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公開番号
2025108288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002125
出願日
2024-01-10
発明の名称
除湿容器
出願人
白元アース株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01D
53/26 20060101AFI20250715BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】
潮解性薬剤などの液化性剤と機能性剤とを備え、吸湿だけでなく他の機能も発揮可能な除湿容器であり、かつ使用後の廃棄が容易であり、また製造時において、製造者が粉塵を吸い込む問題、容器と透湿防水シートとの間に粉末状の機能性剤が噛み込まれる問題、充填作業中に周囲に飛散した粉末状の機能性剤により容器外面が汚れる問題を解決可能な除湿容器を提供する。
【解決手段】
除湿容器(120)は、液化性剤(30)と液化性剤(30)が収容された容器本体(10)と容器本体(10)の開口を覆う透湿防水シート(20)を備え、かかる容器に、機能性材料(40)が収容されており、その機能性材料(40)が、水溶性基材(44)と、水溶性基材(44)に担持された粉末状機能性剤(42)と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液化性剤と前記液化性剤が収容された容器本体と前記容器本体の開口を覆う透湿防水シートを備える除湿容器であって、
前記除湿容器に、機能性材料が収容されており、
前記機能性材料が、
水溶性基材と、
前記水溶性基材に担持された粉末状機能性剤と、を含む
ことを特徴とする除湿容器。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記機能性材料は、さらに発泡剤を含む請求項1に記載の除湿容器。
【請求項3】
前記発泡剤が、塩基性成分と、有機酸と、を含む炭酸ガス発生物である請求項2に記載の除湿容器。
【請求項4】
前記水溶性基材が粒状物であり、
前記粉末状機能性剤の平均径が前記粒状物の平均粒径よりも小さく、
前記粒状物である前記水溶性基材の周面が前記粉末状機能性剤で被覆されている請求項1または2に記載の除湿容器。
【請求項5】
前記粉末状機能性剤が多孔質の脱臭剤である請求項1または2に記載の除湿容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に液化性剤および機能性材料が収容された除湿容器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、空気中の水分を吸収して液化する潮解性薬剤を収容した除湿容器が知られる。除湿容器は、一般的には室内やクローゼットのような収納空間などの任意の空間に置かれる。また吸湿とともに、空気に対する脱臭性を発揮させるために、上記除湿容器に活性炭が充填された脱臭除湿容器も知られる。
【0003】
具体的には、たとえば特許文献1には、潮解性薬剤とともに活性炭が収容された脱臭除湿容器が提案されている。特許文献1の図1には、複数の小孔が設けられた中棚が内部に設けられた容器が開示されており、当該中棚の上に、粒状の潮解性薬剤と粒状の脱臭薬剤が収容された状態が図示されている。同文献には、潮解性薬剤は潮解して液状になり中棚の小孔を通過して容器本体の下部に滴下し、一方、脱臭薬剤は中棚の上に載置されたままの状態となる旨、説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-305415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述する特許文献1に開示された脱臭除湿容器は、除湿だけでなく脱臭の機能も発揮しうるものであるが、以下の問題がある。即ち、使用期間終了後の脱臭除湿容器の廃棄の際、当該容器の内容物を排水口に廃棄した場合、容器内部に残っている粒状の脱臭剤が排水口の詰まりの原因となる虞がある。そのため、潮解により生じた水溶液と脱臭剤とを予め分別してから廃棄しなければならず、廃棄作業に手間がかかるという問題がある。かかる問題を以下では単に廃棄の課題という場合がある。
【0006】
かかる問題に対し、活性炭などの脱臭剤を粉末にすれば、潮解により生じた水溶液とともに排水口に流しても排水口の詰まりの原因となる虞はない。しかしながら、粉末状の脱臭剤が充填された除湿容器を製造する際に以下の問題がある。
まず製造ラインにおいて1つずつの容器に粉末状の脱臭剤を充填する作業に立ち会う作業員が粉塵を吸い込み、健康被害が発生する虞がある(以下、問題点1ともいう)。また粉末状の脱臭剤と潮解性薬剤が充填された容器に透湿防水シートで覆う工程において、容器と透湿防水シートとの接合面に粉末状の脱臭剤が噛み込まれ、透湿防水シートの接合性が低下する虞がある(以下、問題点2ともいう)。さらに粉体は静電気が発生し易いため、充填作業中に周囲に飛散した粉末状の脱臭剤が容器の外側面に吸着してしまい製品の汚れの原因となる虞がある(以下、問題点3ともいう)。
このように粉末状の脱臭剤を取り扱う場合に、以上に述べる問題の発生が危惧される。尚、上述する問題点1~3を総称して製造上の課題という場合がある。
【0007】
本発明者らは、上述する廃棄の課題および製造上の課題は、潮解性薬剤などの液化性剤が収容された除湿容器に脱臭性能を付加する場合だけでなく、他の任意の機能を発揮する機能性剤を除湿容器に用いる場合においても同様に起こり得るものと考察した。
【0008】
本発明は上述のような課題および考察に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、潮解性薬剤などの液化性剤と機能性剤とを備え、吸湿だけでなく他の機能も発揮可能な除湿容器であり、かつ上述する廃棄の課題および製造上の課題を解決可能な除湿容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の除湿容器は、液化性剤と前記液化性剤が収容された容器本体と前記容器本体の開口を覆う透湿防水シートを備える除湿容器であって、前記除湿容器に、機能性材料が収容されており、前記機能性材料が、水溶性基材と、前記水溶性基材に担持された粉末状機能性剤と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記構成を備える本発明の除湿容器は、潮解性薬剤などの液化性剤と機能性剤とを備え、吸湿だけでなく他の機能も発揮可能な除湿容器であり、かつ上述する廃棄の課題および製造上の課題の解決が可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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