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公開番号
2025113828
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008189
出願日
2024-01-23
発明の名称
補正装置、撮影装置、補正方法および撮影システム
出願人
国立大学法人 筑波大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
10/00 20060101AFI20250728BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】生体内の生体組織の活動を、精度よく計測する。
【解決手段】補正装置は、生体内の生体組織を試料として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)撮影することにより得られたOCT画像を取得するOCT画像取得部と、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定する選定部と、前記参照画像が撮影された時刻とは異なる時刻に撮影された前記OCT画像内に表される前記試料の位置と、前記参照画像内に表される前記試料の位置とのズレ量を計算する計算部と、前記計算部により計算された前記ズレ量に基づいて、前記OCT画像内における前記試料の位置を補正する補正部と、前記補正部により補正された前記OCT画像を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
生体内の生体組織を試料として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)撮影することにより得られたOCT画像を取得するOCT画像取得部と、
異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定する選定部と、
前記参照画像が撮影された時刻とは異なる時刻に撮影された前記OCT画像内に表される前記試料の位置と、前記参照画像内に表される前記試料の位置とのズレ量を計算する計算部と、
前記計算部により計算された前記ズレ量に基づいて、前記OCT画像内における前記試料の位置を補正する補正部と、
前記補正部により補正された前記OCT画像を出力する出力部と、
を備える補正装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記計算部は、前記参照画像と、他の複数の前記OCT画像との前記ズレ量をそれぞれ計算する
請求項1に記載の補正装置。
【請求項3】
前記選定部は、さらに、前記参照画像が撮影された時刻から所定時間離れた時刻において撮影された前記OCT画像を、対象画像として選定し、
前記計算部は、前記参照画像と、前記対象画像との前記ズレ量を計算し、
前記対象画像が撮影された時刻から前記所定時間離れた時刻に撮影された前記OCT画像であり、参照画像または対象画像として選定されていない前記OCT画像が、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像に含まれる場合に、前記対象画像を新たに参照画像として、前記選定部および前記計算部は、繰り返し処理を行う
請求項1に記載の補正装置。
【請求項4】
前記計算部は、前記参照画像と、他の複数の前記OCT画像との前記ズレ量をそれぞれ計算し、
また、
前記選定部は、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定し、さらに、前記参照画像が撮影された時刻から所定時間離れた時刻において撮影された前記OCT画像を、対象画像として選定し、
前記計算部は、前記参照画像と、前記対象画像との前記ズレ量を計算し、
前記対象画像が撮影された時刻から前記所定時間離れた時刻に撮影された前記OCT画像であって、参照画像または対象画像として選定されていない前記OCT画像が、複数の前記OCT画像に含まれる場合に、前記対象画像を新たに参照画像として、前記選定部および前記計算部が繰り返し処理を行う
請求項1に記載の補正装置。
【請求項5】
前記計算部は、10進数によって表現される値に基づく前記OCT画像を用いて計算を行い、
前記出力部は、10進数によって表現される値に基づく前記OCT画像を、対数によって表現される値に基づく前記OCT画像に変換して出力する
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の補正装置。
【請求項6】
生体内の生体組織を試料として光干渉断層撮影することにより得られたOCT画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部に対する位置が変化しないように前記撮影部の撮影方向に備えられ、前記撮影部が前記試料を撮影可能な空間を有し、前記試料に対する位置が相対的に移動することにより、前記試料のうち前記撮影部の撮影対象の部分の周りに押し当てられる固定部と、を備える撮影装置と、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の補正装置と、
を備える撮影システム。
【請求項7】
生体内の生体組織を試料として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)撮影することにより得られたOCT画像を取得するOCT画像取得工程と、
異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定する選定工程と、
前記参照画像が撮影された時刻とは異なる時刻に撮影された前記OCT画像内に表される前記試料の位置と、前記参照画像内に表される前記試料の位置とのズレ量を計算する計算工程と、
前記計算工程により計算された前記ズレ量に基づいて、前記OCT画像内における前記試料の位置を補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された前記OCT画像を出力する出力工程と、
を有する補正方法。
【請求項8】
