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公開番号2025109698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025003877
出願日2025-01-10
発明の名称皮膚化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/25 20060101AFI20250717BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】粉体を多量に含有しても、保存安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、しっとりとした使用感でありながら、塗布後の肌のべたつきが抑制される皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)吸油性粉体 4~35質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン、
(C)25℃で液状の油性成分、
(D)ポリオール
を含有し、成分(A)を含む全粉体量が、18~45質量%である皮膚化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)吸油性粉体 4~35質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン、
(C)25℃で液状の油性成分、
(D)ポリオール
を含有し、成分(A)を含む全粉体量が、18~45質量%である皮膚化粧料。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
全粉体量に対する成分(C)の質量割合[(C)/全粉体量]が、0.1~3.5である請求項1記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
25℃における粘度が、100~4000Pa・sである請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
成分(D)の含有量が、3~30質量%である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項5】
成分(B)の含有量が、1~15質量%である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項6】
成分(C)の含有量が、30~60質量%である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項7】
さらに、(E)水を含有し、水の含有量が1~15質量%である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項8】
さらに、(F)ノニオン性界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項9】
成分(A)の吸油性粉体の吸油量が、1~4.5mL/gである請求項1又は2記載の皮膚化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、過剰な皮脂によるべたつきを抑制するための皮膚化粧料として、粉体を多量に配合してさらさらさせながら、保湿感も有するものが検討されている。
例えば、特許文献1には、吸水した多孔質粉体を含有し、当該多孔質粉体の表面が、架橋型オルガノポリシロキサンを含む粘結剤で被覆されている皮膚化粧料が、清涼感がありながらも皮脂によるべたつきを持続的に抑制し、脂性肌の不快感を緩和できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-206545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の皮膚化粧料は、粉体を多量に含有すると、油分離が生じるなど、保存安定性を確保するのが困難であった。また、塗布時の伸びや、しっとり感などの使用感においても課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、吸油性粉体と、架橋型オルガノポリシロキサン、液状の油性成分、ポリオールを組合わせて用いることにより、粉体を多量に含有しても、保存安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、しっとりとした使用感でありながら、塗布後の肌のべたつきが抑制される皮膚化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)吸油性粉体 4~35質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン、
(C)25℃で液状の油性成分、
(D)ポリオール
を含有し、成分(A)を含む全粉体量が、18~45質量%である皮膚化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の皮膚化粧料は、油分離がなく、保存安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、塗布後に肌上でのよれがなく、しっとりとした使用感でありながら、塗布後のべた付きが抑制され、さらさら感が得られるものである。さらに、前髪が額にかかるようにセットしている人においては、額に出る汗や皮脂の影響で、セットした前髪が乱れることがあったが、本発明の皮膚化粧料の使用により、このような前髪の乱れも抑制される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)は、吸油性粉体である。吸油性粉体とは、吸油量が1mL/g以上の粉体をいう。
成分(A)の吸油性粉体は、保存安定性を向上させる観点から、吸油量が、1mL/g以上であるのが好ましく、1.3mL/g以上がより好ましく、1.5mL/g以上がさらに好ましく、4.5mL/g以下であるのが好ましく、4.3mL/g以下がより好ましく、4mL/g以下がさらに好ましい。また、成分(A)の吸油量は、1~4.5mL/gであるのが好ましく、1.3~4.3mL/gがより好ましく、1.5~4mL/gがさらに好ましい。
【0009】
本発明において、吸油量は、JIS K5101-13-1:2004に規定される顔料の吸油量測定法を参考にして、測定される。具体的には、まず、粉体1gをガラス板上に取り、ピペットを用いてジメチルポリシロキサン(シリコーン6cs)を少量ずつ滴下し、その都度スパチュラを用いて粉体とジメチルポリシロキサンを練り込んだ。これを繰り返し、ジメチルポリシロキサン及び粉体のペーストが滑らかな硬さになったところを終点とした。このペーストは、割れたりぼろぼろになったりせずに広げることができ、かつ、ガラス板に軽く付着する程度のものとした。終点に達したときのジメチルポリシロキサン量(g)を、ジメチルポリシロキサンの比重(0.925)で割った体積(mL)を、粉体1gあたりの吸油量とした。なお、JIS法では油として精製あまに油を用いるが、本発明では化粧料中に多く配合しているジメチルポリシロキサンを用いた。
【0010】
成分(A)の吸油性粉体としては、通常の化粧料に用いられるもので、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により、特に限定されずに用いることができる。成分(A)の吸油性粉体としては、例えば、無機粉体が挙げられ、具体的には、シリカ;ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等のケイ酸金属塩;炭酸カルシウム、炭酸コバルト等の炭酸金属塩;タングステン酸カルシウム等のタングステン酸金属塩;酸化コバルト、α-酸化鉄等の金属酸化物;水和酸化鉄等の金属水酸化物;その他シリカゲル、ハイドロキシアパタイトなどが挙げられる。これらのうち、保存安定性を向上させる観点、塗布している際の伸びを向上させる観点、塗布した後の肌でのよれを低減させる観点、塗布した後の肌のしっとり感を向上させる観点、塗布した後の肌のさらさら感を向上させる観点から、球状多孔質無機粉体を含むのが好ましく、球状多孔質シリカを含むのがより好ましい。
シリカとしては、例えば、サンスフェアH-52(AGCエスアイテック社製;吸油量3.1mL/g)、サンスフェアH-51(AGCエスアイテック社製;吸油量1.6mL/g)、サンスフェアH-53(AGCエスアイテック社製;吸油量3.9mL/g)、サンスフェアH-122(AGCエスアイテック社製;吸油量1.65mL/g)、シリカマイクロビードLB-1500(日揮触媒化成社製;吸油量2.30mL/g)等の市販品を用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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