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公開番号
2025110253
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024004083
出願日
2024-01-15
発明の名称
橋梁の床版取替工法
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20250718BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】アクセス困難領域が橋軸方向に連続する条件下においても、資材の搬出入経路を確保する。
【解決手段】床版取替工法は、橋梁1に少なくとも1つの開口19、21を設けるステップST2、ST3と、少なくとも1つのクレーンを橋梁1の上に設置するクレーン設置ステップST1、ST4と、既設床版13Eの一部を主桁11から分離するステップST6と、クレーンを用いて既設床版片16を桁上空間23から開口19、21を通して桁下空間23に吊り下ろし、搬出車両24によって搬出する搬出ステップST7と、クレーンを用いて搬入車両25から新設床版片20を吊り上げ、開口19、21を通して桁上空間18に搬入する搬入ステップST9と、搬入された新設床版片20を所定の位置に設置するステップST10と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
橋軸方向に延在する複数の主桁と、前記主桁に支持される床版とを有する橋梁において既設床版を新設床版に取り替える床版取替工法であって、
互いに隣接する前記主桁間において前記既設床版の橋幅方向の少なくとも一部を撤去し、前記橋梁に少なくとも1つの開口を設けるステップと、
少なくとも1つのクレーンを前記橋梁の上に設置するクレーン設置ステップと、
前記既設床版の一部を前記主桁から分離するステップと、
前記クレーンを用いて、前記主桁から分離された既設床版片を前記主桁の上方の桁上空間から前記開口を通して前記主桁の下方の桁下空間に吊り下ろし、前記桁下空間に配備した搬出手段によって搬出する搬出ステップと、
前記クレーンを用いて、前記桁下空間に進入させた搬入手段によって搬入された前記新設床版の一部を構成する新設床版片を吊り上げ、前記開口を通して前記桁上空間に搬入する搬入ステップと、
前記桁上空間に搬入された前記新設床版片を所定の位置に設置するステップと、を含む橋梁の床版取替工法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記橋梁は互いに隣接する前記主桁を連結する対傾構を更に有し、
前記開口を設けるステップでは、平面視で前記開口に重なる位置にある前記対傾構の一部を撤去し、
当該床版取替工法は、前記搬出ステップ又は前記搬入ステップの後に前記対傾構の前記一部を元の位置に戻すステップを更に含む、請求項1に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項3】
前記開口を設けるステップでは、橋軸方向に離間した位置に、前記既設床版片を吊り下ろすための搬出用開口と、前記新設床版片を吊り上げるための搬入用開口とを設ける、請求項1又は2に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項4】
前記クレーン設置ステップでは、前記搬出用開口から前記既設床版片を搬出するための搬出用クレーンと、前記搬入用開口から前記新設床版片を搬入するための搬入用クレーンとを設置する、請求項3に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項5】
前記搬出用クレーンを用いて前記既設床版片を搬出する前記搬出ステップと、前記搬入用クレーンを用いて前記新設床版片を搬入する前記搬入ステップとが、並行して行われる、請求項4に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項6】
前記橋梁が少なくとも4本の前記主桁を有し、前記開口が、当該開口の橋幅方向の両側のそれぞれに少なくとも2本の前記主桁が存在する位置に設けられる、請求項1又は2に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項7】
前記開口を設けるステップでは、橋軸方向において前記開口に対応する前記既設床版の前記開口以外の部分を作業床として残す、請求項1又は2に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項8】
前記開口を設けるステップでは、橋軸方向において前記開口に対応する前記既設床版の橋幅方向の全断面を撤去する、請求項1又は2に記載の橋梁の床版取替工法。
