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公開番号2025111552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2025067913,2022509026
出願日2025-04-17,2020-10-19
発明の名称複素環式THR-β受容体アゴニスト化合物ならびにその調製方法および使用
出願人個人
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07F 9/40 20060101AFI20250723BHJP(有機化学)
要約【課題】新規THR-β受容体アゴニストとして使用できる化合物、薬物の調製におけるその使用、および代謝関連疾患を治療するための方法を提供する。
【解決手段】下式(I)に示される化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩が提供される。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)に示される化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩であって、
TIFF
2025111552000079.tif
31
128
式中、


およびR

が、各々独立して、ハロゲン原子またはC
1-6
アルキル基から選択され、


およびR

が、各々独立して、水素;C
1-6
アルキル基;非置換フェニル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-6
アルキル基、C
1-6
アルコキシル基、もしくはシアノ基から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたフェニル基;非置換ナフチル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-6
アルキル基、C
1-6
アルコキシル基、もしくはシアノ基から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたナフチル基;
TIFF
2025111552000080.tif
17
128
から選択されるか、またはR

、R

、および隣接する
TIFF
2025111552000081.tif
8
128
が、一緒に以下の6員環
TIFF
2025111552000082.tif
15
128
を形成し、式中、Vが、非置換5~10員アリール基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-6
アルキル基、C
1-6
アルコキシル基、またはシアノ基から選択される少なくとも1つの置換基で置換された5~10員アリール基;N、S、およびOから選択される1つもしくは2つのヘテロ原子を含む非置換5~10員ヘテロアリール基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-6
アルキル基、C
1-6
アルコキシル基、またはシアノ基から選択される少なくとも1つの置換基で置換され、かつN、S、およびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む5~10員ヘテロアリール基であり、


が、HまたはC
1-6
アルキル基から選択され、


、R

、およびR

が、各々独立して、C
1-6
アルキル基から選択され、
Xが、-O-または-CH

-から選択され、
Yが、-O-または-CH

-から選択され、
ZおよびZ’が、各々独立して、-O-または-NH-から選択され、
Lが、-O-、-S-、または-CH

-から選択され、
nが、1、2、または3であり、
前記ハロゲン原子が、F、Cl、またはBrから選択される、
式(I)に示される化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】


およびR

が、各々独立して、F、Cl、Br、または-CH

から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】


およびR

が、両方ともClであることを特徴とする、請求項2に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】


およびR

が、両方とも-CH

であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】


が、Hまたは-CH

から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
nが、1または2であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
nが、1であることを特徴とする、請求項6に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Xが、-CH

-であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物ならびにその薬学的に許容される塩およびプロドラッグ。
【請求項9】
Yが、-O-であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
Vが、非置換フェニル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-3
アルキル基、およびC
1-3
アルコキシル基から選択される少なくとも1つの置換基で置換されたフェニル基;N、S、およびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む非置換5~6員単環式ヘテロアリール基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、C
1-3
アルキル基、およびC
1-3
アルコキシル基から選択される少なくとも1つの置換基で置換され、かつN、S、およびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含む5~6員単環式ヘテロアリール基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物およびその異性体またはその薬学的に許容される塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号2019/10763932.4を有し、2019年8月19日に中華人民共和国の国家知識産権局に出願された、「HETEROCYCLIC THR-β RECEPTOR AGONIST COMPOUND AND PREPARATION METHOD AND USE THEREFOR」と題された発明特許出願に対する優先権を主張し、その開示が、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
技術分野
本発明は、医薬合成の分野、特に、新規THR-β受容体アゴニストとして使用できる化合物、ならびにその調製方法および使用に関する。
【背景技術】
【0003】
甲状腺ホルモン(TH)は、下垂体によって分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)に応答して甲状腺で合成される。甲状腺ホルモンは、身体の成長、発達、および代謝を調節し、マトリックスのバランスを維持する上で重要な役割を果たす。甲状腺ホルモンは主に2つのタイプ:3,3’,5-トリヨード-L-チロニン(T3)および前駆体チロキシン(T4)に分けられる。人体は主にT4を分泌し、末梢器官では、T4は、より高い活性を有するT3にデヨージナーゼによって変換される。甲状腺によって生成されるT3およびT4は、負のフィードバックの制御下にあり、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、正常な甲状腺機能を実行し、甲状腺ホルモンを分泌する責任を果たす。甲状腺刺激ホルモンは、下垂体の前葉で合成され、その分泌は視床下部で合成された甲状腺放出ホルモン(TRH)によって制御される。
【0004】
甲状腺ホルモンは、甲状腺ホルモン受容体(THR)と結合することによって機能を実行する。核内受容体である甲状腺ホルモン受容体は、標的遺伝子の発現を調節する。甲状腺ホルモン受容体は、2つのサブタイプ:THR-αおよびTHR-βに分けられる。主に心臓組織に存在するTHR-αは、心臓の機能を調節する上で重要な役割を果たす。THR-βサブタイプは、主に肝臓および下垂体で発現され、コレステロールの代謝および甲状腺刺激ホルモンの分泌を調節する。
【0005】
通常のレベルでは、甲状腺ホルモンTHは、体重、代謝率、体温、および感情を維持し、血清コレステロールを調節する。甲状腺ホルモンによって血清コレステロールを調節する試みがなされてきた。しかしながら、天然の甲状腺ホルモンを摂取した場合、心臓に副作用(頻脈および不整脈、心不全、ならびに甲状腺軸機能、筋肉代謝、および骨粗鬆症など)が生じるため、高コレステロール血症または肥満の治療には使用することができない。THR遺伝子の選択的ノックアウトに関する動物研究、および選択的THRリガンドに関するいくつかの研究は、これらの甲状腺ホルモンによって引き起こされる心臓の副作用が、THR-αに起因することを示した。
【0006】
甲状腺ホルモン受容体経路は、コレステロール、トリグリセリド、およびリポタンパク質の代謝を含む脂質代謝を調節する。低密度コレステロールを低減することが、心血管および脳血管疾患の発生率を減少し得ることが臨床的に明らかになっている。
【0007】
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肝臓にトリグリセリドが過剰に蓄積することによって引き起こされる代謝性疾患の一種でもあり、肝細胞損傷および炎症をさらに引き起こし、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を誘発し得る。NASH患者は通常、2型糖尿病、高コレステロール血症、脂血症、および肥満も有する。NASH患者には、肝硬変、肝不全、および最終的には肝がんを発症し得る高い可能性が存在する。NASHの効果的な治療に利用できる薬が存在しない。甲状腺ホルモンは脂質代謝を調節する機能を果たしているため、甲状腺受容体経路は、NASHおよびNAFLDの治療の潜在的な標的となっている。インビボ研究における動物は、甲状腺ホルモン類似体が動物の肝臓脂肪の程度を大幅に低減させることができることが確認されている。
【0008】
選択的THR-βアゴニストは、従来のTHR受容体アゴニストによって引き起こされる心臓の副作用を回避するために使用でき、THR-βのみを選択的に活性化し、細胞の脂質代謝を改善し、コレステロールおよび血中脂質を低下させる機能を実行する。しかしながら、選択的THR-βアゴニストは甲状腺軸も阻害し、うつ病、倦怠感、および骨粗鬆症などの副作用を引き起こし得る。したがって、THR-βを活性化するが甲状腺軸に対する阻害性効果を軽減し、それによって甲状腺軸阻害に関連する副作用を回避する選択的THR-βアゴニストを開発する必要がある。
【0009】
WO03094845(特許文献1)、WO2007/009913(特許文献2)、WO2010/122980(特許文献3)、およびWO2011/038207(特許文献4)を含む特許は、構造がほとんどすべてTHR受容体の天然リガンドであるT3に基づいて設計および開発されているいくつかのTHR受容体アゴニストを開示している。これらの背景に対して、心臓の有害な副作用を回避しながら甲状腺ホルモンの有益な効果をもたらす選択的THR-β受容体アゴニストを開発する必要性が依然として存在する。
TIFF
2025111552000001.tif
21
128
【0010】
特許WO2005/051298(特許文献5)はまた、いくつかのTHR受容体アゴニストを開示しており、その中で、優れた化合物(MB07444)は、以下の構造を有する。
TIFF
2025111552000002.tif
25
128
(【0011】以降は省略されています)

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