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公開番号2025110290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004142
出願日2024-01-15
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 13/64 20060101AFI20250718BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ハウジングへの嵌合保証部品(CPA)の容易な装着と、嵌合保証部品の意図しない変位の抑制と、を両立可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ1は、ハウジング5と、CPA7と、を備える。ハウジング5は、ロックアーム28と、嵌合状態にあるときに相手側部品11に係合するロック部29と、ロック部29と相手側部品11との係合解除時にロックアーム28を撓ませる外力が及ぼされる操作部31と、を有し、CPA7は、ハウジング5が嵌合位置にない場合にはロック部29に干渉して所定の目標装着位置に配置不能であり、且つ、ハウジング5が嵌合位置にある場合にはロック部29との干渉が回避されて目標装着位置に配置可能であることにより、嵌合状態にあるか否かを検知可能であり、目標装着位置に配置されているときにロックアーム28の撓み方向において操作部31に当接する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
相手側部品に嵌合されることになるハウジングと、前記ハウジングに装着されるとともに前記ハウジングが前記相手側部品に嵌合された嵌合位置にあるか否かを検知可能な嵌合保証部品と、を備えるコネクタであって、
前記ハウジングは、
片持ち梁状のロックアームと、前記ロックアームに設けられて前記嵌合位置にあるときに前記相手側部品に係合するロック部と、前記ロックアームに設けられて前記ロック部と前記相手側部品との係合を解除するときに前記ロックアームを撓ませるための外力が及ぼされる操作部と、を有し、
前記嵌合保証部品は、
前記ハウジングが前記嵌合位置にない場合には前記ロック部に干渉して所定の目標装着位置に配置不能であり、且つ、前記ハウジングが前記嵌合位置にある場合には前記ロック部との干渉が回避されて前記目標装着位置に配置可能であることにより、前記ハウジングが前記嵌合位置にあるか否かを検知可能である、ように構成されるとともに、当該嵌合保証部品が前記目標装着位置に配置されているときに前記ロックアームの撓み方向において前記操作部に当接する、
コネクタ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記嵌合保証部品は、
当該嵌合保証部品が前記目標装着位置に配置されているときに前記操作部に向けて突出する形状を有する突起部を有し、
前記突起部は、
前記嵌合保証部品が前記目標装着位置に配置されているときに前記操作部に当接する、
コネクタ。
【請求項3】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記嵌合保証部品と前記操作部とが当接する当接箇所において、前記嵌合保証部品及び前記操作部の一方が有する凹部に他方が有する凸部が嵌まる、
コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相手側部品に嵌合可能なハウジングと、ハウジングに装着される嵌合保証部品(いわゆる、CPA。Connector Position Assurance)と、を備えたコネクタ、に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、嵌合保証部品(CPA)を用いることで、コネクタのハウジングが相手側部品に設計どおりに嵌合された嵌合位置にあってコネクタと相手側部品とが適正に嵌合した状態(以下「嵌合状態」ともいう。)にあるか否かを検知する機能を備えたコネクタが、提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
嵌合保証部品は、一般に、上述した嵌合状態の維持および解除を切り替え可能なロックアームを有するハウジングに用いられる。具体的には、ハウジングが嵌合位置にある状態(即ち、上述した嵌合状態)においてのみ嵌合保証部品とロックアームとの干渉が回避され、嵌合保証部品が所定の目標装着位置に装着されるように、ロックアーム及び嵌合保証部品が構成される。換言すると、コネクタと相手側部品とが嵌合状態にない場合、嵌合保証部品は、ロックアームと干渉し、目標装着位置に装着されない。即ち、嵌合保証部品をそのような目標装着位置に装着できるか否かにより、コネクタと相手側部品とが嵌合状態にあるか否かを検知できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-213080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のコネクタは、一般に、嵌合保証部品が所定の目標装着位置にあるときに嵌合保証部品とその周辺のハウジング部品との間に所定の隙間が存在するように、設計される。これは、嵌合保証部品とハウジング部品との間の摩擦力等を低減して、嵌合保証部品を目標装着位置に配置するときに求められる外力(いわゆる、挿入力)を低減するためである。ところが、このような隙間が存在することで、コネクタを車両等に搭載して実際に使用する場合、振動等に起因して嵌合保証部品が変位してハウジング部品に接触することで、接触音が生じる可能性がある。このような接触音は車両等のユーザには異音と解釈され得るため、接触音が生じることを出来る限り抑制することが望ましい。しかし、上述したように、ハウジングへの嵌合保証部品の容易な装着と、嵌合保証部品の意図しない変位(いわゆる、位置ズレ)の抑制とは、一般に両立が困難である。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングへの嵌合保証部品の容易な装着と、嵌合保証部品の意図しない変位の抑制と、を両立可能なコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記を特徴としている。
【0008】
相手側部品に嵌合されることになるハウジングと、前記ハウジングに装着されるとともに前記ハウジングが前記相手側部品に嵌合された嵌合位置にあるか否かを検知可能な嵌合保証部品と、を備えるコネクタであって、
前記ハウジングは、
片持ち梁状のロックアームと、前記ロックアームに設けられて前記嵌合位置にあるときに前記相手側部品に係合するロック部と、前記ロックアームに設けられて前記ロック部と前記相手側部品との係合を解除するときに前記ロックアームを撓ませるための外力が及ぼされる操作部と、を有し、
前記嵌合保証部品は、
前記ハウジングが前記嵌合位置にない場合には前記ロック部に干渉して所定の目標装着位置に配置不能であり、且つ、前記ハウジングが前記嵌合位置にある場合には前記ロック部との干渉が回避されて前記目標装着位置に配置可能であることにより、前記ハウジングが前記嵌合位置にあるか否かを検知可能である、ように構成されるとともに、当該嵌合保証部品が前記目標装着位置に配置されているときに前記ロックアームの撓み方向において前記操作部に当接する、
コネクタであること。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコネクタによれば、コネクタのハウジングが相手側部品(例えば、相手側コネクタや、相手側機器のコネクタ取付口等)に嵌合された嵌合位置にあるとき、嵌合保証部品(即ち、CPA)が所定の目標装着位置に配置されるとともに、嵌合保証部品が目標装着位置に配置されているときには、ロックアームの撓み方向において嵌合保証部品がロックアームの操作部(いわゆる、指あて部)に当接する。これにより、振動等の外力がコネクタに及んだ場合であっても、嵌合保証部品が撓み方向に変位すること(いわゆる、位置ズレ)が、嵌合保証部品に当接している操作部によって抑制される。よって、従来のコネクタに比べ、接触音の発生を低減することができる。更に、操作部はロックアームに設けられているため、ロックアームの撓み方向に弾性的に変位可能である。よって、設計上で変位を想定していない部材(例えば、ハウジングの壁部等)に嵌合保証部品が当接する場合に比べ、嵌合保証部品を目標装着位置に配置するときに過大な外力(即ち、挿入力)を要することがない。したがって、本発明のコネクタは、ハウジングへの嵌合保証部品の容易な装着と、嵌合保証部品の意図しない変位の抑制と、を両立可能である。
【0010】
更に、他の効果として、ロックアームの操作部と嵌合保証部品とが当接することで、嵌合保証部品の変位だけでなく操作部の変位も抑制されるため、操作部が意図せず変位してロック部と相手側部品との係り代が小さくなることが、抑制される。即ち、いわゆる係合力が小さくなることが抑制される。よって、本発明のコネクタによれば、コネクタと相手側部品との嵌合状態を適正に維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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