TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025146650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024221737
出願日2024-12-18
発明の名称固形食品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250926BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】植物由来粉末を用いつつ、口腔内において口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる固形食品に関する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する固形食品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する固形食品。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
成分(B)が、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウムから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の固形食品。
【請求項3】
成分(A)の硝酸換算量と成分(B)の含有量との質量比((A)
硝酸
/(B))が、0.01以上1000以下である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項4】
さらに、セルロース又はその誘導体、澱粉又は澱粉分解物、二酸化ケイ素、脂肪酸エステル、脂肪酸塩、単糖、並びに二糖から選ばれる1種又は2種以上の添加物(C)を含有する請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項5】
成分(A)の硝酸換算量と成分(C)の含有量との質量比((A)
硝酸
/(C))が、0.005以上20以下である請求項4に記載の固形食品。
【請求項6】
成分(A)が、甘藷若葉、ケール、大麦、セロリ、小松菜、パセリ、ホウレンソウ、大根、ビーツ、ブロッコリー、ごぼう、及びアロエから選ばれる1種又は2種以上の植物由来の粉末である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項7】
成分(A)中における硝酸塩の含有量が、0.01質量%以上40質量%以下である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項8】
さらに、糖アルコール(D)を含有する請求項1又は4に記載の固形食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形食品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、口腔内常在菌について、種々の研究がなされている。
例えば、特許文献1には、硝酸塩等の窒素源を配合することにより、ナイセリア属菌等の非病原性細菌が効率よく一酸化窒素を産生し、口腔内菌叢の細菌構成を良好なものへと制御し得ることが報告されている。
【0003】
一方、特許文献2には、銅クロロフィリン塩を有効成分として含有する、口腔内細胞内等に存在する歯周病菌を排除するための組成物が開示されており、口腔細胞へ侵入した歯周病菌を殺菌することにより細胞内を浄化する試みがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2016/151428号明細書
特開2023-34874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1には、微生物自体を人体へ投与する、いわゆるプロバイオティクスの技術が記載されているのみであり、口腔内において特定微生物の生育を促進させようとする技術思想については、何らの開示も示唆もない。
また、上記特許文献2に記載の組成物であっても、もっぱら歯周病菌を殺菌するのみであって、口腔内におけるナイセリア属菌を選択的かつ効果的に生育促進することに関しては、何らの検討もなされていない。
このように、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌の選択的かつ効率的な生育促進効果を高めるには、依然として充分に改善の余地がある。
【0006】
したがって、本発明は、植物由来粉末を用いつつ、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌を選択的かつ効果的に生育促進して、口腔内において口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる固形食品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、硝酸塩を含有する植物由来粉末とともに、クロロフィル金属錯塩誘導体を含有することにより、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌を選択的かつ効果的に生育促進することのできる固形食品を見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する固形食品を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の固形食品によれば、口腔内に投入するのみで、口腔内におけるナイセリア属菌の生育を選択的に促進し、またナイセリア属菌のみならずロシア属菌の生育をも促進して、病原性細菌の生育を選択的に抑制し、口腔内菌叢の改善を有効に図ることができる。さらに、保存後においては、不要な変色や風味の変化を抑制して良好な安定性を発揮することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、「口腔内菌叢」とは、口腔内に生息する多種多様の細菌であって、非病原性細菌と病原性細菌とに大別される細菌により形成されてなる群集を意味する。かかる「口腔内菌叢」は、「口腔内(口内又は口腔)フローラ」又は「口腔内(口内又は口腔)マイクロバイオータ」とも称される。
そして、口腔内菌叢を「改善」するとは、非病原性細菌が占める割合が増大することにより、或いは病原性細菌が占める割合が低減することにより、口腔内菌叢の細菌構成を変化させて、口腔内菌叢の状態を健常な口腔内環境をもたらす状態へ転じさせることを意味する。具体的には、口腔内において、ナイセリア属菌やロシア属菌の代謝を活性化等されて、その生育が選択的に促進されることにより、口腔内菌叢中におけるこれら非病原性細菌(ナイセリア属菌、又はロシア属菌)が占める割合が増大することを意味し、また病原性細菌の生育が選択的に抑制されることにより、口腔内菌叢中におけるこれらナイセリア属菌等の細菌が占める割合が増大することをも意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

花王株式会社
組立体
15日前
花王株式会社
放散装置
24日前
花王株式会社
固形食品
1日前
花王株式会社
固形食品
17日前
花王株式会社
製函装置
5日前
花王株式会社
吸収性物品
17日前
花王株式会社
油性化粧料
5日前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
パウチ容器
1か月前
花王株式会社
化粧料容器
2か月前
花王株式会社
容器組立体
1か月前
花王株式会社
固形入浴剤
1か月前
花王株式会社
防錆剤組成物
24日前
花王株式会社
酵素センサー
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
17日前
花王株式会社
口腔用組成物
17日前
花王株式会社
口腔用組成物
1日前
花王株式会社
剥離剤組成物
23日前
花王株式会社
口腔用組成物
1日前
花王株式会社
吸収性パッド
24日前
花王株式会社
鋳型用組成物
1か月前
花王株式会社
シート材容器
1か月前
花王株式会社
防錆剤組成物
24日前
花王株式会社
吸収性パッド
1か月前
花王株式会社
口腔菌叢改善剤
17日前
花王株式会社
肌状態評価方法
1か月前
花王株式会社
消臭用香料組成物
1か月前
花王株式会社
焼却灰の処理方法
15日前
花王株式会社
焼却灰の処理方法
15日前
花王株式会社
睫毛用油性化粧料
23日前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
花王株式会社
界面活性剤組成物
2日前
花王株式会社
口腔内菌叢改善剤
1日前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
続きを見る