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公開番号2025149493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024050185
出願日2024-03-26
発明の名称袋体
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類B65D 83/08 20060101AFI20251001BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】液体を含浸したシートが収容されたフィルム製の袋体に、付け替え可能に樹脂蓋を取り付けるときに、袋体のシート取出口からの液体の漏れを防止する。
【解決手段】粘着体付袋体10Aが、液体を含有したシート2が収容されたフィルム製の袋体10の天面11に、シート取出口12、該シート取出口12を覆う封緘ラベル13、樹脂蓋取り付け用粘着体14、及び該粘着体14を覆う剥離シート15を有する。この粘着体14は封緘ラベル13の周囲に設けられている。樹脂蓋30は、シート取出用の開口部32と該開口部32を開閉する蓋板33とを有し、袋体10の封緘ラベル13が樹脂蓋30の開口部32内に入る大きさを有し、粘着体14が基材14Bとその両面の粘着層14A1、14A2で形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を含有したシートが収容されたフィルム製の袋体の天面に、シート取出口、該シート取出口を覆う封緘ラベル、封緘ラベルの周囲に設けられた樹脂蓋取り付け用粘着体、及び該粘着体を覆う剥離シートを有し、樹脂蓋は、シート取出用の開口部と該開口部を開閉する蓋板とを有し、
封緘ラベルが樹脂蓋の開口部内に入る大きさを有し、
該粘着体が、基材とその両面の粘着層で形成されている
粘着体付袋体。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
剥離シートが、前記粘着体と封緘ラベルを覆う幅広の剥離シートである請求項1記載の袋体。
【請求項3】
幅広の剥離シートが、前記粘着体に接している剥離シートと、該粘着体に接している剥離シートに貼着している幅広シートで形成され、該幅広シートが封緘ラベルを覆う請求項2記載の袋体。
【請求項4】
幅広剥離シートと封緘ラベルの剥離方向が互いに異なる請求項2又は3記載の袋体。
【請求項5】
幅広剥離シートと封緘ラベルの剥離方向の案内表示が付されている請求項4記載の袋体。
【請求項6】
液体を含有したシートが収容されたフィルム製の袋体の天面に、シート取出口、及び該シート取出口を覆う封緘ラベルが設けられた封緘ラベル付袋体、該封緘ラベルの周囲に設けられた樹脂蓋取り付け用粘着体、及び該粘着体及び封緘ラベルを覆う広幅シートを有する粘着体付袋体の製造方法であって、
樹脂蓋は、シート取出用の開口部と該開口部を開閉する蓋板とを有し、
封緘ラベルが樹脂蓋の開口部内に入る大きさを有し、
片面にフィルム貼着用粘着層を有する基材を、樹脂蓋の底面の外形内に収まる形状にカットすると共に、該粘着層の中央部に糊抑え面を印刷し、
糊抑え面を囲む形状に基材に切り込みを入れ、
該粘着層と反対側の基材表面に樹脂蓋取付用粘着層を形成し、
一方、幅広シートが、前記切り込みの外側の樹脂蓋取付用粘着層と対向する部分に離型剤層を形成し、
基材表面の樹脂蓋取付用粘着層に幅広シートを貼着し
基材のフィルム貼着用粘着層を、封緘ラベル付袋体に製袋する前のフィルムの封緘ラベルの周囲に貼着し、そのフィルムを製袋する方法。
【請求項7】
液体を含有したシートが収容されたフィルム製の袋体の天面に、シート取出口、及び該シート取出口を覆う封緘ラベルが設けられた封緘ラベル付袋体、該封緘ラベルの周囲に設けられた樹脂蓋取り付け用粘着体、及び該粘着体を覆う剥離シートを有する粘着体付袋体を、両面剥離シート付両面テープを使用して製造する粘着体付袋体の製造方法であって、
樹脂蓋は、シート取出用の開口部と該開口部を開閉する蓋板とを有し、
封緘ラベルが樹脂蓋の開口部内に入る大きさを有し、
両面剥離シート付両面テープは、粘着体の一方の面に第1剥離シートがラミネートされ、他方の面に第2剥離シートがラミネートされ、第1剥離シートの粘着力が第2剥離シートの粘着力よりも大きく、
両面剥離シート付両面テープを、樹脂蓋の底面の外形内に収まる形状にカットすると共に、該両面剥離シート付両面テープの第1剥離シート及び粘着体に、樹脂蓋のシート取出用の開口部を囲む形の切り込みを第1剥離シートから入れ、
その切り込みで囲まれた第1剥離シート及び粘着体を除去し、
残余の第2剥離シートを粘着体から除去し、
第2剥離シートの除去により露出した粘着体を、封緘ラベル付袋体に製袋する前のフィルムの封緘ラベルの周囲に貼着し、そのフィルムを製袋する方法。
【請求項8】
液体を含有したシートが収容されたフィルム製の袋体の天面に、シート取出口、及び該シート取出口を覆う封緘ラベルが設けられた封緘ラベル付袋体の該封緘ラベルの周囲に樹脂蓋取り付け用粘着体が設けられ、該粘着体の片面に剥離シートが積層された粘着体付袋体を、両面剥離シート付両面テープを使用して製造する粘着体付袋体の製造方法であって、
樹脂蓋は、シート取出用の開口部と該開口部を開閉する蓋板とを有し、
封緘ラベルが樹脂蓋の開口部内に入る大きさを有し、
両面剥離シート付両面テープは、粘着体の一方の面に第1剥離シートがラミネートされ、他方の面に第2剥離シートがラミネートされ、第1剥離シートの粘着力が第2剥離シートの粘着力よりも大きく、
