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公開番号
2025110655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004607
出願日
2024-01-16
発明の名称
金属製筐体の製造方法および押出成型用金型
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
主分類
B21C
23/18 20060101AFI20250722BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】押出成型された被対象物の長辺側の側壁の中央付近に割れが生じることを抑制することが可能な金属製筐体の製造方法を提供する。
【解決手段】押出成型される金属製の被対象物50が配置され、押し出し方向から見て長方形状の凹部1aを有するダイ1と、凹部1aに沿った長方形状を有し、凹部1aに配置された被対象物50を押圧して、被対象物50を凹部1aに沿った形状に押出成型するパンチ2と、凹部1aの長手方向に延びる長辺側の内側面11aの中央側、または、パンチ2の長手方向に延びる外側面2aの中央側の少なくとも一方に設けられる窪み部3とを含む押出成型用金型を用いて、被対象物を押圧する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
押出成型される金属製の被対象物が配置され、押し出し方向から見て長方形状の凹部を有するダイと、前記凹部に沿った長方形状を有し、前記凹部に配置された前記被対象物を押圧するパンチと、前記凹部の長手方向に延びる内側面の中央側に外側方向、または、前記パンチの長手方向に延びる外側面の中央側に内側方向の少なくとも一方に窪むように設けられる窪み部と、を含む押出成型用金型を用いて、前記被対象物を押圧することにより前記凹部に沿った形状に押出成型する工程を備える、金属製筐体の製造方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記窪み部は、前記押し出し方向から見て短手側から中央側に向かうにつれて前記パンチと前記ダイとが対向する側と反対側に窪む窪み量が大きくなるように形成されている、請求項1に記載の金属製筐体の製造方法。
【請求項3】
前記窪み部は、前記押し出し方向から見て、弧状に形成されている、請求項1に記載の金属製筐体の製造方法。
【請求項4】
前記凹部の長手方向に延びる内側面の端部側、および、前記パンチの長手方向に延びる外側面の端部側は、平坦面状に形成されており、
前記押し出し方向から見て前記窪み部における前記ダイと前記パンチとの距離は、前記凹部の短手方向に延びる内側面と前記パンチの短手方向に延びる外側面との距離、および、端部側における前記凹部の長手方向に延びる前記平坦面状の内側面と前記パンチの長手方向に延びる前記平坦面状の外側面との距離よりも大きく形成されている、請求項1に記載の金属製筐体の製造方法。
【請求項5】
押出成型される金属製の被対象物が配置され、押し出し方向から見て長方形状の凹部を有するダイと、
前記凹部に沿った長方形状を有し、前記凹部に配置された前記被対象物を押圧して、前記被対象物を前記凹部に沿った形状に押出成型するパンチと、
前記凹部の長手方向に延びる内側面の中央側に外側方向、または、前記パンチの長手方向に延びる外側面の中央側に内側方向の少なくとも一方に窪むように設けられる窪み部と、を備える、押出成型用金型。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製筐体の製造方法および押出成型用金型に関し、特に、ダイとパンチとを備える金属製筐体の製造方法および押出成型用金型に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ダイとパンチとを備える金属製筐体の製造方法および押出成型用金型が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、素材を載置する凹部を有する雌型と、雌型の凹部の内径よりも小さな外径を有する雄型とを備える押出成型用金型が開示されている。特許文献1では、雌型の凹部内に素材が載置され、雄型によって押圧することにより、素材が塑性変形するとともに、雄型の外側面と雌型の凹部の内側面との間の隙間から雄型の外側面に沿って素材が移動し、底面と側面とを有する筐体が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案出願公開昭58-147617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に開示されていないが、押出成型用金型の雌型(ダイ)の凹部が平面視で長辺および短辺を有する長方形状である。凹部に対応する長方形状を有する雄型が凹部内に侵入して、上方が開口した中空の直方体形状の成型体が形成される場合に、素材は、凹部の中心から雄型(パンチ)の外側面の短辺側および長辺側に向かって、塑性変形して移動する。この際、素材に最初に接触する雄型の底面において、長辺の中央付近では、押圧された素材は近くの長辺側の外側面に向かって移動する。一方、雄型の底面において、短辺の近くである長辺の両端側では、押圧された素材は、長辺側の側面および短辺側の側面の両方に向けて分散するように移動する。そのため、雄型の短辺側に沿って移動する素材の量は、長辺側に沿って移動する素材の量よりも少なくなり、短辺側の側壁が形成される速度が、長辺側の側壁が形成される速度よりも遅くなる。このように速度差が生じることに起因して、凹部の中心から長辺側に移動する素材と、凹部の中心から短辺側に移動する素材とが互いに引っ張り合い、押出成型された素材の長辺側の側壁の中央付近に割れが生じるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、押出成型された被対象物の長辺側の側壁の中央付近に割れが生じることを抑制することが可能な金属製筐体の製造方法および押出成型用金型を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における金属製筐体の製造方法は、押出成型される金属製の被対象物が配置され、押し出し方向から見て長方形状の凹部を有するダイと、凹部に沿った長方形状を有し、凹部に配置された被対象物を押圧するパンチと、凹部の長手方向に延びる内側面の中央側に外側方向、または、パンチの長手方向に延びる外側面の中央側に内側方向の少なくとも一方に窪むように設けられる窪み部と、を含む押出成型用金型を用いて、被対象物を押圧することにより凹部に沿った形状に押出成型する工程を備える。
【0008】
この発明の第1の局面における金属製筐体の製造方法では、上記のように、凹部の長手方向に延びる内側面の中央側に外側方向、または、パンチの長手方向に延びる外側面の中央側に内側方向の少なくとも一方に窪むように設けられる窪み部を含む押出成型用金型を用いて、被対象物を押圧する。これにより、被対象物が移動する速度が大きくなる凹部の長手方向に延びる内側面の中央側、または、パンチの長手方向に延びる外側面の中央側では、窪み部が設けられているため、窪み部が設けられていない場合よりも押出成型後の被対象物の厚みを大きく形成することができる。そのため、厚みが大きくなる分、窪み部が設けられていない場合と比べて押出成型時に凹部の内側面とパンチの外側面との間を移動する被対象物の移動量が多くなるので、その分、被対象物が凹部の長手方向の内側面に沿って移動する速度を小さくすることができる。この結果、被対象物が凹部の短手方向の内側面に沿って移動する速度との差を小さくして、速度差による引張応力が発生することを抑制することができるとともに、押出成型された被対象物の長辺側の側壁の中央付近に割れが生じることを抑制することができる。また、底面側に速度差を小さくする構成を備える場合と異なり、底面が平坦面であるため、押圧力を被対象物に均一に掛けることができる。なお、本明細書では、「長方形状」とは、「正確な長方形」のみならず全体としてみた場合に「長方形状」と言えるものも含むとともに正方形を含まない概念である。
【0009】
上記第1の局面による金属製筐体の製造方法において、好ましくは、窪み部は、押し出し方向から見て短手側から中央側に向かうにつれてパンチとダイとが対向する側と反対側に窪む窪み量が大きくなるように形成されている。
【0010】
このように構成すれば、被対象物の移動速度が大きくなる傾向にある長手方向の中央側に向かうにつれて窪み量を大きくすることができるため、押出成型時に被対象物の移動速度が大きくなる長手方向の中央側の速度を小さくなるように調整することができる。この結果、被対象物が凹部の長手方向の内側面に沿って移動する速度と、凹部の短手方向の内側面に沿って移動する速度との差を効果的に小さくすることができるため、速度差による引張応力が発生することを効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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