【請求項9】
前記既設床版の一部を前記主桁から分離するステップでは、前記既設床版の橋幅方向の一部を橋幅方向の他の部分から分離し、前記既設床版の橋幅方向の前記他の部分の交通を維持する、請求項1又は2に記載の橋梁の床版取替工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の床版取替工法に関し、より詳しくは、橋梁の桁下空間を活用して既設床版片及び新設床版片の搬出入を行う床版取替工法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般道や高速道路等の橋梁又は高架橋において、老朽化した既設の床版を主桁上から撤去して新たな床版を再構築する床版取替施工が行われている。施工期間の短縮等のため、新たな床版は、工場で予め製作されたプレキャストコンクリート製のもの(プレキャスト床版という)を橋軸方向に配列することにより構築する床版取替施工(例えば、特許文献1参照)により再構築されることが多い。
【0003】
既設の床版の撤去は、例えば、主桁の下方に足場を仮設し、各主桁の両側方で床版を橋軸方向に切断し、橋軸方向に所定の長さとなるように分離した床版片を移動式クレーンによって吊り上げて行われる(特許文献2の図45~50参照)。主桁上に残ったコンクリート部はブレーカ等の破砕機を用いて破砕され、撤去される。新設されるプレキャスト床版は、例えば、トレーラーによって工場から施工現場へ搬送され、既に設置したプレキャスト床版又は既設床版の上に設置したクレーン車によって吊り上げられ、主桁上の所定位置に配列される(特許文献2の図51参照)。
【0004】
供用中の隣接道路や近隣構造物の存在のために、桁上でのクレーンの旋回や地上からのクレーン作業に制約がある場合、或いは既設橋梁の耐荷力が大型重機に対応していない場合には、大型のクレーン車を使用できないという問題点がある。そこで特許文献2では、クレーン車を用いずに効率よく作業を行うことのできる床版取替方法が提案されている(特許文献2の図1~44参照)。この方法では、既設床版が撤去された主桁上に軌条が敷設され、軌条に沿って橋軸方向に移動可能に設けられた門型の吊り装置及び搬送台車を用いて新設用のプレキャスト床版が主桁上に設置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-264040号公報
特開2019-173435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に提案された方法では、新設用のプレキャスト床版を搬送台車に運搬させるために、新設用のプレキャスト床版を積んだトレーラーを床版取替対象の道路上に乗り入れさせる必要がある。道路の幅が十分広くない場合、トレーラーはバックで道路に侵入する必要がある。また、橋梁又は高架橋への乗り入れ口が施工現場から遠く、道路上でトレーラーがすれ違えない場合、新設用のプレキャスト床版を搬送台車に載せるために多大な時間が必要になる。
【0007】
ここで、床版取替対象の道路の横にクレーンを設置し、このクレーンを用いて、橋梁又は高架橋の外のトレーラーから橋梁又は高架橋の上の搬送台車にプレキャスト床版を積み替えることが考えられる。しかしながら、この場合、供用線や河川、斜面、民地など、工事範囲に横からアクセスすることが困難な領域が橋軸方向に連続する条件下では、プレキャスト床版の搬入口(トレーラーのアクセス路)を確保することができない。
【0008】
例えばアクセス困難領域が床版取替対象の高架橋に並走する供用線である場合に、資材の搬出入経路を確保する方法としては以下のものがある。第1に、供用線の付替え道路を設け、高架橋の隣に揚重設備を設けることが考えられる。第2に、資材を搬出入可能な門型設備や工事用道路を、供用線を跨ぐように設けることが考えられる。第3に、供用線から工事範囲に進入可能な出入り口を設けることが考えられる。
【0009】
しかしながら、第1及び第2の方法では、付替え道路や門型設備、工事用道路を設置するために借地を行う必要がある。また、門型設備や工事用道路は大型なものとなる。そのため、設備の荷重を支えるための地盤改良などが必要になることもある。第3の方法では、一般車が誤って工事範囲に進入しないように出入り口を管理する必要があり、工事用車両が出入りする際は、供用線の速度を規制するなどの交通誘導を行う必要がある。
【0010】
本発明は、以上の背景に鑑み、アクセス困難領域が橋軸方向に連続する条件下においても、資材の搬出入経路を確保できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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