両面剥離シート付両面テープを、樹脂蓋の底面の外形内に収まる形状にカットすると共に、該剥離シート付両面テープに第1剥離シートから切り込むことにより、第1剥離シート及び粘着体に、樹脂蓋のシート取出用の開口部を囲む形に切り込みを入れ、
その切り込みで囲まれた第1剥離シート及び粘着体を除去し、
残余の第1剥離シートに、粘着体及び封緘ラベルを覆う幅広シートを貼着し、
残余の第2剥離シートを粘着体から除去し、第2剥離シートの除去により露出した粘着体を、封緘ラベル付袋体に製袋する前のフィルムの封緘ラベルの周囲に貼着し、そのフィルムを製袋する方法。
【請求項9】
液体を含有したシートが収容されたフィルム製の袋体の天面に、シート取出口、該シート取出口を覆う封緘ラベル、及び樹脂蓋を備えた包装体であって、
樹脂蓋は、シート取出用の開口部と該開口部を開閉する蓋板とを有し、
樹脂蓋のシート取出用の開口部は、該開口部内に封緘ラベルが入る大きさを有し、
樹脂蓋は粘着体によってフィルム製の袋体に貼着し、
該粘着体が、基材とその両面の粘着層で形成されている包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を含浸しているシートが収容されたフィルム製の袋体のシート取出口に封緘ラベルが設けられ、封緘ラベルの周囲に樹脂蓋が取り付けられるように粘着体を設けた袋体、この袋体の製造方法、及びこの袋体に樹脂蓋を取り付けた包装体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
メイク落とし、クレンジング、ローション等の液体化粧料や消毒液等の液体を含浸させた不織布、ティッシュペーパー等のシートの積層体を、フィルム製の袋体に収容し、シート取出口に蓋として再剥離性の封緘ラベルを設けたものが使用されている。
【0003】
このような封緘ラベル付袋体の製品において、シートの取り出しを容易にすると共に、シートの密封性を向上させるため、シートを収容したフィルム製の袋体に樹脂蓋が固着されているものがある。しかしながら、袋体に固着されている樹脂蓋は使い捨てとなり、袋体に対して樹脂量の多い樹脂蓋を使い捨てとすることは環境適応性の観点から好ましくない。
【0004】
そこで、樹脂蓋の再利用を図るため、シートを収容した袋体に対して付け替え可能に取り付けられるようにした樹脂蓋が提案されている(特許文献1)。この樹脂蓋は、袋体のシート取出口上に配置される開口部と、該開口部を形成する枠部と、枠部の裏面側に突出して袋体内部に挿入される挿入部と、挿入部の先端に形成されたフランジ部とを有し、袋体の天面に設けられた粘着層によって枠部の裏面が袋体の天面に貼着される。
【0005】
この樹脂蓋では、挿入部が袋体内部に挿入されることにより樹脂蓋と袋体との間に隙間ができることを防止してシートの乾燥を防止し、また、袋体のシート取出口の縁部を、樹脂蓋の枠部とフランジ部とで挟むことにより樹脂蓋が袋体から不用意に外れることを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-31193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に示された包装体で使用される袋体を初めとして、従来の袋体は、袋体天面に形成されたシート取出口が封緘ラベルで封じられており、封緘ラベルが剥離除去された後に樹脂蓋が取り付けられる。そのため、袋体に高含浸シートが収容されている場合(例えば、シートの重量に対する、該シートに含浸した液体の重量の割合を含浸率としたとき、含浸率400%超という高含浸シートが袋体に収容されている場合)、樹脂蓋を袋体へ取付ける際にシートが押圧されてシート取出口から液体が漏れ出てしまい、その液体が蓋体と袋体との接着力を低下させる虞がある。
【0008】
特に、特許文献1には、挿入部が袋体内部へ突出する長さを例えば3mm~30mmにするとあり、そのように挿入部を袋体内部に突出させると、枠部を袋体に押し付けても枠部の裏面を袋体の天面に強く押圧することが難しく、シート取出口からの液体の漏れと相俟って枠部と袋体に十分な貼着力をもたせることが難しくなる。
【0009】
また、特許文献1に記載の袋体の天面には、樹脂蓋の枠部を固定するための粘着層が設けられているので、粘着層上には何らかの剥離シートが設けられていると認められる。特許文献1には、シート取出口を封じる封緘ラベルを、粘着層上の剥離シートとしても使用できるようにするのか、シート取出口を封じる封緘ラベルと粘着層上の剥離シートとを別個に設けるのかについて記載されていないが、いずれにしても、封緘ラベルを剥離除去した後に樹脂蓋が取り付けられるので、シート取出口からの液体の漏れに伴う上述の問題が生じる。また、仮にシート取出口を封じる封緘ラベルと、粘着層上の剥離シートとを別個に設けるとした場合でも、ユーザが一方の剥離時に他方も剥離してしまうことが懸念される。
【0010】
これに対し、本発明の課題は、液体を含浸したシートが収容されたフィルム製の袋体に、付け替え可能に樹脂蓋を取り付けるにあたり、袋体のシート取出口からの液体のしみ出しを防止するための格段の構造を樹脂蓋に設けなくても、樹脂蓋の取り付け時のシート取出口からの液体の漏れを防止すること、及び樹脂蓋を取り付け可能な袋体の工業的な製法に関する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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