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公開番号
2025101011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217549
出願日
2023-12-25
発明の名称
合金鋼およびそれを用いた機械部品
出願人
株式会社不二越
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250630BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】高速度工具鋼などの合金鋼よりも更に低い焼入温度(900℃以下)による焼入処理でも高硬度(ロックウェルCスケールで65HRC以上)が得られる合金鋼およびそれを用いた機械部品を提供する。
【解決手段】重量%で、C:0.80%以上1.10%未満、Si:0.70~2.50%、Mn:0.10~1.00%、Cr:1.00~4.00%、Mo:0.20~1.50%、W+2Mo:0.40~3.00%、V:0.10~0.80%であり、残余Feおよび不可避不純物からなる合金鋼とする。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
重量%で、C:0.80%以上1.10%未満、Si:0.70~2.50%、Mn:0.10~1.00%、Cr:1.00~4.00%、Mo:0.20~1.50%、W+2Mo:0.40~3.00%、V:0.10~0.80%であり、残余Feおよび不可避不純物からなることを特徴とする合金鋼。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
重量%で、C:0.80%以上1.10%未満、Si:0.70~2.50%、Mn:0.10~1.00%、Cr:1.00~4.00%、Mo:0.20~1.50%、W+2Mo:0.40~3.00%、Nb:0.05~0.40%であり、残余Feおよび不可避不純物からなることを特徴とする合金鋼。
【請求項3】
請求項1または2に記載の合金鋼を用いた機械部品であって、かつ前記機械部品の表面がビッカース硬さCスケールで65HRC以上を有していることを特徴とする機械部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄を除く各添加元素の含有量が5%未満であるクロムやモリブデン等から構成される合金鋼およびそれを用いた機械部品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、自動車や産業機械等に使用される機械部品、例えば転がり軸受には一般的に軸受鋼(SUJ2)が多用されている。その表層および内部の硬さは、ロックウェルCスケールで61~62HRC程度である。近年になって、機械部品の小型化や薄肉化、軽量化が求められているが、転がり軸受を構成する転動体や内外輪などの形状変更は容易でないため、材料面からの見直しが急務となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には合金鋼製の転がり軸受が開示されており、表層および内部の硬さはいずれもロックウェルCスケールで63HRC以上が確保されており、十分な静的強度を有することが説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-49057号公報
【発明の概要】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された鋼種や高速度工具鋼などに代表される合金鋼では、熱処理温度(焼入温度)を少なくとも1100℃以上にすることで所望の組織が形成された結果、ロックウェルCスケールで63HRC以上の硬さを発揮するが、熱処理後に製品の変形量が増大し、製造原価も増大するという問題があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明においては、高速度工具鋼などに代表される合金鋼の焼入温度よりも更に低温度(900℃以下)による焼入処理でも高硬度(HRC65以上)が得られる合金鋼およびそれを用いた機械部品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するために、本発明の合金鋼は、重量%で、C:0.80%以上1.10%未満、Si:0.70~2.50%、Mn:0.10~1.00%、Cr:1.00~4.00%、Mo:0.20~1.50%、W+2Mo:0.40~3.00%、V:0.10~0.80%であり、残余Feおよび不可避不純物からなる合金鋼とする。
【0008】
もしくは、重量%で、C:0.80%以上1.10%未満、Si:0.70~2.50%、Mn:0.10~1.00%、Cr:1.00~4.00%、Mo:0.20~1.50%、W+2Mo:0.40~3.00%、Nb:0.05~0.40%であり、残余Feおよび不可避不純物からなる合金鋼とする。
【0009】
また、機械部品の発明については、前述の合金鋼を用いた機械部品であり、当該機械部品の表面をビッカース硬さCスケールで65HRC以上とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の合金鋼は、製造時において焼入れ温度を高速度工具鋼等の合金鋼の焼入れ温度よりも更に低い温度域(900℃以下)でも十分な表層および内部の硬さ(65HRC以上)を得ることができる。また、合金鋼中におけるCr、Mo、V等のレアメタルの含有量を5重量%以下にすることで合金鋼の製造原価の低減を図ることができる。さらに、当該合金鋼は、耐圧痕性に優れている(材料表面が凹み難い)ので、特定箇所に(動的または静的)荷重が集中する摺動部品や軸受部品に適用できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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