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公開番号2025099914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216908
出願日2023-12-22
発明の名称部屋管理システム
出願人戸田建設株式会社
代理人弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類G06Q 10/02 20120101AFI20250626BHJP(計算;計数)
要約【課題】部屋を利用したいときの利便性を向上する。
【解決手段】管理装置14は、携帯端末装置90に、部屋を利用する操作が入力された場合に、複数の前記部屋のなかから、利用されていない部屋を少なくとも一つ抽出する。抽出した前記部屋それぞれについて、携帯端末装置90との通信を中継している無線通信アクセスポイント装置13a～13dが設置されている位置からの移動コストを算出する。携帯端末装置90は、管理装置14が抽出した前記部屋を、管理装置14が算出した移動コストが小さい順に表示する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
所定の場所にそれぞれ設置され、利用者が携帯する携帯端末装置との通信を中継する複数の無線通信アクセスポイント装置と、
複数の部屋について利用状況を管理する管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
前記携帯端末装置に、部屋を利用する操作が入力された場合に、複数の前記部屋のなかから、利用されていない部屋を少なくとも一つ抽出し、
抽出した前記部屋それぞれについて、前記操作が入力された携帯端末装置との通信を中継している無線通信アクセスポイント装置が設置されている位置からの移動コストを算出し、
前記携帯端末装置は、
前記管理装置が抽出した前記部屋を、前記管理装置が算出した移動コストが小さい順に表示する、
部屋管理システム。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
所定の場所にそれぞれ設置され、利用者が携帯する携帯端末装置との通信を中継する複数の無線通信アクセスポイント装置と、
複数の部屋について利用状況を管理する管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
前記携帯端末装置に、部屋を利用する操作が入力された場合に、複数の前記部屋のなかから、利用されていない部屋を抽出し、
抽出した前記部屋それぞれについて、前記部屋を利用する利用者が携帯する携帯端末装置との通信を中継している無線通信アクセスポイント装置が設置されている位置からの移動コストを算出し、
前記携帯端末装置は、
前記管理装置が抽出した前記部屋を、前記管理装置が算出した移動コストが小さい順に表示する、
部屋管理システム。
【請求項３】
前記管理装置は、
前記携帯端末装置との通信を前記無線通信アクセスポイント装置のいずれもが中継していない場合に、前記携帯端末装置を携帯している利用者が最後に着席していた座席からの移動コストを算出する、
請求項１又は２の部屋管理システム。
【請求項４】
複数の座席それぞれに設置された複数の近距離無線通信タグを更に備え、
前記管理装置は、
前記携帯端末装置が前記近距離無線通信タグのいずれかと通信した場合に、その近距離無線通信タグが設置された座席に前記利用者が着席したと判定する、
請求項３の部屋管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、会議室などの部屋を管理する部屋管理システムに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、会議室予約システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１０－１８６３８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の会議室予約システムは、ＧＰＳや基地局情報から会議室利用者端末の位置を特定するので、会議室利用者端末近傍の会議室を予約する場合は、会議室予約画面で場所を指定する必要がない。
しかし、これらの測位方式は、精度が比較的低く、建物内における位置を測位することは難しい。とりわけ、複数のフロアにわたるオフィスのなかでは、利用者から一番近い会議室を特定することは、必ずしも容易ではない。
この発明は、例えばこのような課題を解決して、設備コストを抑えつつ、利用者がいるフロア情報を含む詳細な位置情報を把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
部屋管理システムは、所定の場所にそれぞれ設置され、利用者が携帯する携帯端末装置との通信を中継する複数の無線通信アクセスポイント装置と、複数の部屋について利用状況を管理する管理装置とを有する。前記管理装置は、前記携帯端末装置に、部屋を利用する操作が入力された場合に、複数の前記部屋のなかから、利用されていない部屋を少なくとも一つ抽出し、抽出した前記部屋それぞれについて、携帯端末装置との通信を中継している無線通信アクセスポイント装置が設置されている位置からの移動コストを算出する。前記携帯端末装置は、前記管理装置が抽出した前記部屋を、前記管理装置が算出した移動コストが小さい順に表示する。
【発明の効果】
【０００６】
携帯端末装置が接続している無線通信アクセスポイント装置に基づいて、利用者の位置を把握するので、設備コストを抑えつつ、利用者がいるフロア情報を含む詳細な位置情報を把握することができる。そして、このようにして把握した位置情報に基づいて、利用者がいる位置から近い部屋を提示するので、適切な部屋を利用者に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
オフィスの一例を示す側面図。
部屋管理システムの一例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
図１を参照して、オフィス８０について説明する。
オフィス８０は、社員などの利用者が働く空間であり、例えば、複数フロア８１ａ及び８１ｂを有する。フロア８１ａには、執務室８２ａと、会議室８４ａ及び８４ｂとが設けられ、執務室８２ａには、複数の座席８３ａ及び８３ｂが設けられている。同様に、フロア８１ｂには、執務室８２ｂと、会議室８４ｃ及び８４ｄとが設けられ、執務室８２ｂには、複数の座席８３ｃ及び８３ｄが設けられている。
オフィス８０は、例えばフリーアドレス制であり、利用者は、原則として、座席８３ａ～８３ｄのなかから好きな座席を選んで着席し、そこで仕事をする。
会議室８４ａ～８４ｄは、例えば予約制であり、利用者が会議室８４ａ～８４ｄのいずれかを利用したい場合は、利用時間を指定して、あらかじめ予約をしておく。急な会議などであらかじめ予約ができない場合は、空いている会議室をその場で予約することもできる。
また、オフィス８０は、無線通信アクセスポイント装置１３ａ～１３ｄを有する。無線通信アクセスポイント装置１３ａ及び１３ｂは、フロア８１ａに設けられ、無線通信アクセスポイント装置１３ｃ及び１３ｄは、フロア８１ｂに設けられている。
【０００９】
図２を参照して、部屋管理システム１０について説明する。
部屋管理システム１０は、会議室８４ａ～８４ｄなどの部屋の予約状況や利用状況を管理する。
部屋管理システム１０は、例えば、ＮＦＣタグ１２ａ～１２ｄ（近距離無線通信タグ）と、上述した無線通信アクセスポイント装置１３ａ～１３ｄと、管理装置１４とを有する。
【００１０】
ＮＦＣタグ１２ａは、座席８３ａに設置されている。同様に、ＮＦＣタグ１２ｂは、座席８３ｂに設置され、ＮＦＣタグ１２ｃは、座席８３ｃに設置され、ＮＦＣタグ１２ｄは、座席８３ｄに設置されている。ＮＦＣタグ１２ａ～１２ｄは、それぞれ、そのタグが設置されている座席８３ａ～８３ｄを表すデータをあらかじめ記憶している。ＮＦＣタグ１２ａ～１２ｄは、利用者が携帯している携帯端末装置９０（例えばスマートフォンなど）が、例えば半径１０ｃｍ（センチメートル）程度の非常に狭い範囲内にあるとき、携帯端末装置９０と無線通信できる。
利用者は、座席に着席したとき、自分が携帯している携帯端末装置９０を、その座席に設置されているＮＦＣタグ１２ａ～１２ｄに近づける。携帯端末装置９０がＮＦＣタグとの通信可能範囲のなかに入ると、ＮＦＣタグは、記憶しているデータを携帯端末装置９０に対して送信する。携帯端末装置９０は、これを受信することにより、利用者が着席している座席を表すデータを取得する。携帯端末装置９０は、取得したデータを管理装置１４に対して送信する。これにより、管理装置１４は、利用者が着席している座席を把握することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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