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公開番号
2025113242
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025034555,2021556840
出願日
2025-03-05,2020-03-05
発明の名称
少なくとも2種のポリマー溶融物の組み合わせた処理方法
出願人
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
,
BASF SE
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/00 20060101AFI20250725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】(M1)テレフタレートポリエステル(A1)を含むポリマー溶融物、(M2)テレフタル酸、少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A2)を含むポリマー溶融物及び(M3)テレフタル酸、少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A3)を含むポリマー溶融物からなる群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物の組み合わせた処理方法。
【解決手段】本発明の方法は、少なくとも2種のポリマー溶融物を交互に処理して、ペレット(P1)、繊維(P2)、発泡粒子(P3)、プリフォーム(P4)及び物品(P5)からなる群から選択される少なくとも1種の製品にすることを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物の組み合わせた処理方法であって、
(M1)が、テレフタレートポリエステル(A1)を含むポリマー溶融物であり、
(M2)が、テレフタル酸、少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A2)を含むポリマー溶融物であり、そして
(M3)が、テレフタル酸、少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A3)を含むポリマー溶融物であり、
前記方法が、前記少なくとも2種のポリマー溶融物を交互に処理して、ペレット(P1)、繊維(P2)、発泡粒子(P3)、プリフォーム(P4)及び物品(P5)からなる群から選択される少なくとも1種の製品にすることを含む、方法。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される前記少なくとも2種のポリマー溶融物のうち、少なくとも1種のポリマー溶融物をペレット(P1)に処理する方法であって、ペレット(P1)への処理が、以下の工程:
a) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を装置(D1)に供給する工程であって、前記装置(D1)が有孔ディスク(PD)を含む工程、
b) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を前記有孔ディスク(PD)を介してペレット化チャンバー(PC)に押し込む工程であって、前記ペレット化チャンバー(PC)が切断装置(CD)を含む工程、
c) 前記切断装置(CD)を用いて、前記有孔ディスク(PD)を介して押された前記少なくとも1種のポリマー溶融物を個々のペレット(P1)に粉砕する工程、
d) 前記ペレット(P1)を前記ペレット化チャンバー(PC)から取り出す工程
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される前記少なくとも2種のポリマー溶融物のうち、少なくとも1種のポリマー溶融物を繊維(P2)に処理する方法であって、繊維(P2)への処理が以下の工程:
a) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を装置(D2)に供給する工程であって、前記装置(D2)が少なくとも1つの紡糸ノズル(SN)を含む工程、
b) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を前記装置(D2)の前記少なくとも1つの紡糸ノズル(SN)を介して押出し、繊維(P2)を得る工程、
c) 前記装置(D2)から前記繊維(P2)を取り出す工程
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸が、コハク酸、アジピン酸及びセバシン酸からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールが、1,2-エタンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール及びジエチレングリコールからなる群から選択される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される前記少なくとも2種のポリマー溶融物のうち、少なくとも1種のポリマー溶融物を発泡粒子(P3)に処理する方法であって、発泡粒子(P3)への処理が、以下の工程:
a) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を装置(D3)に供給する工程であって、前記装置(D3)が有孔ディスク(PD2)を含む工程、
b) 少なくとも1種の発泡剤(BL)を、前記装置(D3)の前記少なくとも1種のポリマー溶融物に添加する工程、
c) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物及び前記少なくとも1種の発泡剤(BL)を前記装置(D3)で混合し、混合物(M1)を得る工程、
d) 前記混合物(M1)を、前記有孔ディスク(PD2)を介してペレット化チャンバー(PC2)に押し込む工程であって、前記ペレット化チャンバー(PC2)が切断装置(CD2)を含む工程、
e) 前記切断装置(CD2)を用いて、前記有孔ディスク(PD2)を介して押された前記混合物(M1)を個々の発泡粒子(P3)に粉砕する工程、
f) 前記ペレット化チャンバー(PC2)から前記発泡粒子(P3)を取り出す工程
を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される前記少なくとも2種のポリマー溶融物のうち、少なくとも1種のポリマー溶融物をプリフォーム(P4)に処理する方法であって、プリフォーム(P4)への処理が、以下の工程:
a) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を少なくとも1つの金型キャビティ(D4)に供給する工程、
b) 前記少なくとも1種のポリマー溶融物を前記少なくとも1つの金型キャビティ(D4)内で冷却して、少なくとも1種のプリフォーム(P4)を得る工程、
c) 前記少なくとも1種のプリフォーム(P4)を前記少なくとも1種の金型キャビティ(D4)から取り出す工程
を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記テレフタレートポリエステル(A1)が、
i) 成分i)に基づいて100mol%のテレフタル酸、及び
