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公開番号2025136380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034905
出願日2024-03-07
発明の名称硬質材料
出願人株式会社不二越
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所,個人
主分類C22C 29/00 20060101AFI20250911BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】超硬合金特有の刃物としての切れ味を維持したまま、刃物の軽量化を図り、使用者の負担軽減を実現できる硬質材料を提供する。
【解決手段】本発明の硬質材料は、WまたはTiの炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第1硬質相と、Cr,Mo,V,Nb,Ta,Zrの群から選ばれる一の元素の炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第2硬質相と、Niを含む結合相と、を有して、結合相の占める割合を重量%で20.0%以上50.0%以下の範囲とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
WまたはTiの炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第1硬質相と、Cr,Mo,V,Nb,Ta,Zrの群から選ばれる一の元素の炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第2硬質相と、Niを含む結合相と、を有する硬質材料であり、前記硬質材料中における前記結合相の占める割合が、重量%で20.0%以上50.0%以下の範囲であることを特徴とする硬質材料。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記硬質材料中における前記第2硬質相の占める割合は、重量%で0.3%以上5.0%以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の硬質材料。
【請求項3】
前記第1硬質相および前記第2硬質相に含まれる炭化物の粒径は、0.3μm以上3.0μm以下の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の硬質材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、WやTiなどの炭化物を含む硬質相から主に形成される硬質材料に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ナイフや包丁などの刃物(刃具)用途に使用されるステンレス鋼は、SUS440Cに代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼が主流であった(特許文献1参照)。また、マルテンサイト系ステンレス鋼製以外にも、セラミック製や超硬合金製の刃物も徐々に増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-53601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、マルテンサイト系ステンレス鋼製の刃物は、刃欠けに強いが切れ味が長続きしないので、結果的に刃先を研磨する回数が増えるという問題があった。また、セラミック製の刃物は、刃先を研磨する際には一定の技術が必要になり、一般家庭での使用は限定的であった。
【0005】
合わせて、切れ味は長持ちするが刃欠けに対して弱いので、特に刃欠けの程度が著しい場合には修復できないために刃物寿命が尽きてしまう問題があった。さらに、超硬合金製の刃物は耐欠け性と切れ味の特性を両立できているが、他の材質の刃物に比べて重くなるので、使用者の身体的な負担になっていた。
【0006】
そこで、本発明は超硬合金特有の刃物としての切れ味を維持したまま、重量の低減(軽量化)を図り、調理する者(使用者)の負担軽減を実現できる硬質材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するために、本発明はWまたはTiの炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第1硬質相、Cr,Mo,V,Nb,Ta,Zrの群から選ばれる一の元素の炭化物,窒化物,炭窒化物の内のいずれかの化合物を含む第2硬質相、Niを含む結合相を有して、結合相が占める割合を重量%で20.0%以上50.0%以下の範囲とする硬質材料とした。
【0008】
また、当該硬質材料中における第2硬質相の占める割合を重量%で0.3%以上5.0%以下の範囲とすることもできる。さらに、第1硬質相および第2硬質相に含まれる炭化物の粒径を0.3μm以上3.0μm以下の範囲としても構わない。
【発明の効果】
【0009】
本発明の硬質材料は、WCやTiCなどの化合物を含む硬質相を備えて、かつ結合相の主成分であるNiの含有量を大幅に増加させることで、超硬合金特有の刃物としての切れ味を維持したまま、重量の低減(軽量化)を図り、調理する者(使用者)の負担軽減を実現できるという効果を奏する。また、第1硬質相をTiの炭化物,窒化物,炭窒化物に限定することにより、第1硬質相をWの炭化物,窒化物,炭窒化物、あるいはWとTiを複合した炭化物,窒化物,炭窒化物を用いた場合に対して、より重量の低減を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態である硬質材料を形成する第1硬質相、第2硬質相および結合相の詳細について以下に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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