生体内の生体組織を試料として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)撮影することにより得られたOCT画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部に対する位置が変化しないように前記撮影部の撮影方向に備えられ、前記撮影部が前記試料を撮影可能な空間を有し、前記試料に対する位置が相対的に移動することにより、前記試料のうち前記撮影部の撮影対象の部分の周りに押し当てられる固定部と、
を備える撮影装置。
【請求項9】
前記試料の表面に一時的に固定され、前記撮影部が前記試料を撮影可能な空間を有するマーカーを、さらに備え、
前記固定部は、前記マーカーおよび前記マーカーの周りの領域の少なくとも一方に押し当てられる
請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記マーカーは、前記撮影部の撮影方向から見た場合に、点対称ではない形状を有する
請求項9に記載に記載の撮影装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、補正装置、撮影装置、補正方法および撮影システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、光干渉断層計(OCT:Optical Coherence Tomography)を用いて培養試料、又は切除試料を形態イメージングする「光干渉断層撮影」という技術が研究されている。また、長時間にわたって連続するOCT画像における、OCT信号強度の時間変化に基づいて、代謝等の組織の活動をイメージングすることが可能な「ダイナミックOCT(DOCT)」と呼ばれる信号解析手法が提案されている(例えば非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
El-Sadek et al., “Optical coherence tomography-based tissue dynamics imaging for longitudinal and drug response evaluation of tumor spheroids.” Biomedical Optics Express 11, 6231 (2020).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、生体(例えば被検者の体)は、呼吸や心拍等により、常に、意思とは無関係な運動(不随意運動:involuntary movement)を行っている。その運動の大きさは、代謝等の生体組織の活動よりも大きな動きである。従来のダイナミックOCTでは、代謝等の生体組織の活動を観察する場合に、不随意運動がモーションアーチファクト(ノイズ)となり、代謝等の生体組織の活動を観察することは極めて困難であった。
【0005】
そこで本発明は、上記のような点を鑑みてされたものであり、生体内の生体組織の活動を、精度よく計測することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の一態様は、生体内の生体組織を試料として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)撮影することにより得られたOCT画像を取得するOCT画像取得部と、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定する選定部と、前記参照画像が撮影された時刻とは異なる時刻に撮影された前記OCT画像内に表される前記試料の位置と、前記参照画像内に表される前記試料の位置とのズレ量を計算する計算部と、前記計算部により計算された前記ズレ量に基づいて、前記OCT画像内における前記試料の位置を補正する補正部と、前記補正部により補正された前記OCT画像を出力する出力部と、を備える補正装置である。
【0007】
[2]また、本発明の一態様において、前記計算部は、前記参照画像と、他の複数の前記OCT画像との前記ズレ量をそれぞれ計算するものである。
【0008】
[3]また、本発明の一態様において、前記選定部は、さらに、前記参照画像が撮影された時刻から所定時間離れた時刻において撮影された前記OCT画像を、対象画像として選定し、前記計算部は、前記参照画像と、前記対象画像との前記ズレ量を計算し、前記対象画像が撮影された時刻から前記所定時間離れた時刻に撮影された前記OCT画像であり、参照画像または対象画像として選定されていない前記OCT画像が、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像に含まれる場合に、前記対象画像を新たに参照画像として、前記選定部および前記計算部は、繰り返し処理を行うものである。
【0009】
[4]また、本発明の一態様において、前記計算部は、前記参照画像と、他の複数の前記OCT画像との前記ズレ量をそれぞれ計算し、また、前記選定部は、異なる時刻に撮影された複数の前記OCT画像のうち、いずれかの前記OCT画像を参照画像として選定し、さらに、前記参照画像が撮影された時刻から所定時間離れた時刻において撮影された前記OCT画像を、対象画像として選定し、前記計算部は、前記参照画像と、前記対象画像との前記ズレ量を計算し、前記対象画像が撮影された時刻から前記所定時間離れた時刻に撮影された前記OCT画像であって、参照画像または対象画像として選定されていない前記OCT画像が、複数の前記OCT画像に含まれる場合に、前記対象画像を新たに参照画像として、前記選定部および前記計算部が繰り返し処理を行うものである。
【0010】
[5]また、本発明の一態様において、前記計算部は、10進数によって表現される値に基づく前記OCT画像を用いて計算を行い、前記出力部は、10進数によって表現される値に基づく前記OCT画像を、対数によって表現される値に基づく前記OCT画像に変換して出力するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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