ii) 成分i)に基づいて100~104mol%の少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオール
の重縮合生成物である、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記コポリエステル(A2)が、
i) 成分i)~ii)に基づいて30~60mol%のテレフタル酸、
ii) 成分i)~ii)に基づいて40~70mol%の少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸、及び
iii) 成分i)~ii)に基づいて100~106mol%の少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオール
の重縮合生成物である、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記コポリエステル(A3)が、
i) 成分i)に基づいて100mol%のテレフタル酸、
ii) 成分i)に基づいて30~74mol%の少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール、及び
iii) 成分i)に基づいて30~74mol%の少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオール
の重縮合生成物であり、
成分ii)及びiii)の総計が100~104mol%の範囲である、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物の組み合わせた処理方法に関するものであり、(M1)は、テレフタレートポリエステル(A1)を含むポリマー溶融物であり、(M2)は、テレフタル酸、少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A2)を含むポリマー溶融物であり、(M3)は、テレフタル酸、少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A3)を含むポリマー溶融物である。この方法は、少なくとも2種のポリマー溶融物を交互に処理して、ペレット(P1)、繊維(P2)、発泡粒子(P3)、プリフォーム(P4)及び物品(P5)からなる群から選択される少なくとも1種の製品にすることを含む。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
テレフタレート(コ)ポリエステルは、多くの産業において用途が見出されているよく知られたエンジニアリングプラスチックである。テレフタレート(コ)ポリエステルは、優れた機械的特性、電気的特性、熱的特性に加え、高い耐薬品性及び寸法安定性を有している。テレフタレート(コ)ポリエステルは一般に、テレフタル酸と、少なくとも2個のヒドロキシル基を含む少なくとも1種のポリヒドロキシ化合物と、任意に、例えば脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸及びポリアルキレングリコールから選択される少なくとも1種のさらなる成分とを重縮合することによって調製される。
【0003】
脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸をベースとするテレフタレートコポリエステルは、生分解性製品又は衣料用繊維において使用することができ、一方で、熱可塑性ポリエステルエラストマーとしても知られるポリアルキレングリコールをベースとするテレフタレートコポリエステルは、チューブ又はシールにおいて使用することができる。
【0004】
重縮合は通常、テレフタレート(コ)ポリエステルの融点より高い温度で行われるため、テレフタレート(コ)ポリエステルは通常、重縮合後に溶融物の形で存在する。溶融物は任意に、少なくとも1種の製品、例えば、ペレット、繊維、発泡粒子、プリフォーム及び物品からなる群から選択される少なくとも1種の製品に処理される。一般的に、1種のテレフタレート(コ)ポリエステル溶融物のみを処理することができる。多くの異なるテレフタレート(コ)ポリエステル溶融物の処理が所望される場合、各テレフタレート(コ)ポリエステル溶融物の処理後に、処理用の反応器を再構築する必要があり、これは非常に高価で時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の根底にある目的は、少なくとも2種の異なるテレフタレート(コ)ポリエステル溶融物の処理を組み合わせる連続的な方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、(M1)、(M2)及び(M3)からなる群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物の組み合わせた処理方法によって達成され、ここで、
(M1)は、テレフタレートポリエステル(A1)を含むポリマー溶融物であり、
(M2)は、テレフタル酸、少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A2)を含むポリマー溶融物であり、そして
(M3)は、テレフタル酸、少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステル(A3)を含むポリマー溶融物であり、
前記方法は、前記少なくとも2種のポリマー溶融物を交互に処理して、ペレット(P1)、繊維(P2)、発泡粒子(P3)、プリフォーム(P4)及び物品(P5)からなる群から選択される少なくとも1種の製品にすることを含む。
【0007】
驚くべきことに、本発明の方法により、(M1)、(M2)及び(M3)の群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物((M1)はテレフタレートポリエステルを含むポリマー溶融物であり、(M2)は、テレフタル酸、少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジカルボン酸及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステルを含むポリマー溶融物であり、そして(M3)は、テレフタル酸、少なくとも1種のポリテトラメチレングリコール及び少なくとも1種の脂肪族1,ω-ジオールをベースとするコポリエステルを含むポリマー溶融物である)の処理を連続的に組み合わせて、ペレット、繊維、発泡粒子、プリフォーム及び物品からなる群から選択される少なくとも1種の製品にすることが可能となることが見出された。さらに、(M1)、(M2)及び(M3)の群から選択される少なくとも2種のポリマー溶融物の製造は、それぞれ重縮合反応器中で組合わせて行うこともできる。
【0008】
さらに、ペレット、繊維、発泡粒子、プリフォーム及び物品からなる群から選択される少なくとも1種の製品を、大量に製造することができる。
【0009】
本発明の方法では、所望の場合、テレフタレートコポリエステルからなる群から選択されるさらなるポリマー溶融物も、ペレット、繊維、発泡粒子、プリフォーム及び物品からなる群から選択される少なくとも1種の製品に処理することができる。このため、本発明の方法は非常に汎用性が高く、使用が簡単である。
【0010】
以下に本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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