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公開番号
2025141015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040726
出願日
2024-03-15
発明の名称
静電荷像現像用トナー
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
G03G
9/087 20060101AFI20250919BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】印刷物の耐折り曲げ性に優れる電子写真用トナーを提供する。
【解決手段】2価以上のカルボン酸成分と、2価以上のアルコール成分と、変性シリコーンと、を含む原料モノマー成分の反応物であるシリコーン変性ポリエステル系樹脂、結晶性ポリエステル系樹脂、及びスチレン系樹脂を含む結着樹脂を含有する、静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が、前記スチレン系樹脂を45質量%以上80質量%以下含む、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸成分と、変性シリコーンと、を含む原料モノマー成分の反応物であるシリコーン変性ポリエステル系樹脂、結晶性ポリエステル系樹脂、及びスチレン系樹脂を含む結着樹脂を含有する、静電荷像現像用トナーであって、
前記結着樹脂が、前記スチレン系樹脂を45質量%以上80質量%以下含む、
静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記結晶性ポリエステル100質量部に対する、前記シリコーン変性ポリエステル系樹脂中の前記変性シリコーン由来の構造の質量が、3質量部以上45質量部以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
前記変性シリコーンは、アミノ基、カルボキシ基、エポキシ基、及びカルビノール基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する変性シリコーンである、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
前記変性シリコーンが、アミノ基を有する変性シリコーンである、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
前記変性シリコーンが、官能基を側鎖に有する変性シリコーンである、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
前記シリコーン変性ポリエステル系樹脂がアルケニル基で置換されたコハク酸由来の構成単位を含有する、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
コアシェル構造を有し、コア部が前記結着樹脂を含有する、請求項1~6のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プリント・オン・デマンド市場が成長しているなか、電子写真技術に対する高速化の要求が益々高まっている。そこで、高速化に対応するための手段の一つとして、トナーをより少ないエネルギーで紙上に定着させるために、優れた低温定着性を有するトナーが用いられている。しかしながら、このような高速化の要求に対応してトナーを低粘度化した結果、定着器とトナー画像との分離性が悪化し、耐ホットオフセット性が悪化するなどの課題がある。
【0003】
そこで、これらの課題を解決するために、例えば特許文献1には、トナー粒子を含む静電荷像現像用トナーであり、前記トナー粒子はコアシェル構造を有し、シェル部が、ポリエステル樹脂セグメントと、スチレン系化合物に由来する構成単位を含む付加重合樹脂セグメントと、ポリオルガノシロキサンセグメントとを含む、シリコーン変性非晶性複合樹脂を含有する、静電荷像現像用トナーについて記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、トナー粒子を含む静電荷像現像用トナーであり、前記トナー粒子はコアシェル構造を有し、シェル部が、ポリエステル樹脂セグメントと、スチレン系化合物に由来する構成単位を含む付加重合樹脂セグメントと、ポリオルガノシロキサンセグメントとを含む、シリコーン変性非晶性複合樹脂を含有する、静電荷像現像用トナーについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-54636号公報
特開2023-11500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1及び2に記載のトナーは、耐ホットオフセット性に優れる一方、印刷物の耐折り曲げ性に改善の余地があった。
本発明は、印刷物の耐折り曲げ性に優れる静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の〔1〕に関する。
〔1〕2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸成分と、変性シリコーンと、を含む原料モノマー成分の反応物であるシリコーン変性ポリエステル系樹脂、結晶性ポリエステル系樹脂、及びスチレン系樹脂を含む結着樹脂を含有する、静電荷像現像用トナーであって、
前記結着樹脂が、前記スチレン系樹脂を45質量%以上80質量%以下含む、
静電荷像現像用トナー。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷物の耐折り曲げ性に優れる電子写真用トナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[電子写真用トナー]
本発明の一実施形態の電子写真用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)は、2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸成分と、変性シリコーンと、を含む原料モノマー成分の反応物であるシリコーン変性ポリエステル系樹脂、結晶性ポリエステル系樹脂、及びスチレン系樹脂を含有する結着樹脂を含み、該結着樹脂が、前記スチレン系樹脂を45質量%以上80質量%以下含む。
以上の構成によれば、印刷物の耐折り曲げ性に優れる電子写真用トナーを提供することができる。
【0010】
本発明の効果が得られる理由は定かではないが、次のように考えられる。
トナーの低温定着性を保つため、トナー用結着樹脂組成物として、スチレン系樹脂と結晶性ポリエステル系樹脂を併用する手法が広く用いられている。一方、スチレン系樹脂と結晶性ポリエステル系樹脂は相溶性が低く、印刷画像中で結晶性ポリエステル系樹脂を含むドメインを生じ、印刷画像折り曲げ時にこのドメインから印刷画像が割れてしまうことで、印刷物の耐折り曲げ性が悪化するといった課題がある。
また、トナーの耐ホットオフセット性を保つため、コアシェル構造を有するトナーにおいて、シェル部にシリコーン変性された樹脂を含有させる手法が用いられている。この場合、シリコーン変性された樹脂はトナーの外層に局在しており、トナー中の結晶性ポリエステル系樹脂に作用することが困難であると考えられる。本発明のトナーが含有する結着樹脂は、スチレン系樹脂と結晶性ポリエステル系樹脂に加えて、結着樹脂全体にシリコーン変性ポリエステル系樹脂を含むため、シリコーン変性ポリエステル系樹脂のシリコーンセグメントが結晶性ポリエステル系樹脂の印刷物中の分散性を向上させることにより、印刷画像中に生じる結晶性ポリエステル系樹脂を含むドメインが小さくなり、印刷物の耐折り曲げ性が向上すると考えられる。また、印刷時に結晶性ポリエステル系樹脂が再結晶化する過程において、結晶性ポリエステル系樹脂がシリコーン変性ポリエステル系樹脂中の変性シリコーン由来の構造を取り込みながら再結晶化することにより、結晶性ポリエステル系樹脂を含むドメイン自体も割れにくくなり、印刷物中の耐折り曲げ性を向上できると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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