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公開番号2025109364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003202
出願日2024-01-12
発明の名称炭化炉
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10B 53/00 20060101AFI20250717BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】被炭化物の炭化を均等に行うことができる炭化炉を提供する。
【解決手段】燃料Fを燃焼させる燃焼室112と、被炭化物Wが乾留される乾留室113と、乾留室113に設置され、被炭化物Wが収容される1又は複数の乾留箱130と、を備え、燃焼室112及び乾留室113は、前後方向に隣り合って配置され、乾留室113は、燃焼室112からの燃焼ガスを取り込むガス入口113a及び燃焼ガスを排出するガス出口113bと接続され、ガス入口113a及びガス出口113bは、前後方向において複数の乾留箱130を挟むように配置され、ガス入口113aは、乾留室113の上部と接続され、ガス出口113bは、乾留室113の下部と接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料を燃焼させる燃焼室と、
被炭化物が乾留される乾留室と、
前記乾留室に設置され、被炭化物が収容される1又は複数の乾留箱と、
を備え、
前記燃焼室及び前記乾留室は、上下方向と直交する前後方向に隣り合って配置され、
前記乾留室は、前記燃焼室からの燃焼ガスを取り込むガス入口及び燃焼ガスを排出するガス出口と接続され、
前記ガス入口及び前記ガス出口は、前記前後方向において前記乾留箱を挟むように配置され、
前記ガス入口は、前記乾留室の上部と接続され、
前記ガス出口は、前記乾留室の下部と接続されている
炭化炉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
室が内部に形成された容器と、
隔壁と、
を備え、
前記隔壁は、
前記室に設置され、
前記上下方向に延び、
前記前後方向に前記室を隔て、
前記隔壁によって隔てられた前記室の一方の空間が前記燃焼室であり、
前記隔壁によって隔てられた前記室の他方の空間が前記乾留室である
請求項1に記載の炭化炉。
【請求項3】
前記隔壁と前記容器との間には前記ガス入口としての隙間が形成され、又は、前記隔壁には前記ガス入口としての開口が形成され、
前記乾留箱を挟んで前記隔壁と向かい合う前記容器の面には、前記ガス出口としての開口が形成されている
請求項2に記載の炭化炉。
【請求項4】
前記上下方向に延びた排気流路を備え、
前記排気流路は、下部が前記ガス出口と接続されている
請求項1に記載の炭化炉。
【請求項5】
前記乾留箱には、外部と内部とを連通する少なくとも1つの連通孔が形成されている
請求項1に記載の炭化炉。
【請求項6】
前記乾留箱には、外側に向かって突出した複数の受熱フィンが設けられている
請求項1に記載の炭化炉。
【請求項7】
前記容器の底面から各前記乾留箱までの間隔は、前記容器の天井面から各前記乾留箱までの間隔と同程度に設定され、
前記隔壁から各前記乾留箱までの間隔は、前記ガス出口が設けられた前記容器の面から各前記乾留箱までの間隔よりも大きく設定されている
請求項2に記載の炭化炉。
【請求項8】
複数の前記乾留箱は、前記前後方向に互いに間隔を空けて並べられ、
前記前後方向に隣り合う前記乾留箱間の各間隔は、前記ガス出口が設けられた前記容器の面に近いほど大きく設定されている
請求項2に記載の炭化炉。
【請求項9】
複数の前記乾留箱は、前記上下方向に互いに間隔を空けて並べられ、
前記上下方向に隣り合う前記乾留箱間の各間隔は、前記容器の底面に近いほど大きく設定されている
請求項2に記載の炭化炉。
【請求項10】
前記容器は、車両に積載する際に前記車両との接続に使用される接続部を有している
請求項2に記載の炭化炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化炉に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、所要の物理処理を施した廃棄物を炭化する炭化炉が開示されている。
その炭化炉では、炉体内を前段側の燃焼領域と後段側の無酸素乾留領域とに分けている。ただし、前段側の燃焼領域と後段側の無酸素乾留領域とは、明確に画成されていないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-88457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
木質バイオマスを原料としてバイオ炭を製造する炭化炉/バイオ燃料を製造する反応炉においては、例えば特許文献1のように前後に並んだ燃焼領域と乾留領域とが明確に画成されていない場合、燃焼領域から排出された高温の燃焼ガスは上昇するので、乾留領域にて上下方向に温度差が生じてしまう可能性がある。
乾留領域でそのような温度差が生じると、被炭化物の炭化が均等に行われなくなり、均質な炭化物の製造が困難になる可能性がある。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被炭化物の炭化を均等に行うことができる炭化炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の炭化炉は、以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る炭化炉は、燃料を燃焼させる燃焼室と、被炭化物が乾留される乾留室と、前記乾留室に設置され、被炭化物が収容される1又は複数の乾留箱と、を備え、前記燃焼室及び前記乾留室は、上下方向と直交する前後方向に隣り合って配置され、前記乾留室は、前記燃焼室からの燃焼ガスを取り込むガス入口及び燃焼ガスを排出するガス出口と接続され、前記ガス入口及び前記ガス出口は、前記前後方向において前記乾留箱を挟むように配置され、前記ガス入口は、前記乾留室の上部と接続され、前記ガス出口は、前記乾留室の下部と接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、被炭化物の炭化を均等に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る炭化炉の側面図である(実施例1)。
図1に示す切断線II-IIにおける断面図である。
本開示の一実施形態に係る炭化炉の側面図である(実施例2)。
図3に示す切断線IV-IVにおける断面図である。
本開示の一実施形態に係る炭化炉の側面図である(実施例3)。
図5に示す切断線VI-VIにおける断面図である。
受熱フィンを有している乾留箱の側面図である。
図7に示す乾留箱の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態に係る炭化炉について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明で使用する「高さ方向」、「前後方向」及び「幅方向」という用語は、説明のためのものであって、実際に使用する際の系における炭化炉の姿勢を限定するものではない。
また、「高さ方向」、「前後方向」及び「幅方向」は、互いに直交している。
【0010】
<炭化炉の構造について>
本開示の一実施形態に係る炭化炉100は、木質バイオマス等の被炭化物Wを原料とするバイオ炭を製造する炉/バイオ燃料を製造する炉である。
(【0011】以降は省略されています)

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