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公開番号
2025112925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007465
出願日
2024-01-22
発明の名称
触媒層の製造方法、膜・触媒層接合体、および水電解装置
出願人
株式会社SCREENホールディングス
代理人
個人
主分類
C25B
11/031 20210101AFI20250725BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】触媒層中に複数の空洞を形成できる技術を提供する。
【解決手段】複数の触媒粒子、アイオノマー、溶媒、および臨界ミセル濃度以上の界面活性剤を混合し、界面活性剤の分子81によりミセル80が形成された触媒インクを調製する。そして、当該触媒インクを電解質膜の表面に塗布する。このようにして製造された触媒層から界面活性剤を除去することにより、触媒層中に複数の空洞を形成できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
触媒層の製造方法であって、
複数の触媒粒子、アイオノマー、溶媒、および臨界ミセル濃度以上の界面活性剤を混合し、前記界面活性剤の分子によりミセルが形成された触媒インクを調製する調製工程と、
前記触媒インクを電解質膜の表面に塗布する塗布工程と、
を有する、製造方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法であって、
前記触媒インク中の前記溶媒に対する前記界面活性剤の重量比が0.01wt%以上かつ20.0wt%以下である、製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、
前記触媒インク中の前記ミセルの直径が、10nm以上かつ100nm以下である、製造方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、
前記塗布工程の後に、前記界面活性剤の分解温度未満の温度で前記触媒インクを乾燥させる乾燥工程
をさらに有する、製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の製造方法であって、
前記乾燥工程の後に、前記触媒層中に水を流すことにより、前記触媒層から前記界面活性剤を除去するコンディショニング工程
をさらに有する、製造方法。
【請求項6】
電解質膜と、
前記電解質膜の表面に形成された触媒層と、
を備えた膜・触媒層接合体であって、
前記触媒層は、複数の触媒粒子、アイオノマー、および界面活性剤を含み、
前記触媒層中に前記界面活性剤が分散されている、膜・触媒層接合体。
【請求項7】
請求項6に記載の膜・触媒層接合体を備えた水電解装置であって、
前記触媒層はアノード触媒層である、水電解装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒層の製造方法、膜・触媒層接合体、および水電解装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水(H
2
O)を電気分解することにより水素(H
2
)を製造する、固体高分子形の水電解装置が知られている。水電解装置は、セルとセパレータとが交互に積層されたセルスタックを有する。各セルは、電解質膜と、電解質膜の両面に形成された触媒層とを有する。PEM(Proton Exchange Membrane:プロトン交換膜)型水電解装置の使用時には、アノード側の触媒層とカソード側の触媒層との間に、電圧を印加するとともに、アノード側の触媒層に水を供給する。これにより、アノード側の触媒層と、カソード側の触媒層とにおいて、次の電気化学反応が生じる。その結果、カソード側の触媒層から、水素が排出される。
(アノード側) 2H
2
O → 4H
+
+ O
2
+ 4e
-
(カソード側) 2H
+
+ 2e
-
→ H
2
【0003】
従来の水電解装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-023996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水電解装置の使用時には、上記のように、アノード側の触媒層において、水が水素イオン(H
+
)、酸素(O
2
)、および電子(e
-
)に電気分解される。このため、アノード側の触媒層においては、液体の水を供給するとともに、気体の酸素を排出する必要がある。しかしながら、酸素の排出性が低い場合、触媒層中に酸素が滞留し、滞留した酸素によって水の供給が阻害される。その結果、アノード側における電気分解の効率が低下するという問題がある。
【0006】
アノード側の触媒層から酸素を効率よく排出するためには、触媒層中に適度な空洞を設けることが望ましい。そこで、本発明は、触媒層中に複数の空洞を形成できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、触媒層の製造方法であって、複数の触媒粒子、アイオノマー、溶媒、および臨界ミセル濃度以上の界面活性剤を混合し、前記界面活性剤の分子によりミセルが形成された触媒インクを調製する調製工程と、前記触媒インクを電解質膜の表面に塗布する塗布工程と、を有する。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の製造方法であって、前記触媒インク中の前記溶媒に対する前記界面活性剤の重量比が0.01wt%以上かつ20.0wt%以下である。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の製造方法であって、前記触媒インク中の前記ミセルの直径が、10nm以上かつ100nm以下である。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明または第2発明の製造方法であって、前記塗布工程の後に、前記界面活性剤の分解温度未満の温度で前記触媒インクを乾燥させる乾燥工程をさらに有する。
(【0011】以降は省略されています)
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