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公開番号2025111063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005217
出願日2024-01-17
発明の名称卓上式フード付き実験台
出願人進和テック株式会社
代理人個人,個人
主分類B01L 1/00 20060101AFI20250723BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】有害な物質が取り扱われたり発生したりする実験も実験台において行うことができ、作業者の作業効率が良好で、比重が大きい気体を排気する信頼性が高く実験室内の作業環境の悪化を防ぐことができ、乾式スクラバーの設置によるスペース効率の低下を抑えることができる卓上式フード付き実験台を提供する。
【解決手段】卓上式フード付き実験台が、実験が行われる平板状の作業テーブル1と、作業テーブル1の上方に位置するフード2と、作業テーブル1の下方に位置するベース3と、を含む。フード2は作業テーブル1上の作業空間を封止可能であり、フード2は開閉可能な扉部5a,5b,6a,6bを有している。作業テーブル1には、ベース3の内部に向けて開口している吸込み口8が設けられており、吸込み口8は、ベース3の内部を介して吸引装置14に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
実験が行われる平板状の作業テーブルと、前記作業テーブルの上方に位置するフードと、前記作業テーブルの下方に位置するベースと、を含み、
前記フードは前記作業テーブル上の作業空間を封止可能であり、
前記フードは開閉可能な扉部を有しており、
前記作業テーブルには、前記ベースの内部に向けて開口している吸込み口が設けられており、
前記吸込み口は、前記ベースの内部を介して吸引装置に接続されていることを特徴とする、卓上式フード付き実験台。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記フードの天板部に取り付けられ、前記吸引装置に接続されるとともに、前記作業空間と連通しているパイプをさらに有する、請求項1に記載の卓上式フード付き実験台。
【請求項3】
前記フードの天板部に取り付けられた前記パイプは弁機構を内蔵しており、前記弁機構により、当該パイプから吸引する気体の流量と、前記吸込み口から吸引する気体の流量との割合を調整可能である、請求項2に記載の卓上式フード付き実験台。
【請求項4】
前記ベースの内部には、前記吸込み口と前記吸引装置との間に位置する乾式スクラバーが設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の卓上式フード付き実験台。
【請求項5】
前記作業テーブルの平面形状は略長方形状であり、前記作業テーブルは短手方向の中央に位置して長手方向に延びる吸引プレートを含み、複数の前記吸込み口が前記吸引プレートに設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の卓上式フード付き実験台。
【請求項6】
前記吸引装置は、風量が1200m
3
/h以上3000m
3
/h以下のファンを含んでいる、請求項1から3のいずれか1項に記載の卓上式フード付き実験台。
【請求項7】
前記作業テーブルにおける前記吸込み口の開口率は20%~80%である、請求項1から3のいずれか1項に記載の卓上式フード付き実験台。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は卓上式フード付き実験台に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
バイオテクノロジー、医薬品、半導体などの分野における研究所は、化学的な各種の実験や研究を行うための実験室を備えており、その実験室に設置されている実験台上で様々な実験が行われる。ただし、有害な物質を取り扱う実験や有害な物質が発生する実験は、実験室内において実験台とは別に設けられたドラフトチャンバー内で行われる。ドラフトチャンバーは内部の気体を強力に吸い込んで排気するため、有害な気体が内部に滞留することや外部に拡散することはなく、安全性が保たれる。しかし、ドラフトチャンバー内で実験を行うことは、実験台上で実験を行う場合に比べて作業性が悪い。従って、実験において取り扱われたり発生したりする物質の危険性が高い場合にのみドラフトチャンバー内で実験を行い、危険性が低い場合には実験台上で実験を行うのが一般的である。このように物質の危険性等に応じて実験台とドラフトチャンバーとを使い分けると、作業者は実験台とドラフトチャンバーとを行き来する必要があり、作業効率が悪い。
