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公開番号2025146649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024221735
出願日2024-12-18
発明の名称口腔用組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/19 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】口腔内菌叢中における非病原性細菌であるナイセリア属菌及び/又はロシア属菌を選択的かつ効果的に生育促進して、口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる口腔用組成物に関する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸イオン供給化合物
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する口腔用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸イオン供給化合物
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する口腔用組成物。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が、0.00001以上0.6以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
成分(A)が、硝酸アルカリ金属塩、及び硝酸アルカリ土類金属塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
成分(A)の含有量が、0.5質量%以上20質量%以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
成分(B)が、銅クロロフィリンナトリウムである請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
さらに、含フッ素化合物(C)を含有する請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
さらに、グリチルレチン酸(D)を含有する請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
さらに、有機酸塩(E)を含有する請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
成分(B)の含有量が、0.001質量%以上0.8質量%以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項10】
次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸イオン供給化合物
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する口腔内菌叢改善剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
口腔内には、多種多様の細菌が数多く生息しており、歯面や歯肉、歯肉縁、口蓋や頬粘膜、舌表面や舌背部等の種々の部位には、これらの細菌が群集を構築してなる口腔内菌叢が存在する。かかる口腔内菌叢には、う蝕や歯周病等の口腔内疾患に関与する病原性細菌だけでなく、非病原性細菌も常在菌として混在している。これら非病原性細菌と病原性細菌とのバランスを整えることは、口腔疾患の発症や予防、又は進行の抑制において有用性が高いと言われている。
【0003】
このような状況のなかで種々の研究が進められており、例えば、特許文献1には、硝酸塩等の窒素源を組成物に配合することによって、口腔内に存在するナイセリア菌が一酸化窒素を産生し、口腔内菌叢の細菌構成を良好なものへと制御しうることが報告されている。
一方、特許文献2には、銅クロロフィリン塩を有効成分として含有する、口腔内細胞内等に存在する歯周病菌を排除するための組成物が開示されており、口腔細胞へ侵入した歯周病菌を殺菌することにより細胞内を浄化する試みがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2016/0151428号明細書
特開2023-34874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1には、微生物自体を人体へ投与する、いわゆるプロバイオティクスの技術が記載されているのみであり、口腔内において特定微生物の生育を促進させようとする技術思想については、何らの開示も示唆もない。また、上記特許文献2に記載の組成物であっても、もっぱら歯周病菌を殺菌するのみであって、口腔内におけるナイセリア属菌を選択的かつ効果的に生育促進することに関しては、何らの検討もなされていない。
このように、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌の選択的かつ効率的な生育促進効果を高めるには、依然として充分に改善の余地がある。
【0006】
したがって、本発明は、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌及び/又はロシア属菌を選択的かつ効果的に生育促進して、口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる口腔用組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、硝酸イオン供給化合物とクロロフィル金属錯塩誘導体を含有することにより、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌やロシア属菌を選択的かつ効果的に生育促進することのできる口腔用組成物を見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸イオン供給化合物
(B)クロロフィル金属錯塩誘導体
を含有する口腔用組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、口腔内におけるナイセリア属菌の生育を選択的に促進し、また病原性細菌の生育を選択的に抑制して、口腔内菌叢の改善を有効に図ることができ、さらにその口腔内菌叢の改善作用を迅速に発現させることもできる。またさらに、ナイセリア属菌のみならずロシア属菌の生育をも促進する可能性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、「口腔内菌叢」とは、「口腔内(口内又は口腔)フローラ」又は「口腔内(口内又は口腔)マイクロバイオータ」とも称され、口腔内に生息する多種多様の細菌により形成されてなる群集を意味する。
また、本発明において、口腔内菌叢を「改善」するとは、口腔内において、ナイセリア属菌の代謝、或いはさらにロシア属菌の代謝をも活性化等させて、その生育を選択的に促進させることにより、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌やロシア属菌(以下、総じて「ナイセリア属菌等」とも称する)が占める割合を増大させることを意味する。また病原性細菌の生育を選択的に抑制させることにより、口腔内菌叢中におけるナイセリア属菌等が占める割合を増大させることをも意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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