軸方向において室外側に延びて形成されており、係合片243は、延出片241の位置よりも室内側の位置において室内見込み面部24からY軸方向において下方に延びて形成されており、係合片243の先端には室内側に突出した係合爪部243Aが形成されている。突出片25には、室外側に突出した係合爪部251が形成されている。
前述した突出片25は、窓枠2の内周側への後述する受け部29の移動を規制する規制部28を構成している。
樹脂上枠材26は、合成樹脂製であり、本実施形態では押出成形された樹脂製押出形材によって形成されている。樹脂上枠材26は、係合片242に係合するスナップフィット形式に係合爪部261Aが室内側に突出して上端に形成された室外見付け面部261と、係合爪部243Aに係合するクランク形状の係合段部262Aが上端に形成された室内見付け面部262と、室外見付け面部261および室内見付け面部262に連続する見込み面部263とを有しており、見込み面部263の位置よりも上方の位置には、後述する底部271および室内見付け面部262に連続する連続面部264が形成されている。室外見付け面部261および見込み面部263の連続部分には凹状部27が構成されている。凹状部27は、見込み面部263からY軸方向における上方に延びた底部271と、底部271から室外見付け面部261に向けてZ軸方向に延びた片273Aとを有しており、見込み面部263のうち底部271よりも室外側の部分と当該部分に連続し且つ上方に延びる室外見付け面部261の部分は凹状部27の内周側の側部272を構成しており、片273Aおよび当該片273Aに連続し且つ下方に延びる室外見付け面部261の部分は凹状部27の外周側の側部273を構成している。一対の側部272,273の間には、タイト材11を配置可能な開口275が形成されている。開口275は、Y軸方向において側部273寄りの位置に配置されており、このため、側部272は側部273よりも大きい肩部272Aを構成し、当該肩部272Aに後述するビード材12を掛けやすい構成となっている。底部271の室内側には突出片25がZ軸方向に重なる位置に配置されており、この突出片25によってZ軸方向に受けられている。底部271には、被係合突部271Aが室内側に突出して形成されており、この被係合突部271Aに突出片25の係合爪部251が係合されている。また、室内見付け面部262および見込み面部263は、延出片241、係合片242,243および突出片25を室内側から覆う覆い部265を構成している。なお、延出片241は、金属上枠材22の室内見付け面部を構成している。
前述した凹状部27は、障子7に当接するタイト材11やパネル8に当接するビード材12(図1および図4参照)などの気密材10が装着可能な受け部29を構成している。受け部29は金属上枠材22の室内見込み面部24の位置に対して内周側の位置に配置されている。本実施形態では、受け部29には、開き窓部1Aを構成する部分にタイト材11が装着されており、固定窓部1Bを構成する部分には、袖部上枠82が嵌合されている。底部271および側部272,273はタイト材11の基部11Aが嵌合される溝部276を構成しており、側部272は、ビード材12が掛けられる前述した肩部272Aを構成している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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