【0003】
そこで、実験台上に卓上式フードを取り付けた卓上式フード付き実験台が用いられることがある。実験台上の卓上式フードに囲まれた空間において実験を行い、この空間内の気体は、フードの上方に吸い上げられて外部に排気される。このように排気された気体は、安全および衛生上の観点から、排気ダクトを通じて乾式スクラバーに導入され、乾式スクラバーによって浄化処理され環境や近隣への影響をなくした無害化ガスにされてから外部に放出される。このような浄化処理のための乾式スクラバーは、一般的には研究所外に設置される。
【0004】
特許文献1に記載されている実験台は、天井板部、左右側板部、背板部及び作業台から構成されている作業空間内の気体を強制的に排気する排気部を有している。排気部は、作業空間の下方に位置して作業空間内の気体を排気する排気口と、排気された気体の流路である排気路と、実験台の外部に連結された排気ダクトなどからなる。さらに天井板部の上部には、給気ファンおよび給気ボックスが一体配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6304822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的な卓上式フード付実験台では、前述したように、フード内の空間内の気体を上方に吸い上げて排気する。しかし、フード内の空間内の気体の比重が大きいと、その気体をフードの上方に十分に排気することができず、フード内で拡がって滞留してしまう。こうして滞留した気体は、ファンの電源を切り、フードを開けた時にフードの外部に拡散し、実験室内の作業環境を悪化させる。特に、人体に有害な有機溶剤等の蒸気(クロロホルム等)が実験において用いられたり発生したりする場合には、その蒸気が実験室内に拡散すると危険であり、作業者の健康被害のリスクを高める。
【0007】
特許文献1に記載されている実験台では、作業空間の前方が全面的に開口しており,密閉性に乏しく気体が外部に拡散する可能性が高いため、気体の種類によっては作業者の健康被害のリスクが大きい。また、この実験台は、天井板部の上部の給気ファンおよび給気ボックスから作業空間の内部へ気体を供給する。作業空間内の気体は、作業空間の下方の作業台の排気口から排気路へ強制的に排気されるが、比重が小さい気体を排気口から下方に十分に排気できない可能性がある。
【0008】
また、排気の浄化処理を行う乾式スクラバーは比較的広い設置スペースを必要とする。そのため、研究所の外部や屋上のスペースを圧迫する可能性があり、設置スペースが確保できずに乾式スクラバーを設置できないこともある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、有害な物質が取り扱われたり発生したりする実験も実験台において行うことができ、作業者の作業効率が良好で、比重が大きい気体を排気する信頼性が高く実験室内の作業環境の悪化を防ぐことができ、乾式スクラバーの設置によるスペース効率の低下を抑えることができる卓上式フード付き実験台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の卓上式フード付き実験台は、実験が行われる平板状の作業テーブルと、前記作業テーブルの上方に位置するフードと、前記作業テーブルの下方に位置するベースと、を含み、前記フードは前記作業テーブル上の作業空間を封止可能であり、前記フードは開閉可能な扉部を有しており、前記作業テーブルには、前記ベースの内部に向けて開口している吸込み口が設けられており、前記吸込み口は、前記ベースの内部を介して吸引装置に接続されていることを特徴とする。
前記フードの天板部に取り付けられ、前記吸引装置に接続されるとともに、前記作業空間と連通しているパイプをさらに有していてよい。前記フードの天板部に取り付けられた前記パイプは弁機構を内蔵しており、前記弁機構により、当該パイプから吸引する気体の流量と、前記吸込み口から吸引する気体の流量との割合を調整可能であるとより好ましい。
前記ベースの内部には、前記吸込み口と前記吸引装置との間に位置する乾式スクラバーが設けられていてよい。
前記作業テーブルの平面形状は略長方形状であり、前記作業テーブルは短手方向の中央に位置して長手方向に延びる吸引プレートを含み、複数の前記吸込み口が前記吸引プレートに設けられていてよい。
前記吸引装置は、風量が1200m
3
/h以上3000m
3
/h以下のファンを含んでいてよい。
前記作業テーブルにおける前記吸込み口の開口率は20%~80%であってよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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