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公開番号
2025111051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005202
出願日
2024-01-17
発明の名称
保持器付き軸受
出願人
株式会社不二越
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
33/80 20060101AFI20250723BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ラビリンスシールにおけるシール性能の向上を図ることができ、グリース漏れをより好適に防ぐことが可能な保持器付き軸受を提供する。
【解決手段】本発明にかかる保持器付き軸受の構成は、外輪110と、内輪120と、外輪と内輪との間を転動する転動体130と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備える保持器付き軸受であって、冠型保持器140は、外輪と内輪との間で軸方向に延びる複数の基部142と、隣接する基部の間に形成されて転動体を保持するポケット146と、複数の基部の端部を連結する円環部148と、円環部から外輪および内輪に向かって延伸され、外輪および内輪との間でラビリンスシールを構成するフランジ150a、150bと、フランジのポケット側の面に形成され、保持器の回転方向に向かって基部から離れる方向に傾斜する傾斜リブ160と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪と、内輪と、該外輪と該内輪との間を転動する転動体と、該転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備える保持器付き軸受であって、
前記冠型保持器は、
前記外輪と前記内輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、
隣接する前記基部の間に形成されて前記転動体を保持するポケットと、
前記複数の基部の端部を連結する円環部と、
前記円環部から前記外輪および前記内輪に向かって延伸され、前記外輪および前記内輪との間でラビリンスシールを構成するフランジと、
前記フランジの前記ポケット側の面に形成され、前記保持器の回転方向に向かって前記基部から離れる方向に傾斜する傾斜リブと、
を備えることを特徴とする保持器付き軸受。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記傾斜リブの前記保持器の回転方向前方側の端部から前記フランジの縁に沿って延伸する延伸リブを備えることを特徴とする請求項1に記載の保持器付き軸受。
【請求項3】
前記傾斜リブは、前記フランジの縁に向かって高さが高くなることを特徴とする請求項1に記載の保持器付き軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の冠型保持器を備える保持器付き軸受に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
軸受には、一方向のみに回転可能な軸受(ワンウェイ軸受)がある。例えば特許文献1には、「内輪と外輪を共用して軸受部とワンウェイクラッチ部とを備え、軸受部は複数の転動体と、該転動体を保持する保持器とを含むワンウェイクラッチ内蔵転がり軸受」が開示されている。
【0003】
特許文献1のワンウェイクラッチ内蔵転がり軸受は、「該保持器は内輪および外輪との間で微少のラビリンスを形成してシールを構成し、ワンウェイクラッチ部は複数のくさび要素と、該くさび要素を保持する保持器とを含み、該くさび要素用の保持器は内外輪の一方に設けた円周溝部あるいは上記軸受部保持器のいずれかと係合し、内外径部のいずれか一方が内外輪のいずれか一方とラビリンスを形成するか、あるいは内外径部が内外輪と夫々ラビリンスを形成していること」を特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-72127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
軸受では、外輪や内輪と転動体との間の潤滑性を維持するためにグリースが保持されており、軸受に対してグリースを密閉するためのシールが用いられることがある。これに対し、特許文献1のワンウェイクラッチ内蔵転がり軸受では「保持器は内輪および外輪との間で微少のラビリンスを形成してシールを構成」している。特許文献1によれば、かかる構成によって、別途設けるシールを不要としてコンパクト化を図りつつ、シール付き軸受と同様のシール機能を付与することができるとしている。
【0006】
しかしながら、特許文献1のようにラビリンス(以下、ラビリンスシールと称する)を形成した場合、小型化は図れるものの、シール性能についてはやはりシールを別途設けた構成には及ばない。このため、特許文献1の技術には更なる改善の余地があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、ラビリンスシールにおけるシール性能の向上を図ることができ、グリース漏れをより好適に防ぐことが可能な保持器付き軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる保持器付き軸受の代表的な構成は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間を転動する転動体と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備える保持器付き軸受であって、冠型保持器は、外輪と内輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、隣接する基部の間に形成されて転動体を保持するポケットと、複数の基部の端部を連結する円環部と、円環部から外輪および内輪に向かって延伸され、外輪および内輪との間でラビリンスシールを構成するフランジと、フランジのポケット側の面に形成され、保持器の回転方向に向かって基部から離れる方向に傾斜する傾斜リブと、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記傾斜リブの保持器の回転方向前方側の端部からフランジの縁に沿って延伸する延伸リブを備えるとよい。
【0010】
上記傾斜リブは、フランジの縁に向かって高さが高くなるとよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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