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公開番号2025114974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009240
出願日2024-01-25
発明の名称カバー付きコネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/58 20060101AFI20250730BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線の揺れ動きによる振動を端子金具に伝えにくくできるカバー付きコネクタを提供する。
【解決手段】カバー付きコネクタ10は、電線14の端末部に接続された端子金具11と、前記端子金具11を収容するハウジング20と、前記ハウジング20に取り付けられるカバー40と、を備え、前記カバー40は、前記ハウジング20の後方に配置される電線収容部42を有し、前記電線収容部42は、前記ハウジング20から後方に引き出された前記電線14を前記ハウジング20との間で押さえて側方に屈曲させた状態に保持し、前記ハウジング20及び前記カバー40の少なくともいずれか一方は、前記ハウジング20と前記カバー40との間の隙間を埋めるガタ詰め部44A,44Bを有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
電線の端末部に接続された端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備え、
前記カバーは、前記ハウジングの後方に配置される電線収容部を有し、
前記電線収容部は、前記ハウジングから後方に引き出された前記電線を前記ハウジングとの間で押さえて側方に屈曲させた状態に保持し、
前記ハウジング及び前記カバーの少なくともいずれか一方は、前記ハウジングと前記カバーとの間の隙間を埋めるガタ詰め部を有している、カバー付きコネクタ。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記カバーは、前記ハウジングの外周面を覆うフード部を有し、
前記ガタ詰め部は、前記ハウジングの外周面と前記フード部の内周面との間の隙間を埋める第１ガタ詰め部を有している、請求項１に記載のカバー付きコネクタ。
【請求項３】
前記カバーは、前記フード部と前記電線収容部とを連結する連結部を有し、
前記連結部は、前記ハウジングの後面と対向するカバー対向部を有し、
前記ガタ詰め部は、前記ハウジングの後面と前記カバー対向部との間の隙間を埋める第２ガタ詰め部を有している、請求項２に記載のカバー付きコネクタ。
【請求項４】
前記電線が屈曲する側を上側とした場合、前記第２ガタ詰め部は、前記ハウジングに形成されたキャビティの後端開口よりも少なくとも下側に設けられている請求項３に記載のカバー付きコネクタ。
【請求項５】
前記電線は、一列に並んで配置され、
前記カバーは、並び方向に隣接する前記電線の間を仕切る隔壁を有している、請求項１から請求項４のいずれか一項に記載のカバー付きコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、カバー付きコネクタに関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、下記特許文献１～４に記載されているように、コネクタと、カバーとを備えたカバー付きコネクタが知られている。コネクタは、電線の端末部に接続された端子金具と、端子金具を収容するハウジングとを備え、カバーは、ハウジングの後側に取り付けられている。下記特許文献１には、ハウジングから後方に引き出された電線をコルゲートチューブに挿通し、電線及びコルゲートチューブをコネクタカバーによって屈曲させたカバー付きコネクタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１２６７１３号公報
特開平１１－６７３３２号公報
特開２０１０－９２６６３号公報
特開２０１３－１１００２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、上記のようなカバー付きコネクタは、厳しい振動環境下におかれる場合に備えて、電線の揺れ動きによる振動を端子金具に伝えにくくしたいという要望があった。
【０００５】
そこで、本開示は、電線の揺れ動きによる振動を端子金具に伝えにくくできるカバー付きコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のカバー付きコネクタは、電線の端末部に接続された端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーは、前記ハウジングの後方に配置される電線収容部を有し、前記電線収容部は、前記ハウジングから後方に引き出された前記電線を前記ハウジングとの間で押さえて側方に屈曲させた状態に保持し、前記ハウジング及び前記カバーの少なくともいずれか一方は、前記ハウジングと前記カバーとの間の隙間を埋めるガタ詰め部を有しているものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、電線の揺れ動きによる振動を端子金具に伝えにくくできるカバー付きコネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、本実施形態にかかるコネクタを示す斜視図である。
図２は、コネクタを示す断面図である。
図３は、前方から見たハウジングを示す斜視図である。
図４は、後方から見たハウジングを示す斜視図である。
図５は、コネクタを示す断面図であって、屈曲された状態の電線を示す断面図である。
図６は、カバーを示す分解斜視図である。
図７は、カバーを示す正面図である。
図８は、コネクタを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[１]本開示のカバー付きコネクタは、電線の端末部に接続された端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーは、前記ハウジングの後方に配置される電線収容部を有し、前記電線収容部は、前記ハウジングから後方に引き出された前記電線を前記ハウジングとの間で押さえて側方に屈曲させた状態に保持し、前記ハウジング及び前記カバーの少なくともいずれか一方は、前記ハウジングと前記カバーとの間の隙間を埋めるガタ詰め部を有しているものである。このような構成によれば、電線収容部によって電線の揺れ動きは抑制され、ガタ詰め部によってハウジングとカバーと間のがたつきは抑制される。したがって、電線の揺れ動きによる振動を端子金具に伝えにくくできる。
[２]上記[１]に記載のカバー付きコネクタにおいて、前記カバーは、前記ハウジングの外周面を覆うフード部を有し、前記ガタ詰め部は、前記ハウジングの外周面と前記フード部の内周面との間の隙間を埋める第１ガタ詰め部を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、ハウジングとカバーとの間の幅方向又は高さ方向のがたつきを抑制できる。
[３]上記[１]又は[２]に記載のカバー付きコネクタにおいて、前記カバーは、前記フード部と前記電線収容部とを連結する連結部を有し、前記連結部は、前記ハウジングの後面と対向するカバー対向部を有し、前記ガタ詰め部は、前記ハウジングの後面と前記カバー対向部との間の隙間を埋める第２ガタ詰め部を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、ハウジングとカバーとの間の前後方向のがたつきを抑制できる。
[４]上記[３]に記載のカバー付きコネクタにおいて、前記電線が屈曲する側を上側とした場合、前記第２ガタ詰め部は、前記ハウジングに形成されたキャビティの後端開口よりも少なくとも下側に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、第２ガタ詰め部は、電線の揺れ動きによってがたつきやすいところに設けられているから、効果的にがたつきを防止できる。
[５]上記[１]から[４]のいずれかに記載のカバー付きコネクタにおいて、前記電線は、一列に並んで配置され、前記カバーは、並び方向に隣接する前記電線の間を仕切る隔壁を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、一列に並んで配置された電線をカバー内で仕切ることができ、電線を個別に屈曲させた状態で保持できる。
【００１０】
［本開示の実施形態の詳細］
本開示のカバー付きコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
（【００１１】以降は省略されています）

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