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公開番号2025121524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024016960
出願日2024-02-07
発明の名称ワイヤハーネス
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250813BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】簡単な構成で、外装部材内の水の残留を抑制可能としたワイヤハーネスを提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線部材20と、電線部材20の外周を覆いつつ電線部材20の延在方向に沿って設けられる外装部材30とを備える。外装部材30は、電線部材20の上方を覆う上壁部33と電線部材20の側方を覆う一対の側壁部34とを有する上側外装部材31と、一対の側壁部34の間に配置されつつ電線部材20の下方を覆う下側外装部材32とを有する。下側外装部材32の上面は、幅方向の端部に向かって下方に傾斜する傾斜面36を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電線部材と、
前記電線部材の外周を覆いつつ前記電線部材の延在方向に沿って設けられる外装部材と、
を備えた、ワイヤハーネスであって、
前記外装部材は、前記電線部材の上方を覆う上壁部と前記電線部材の側方を覆う一対の側壁部とを有する上側外装部材と、前記一対の側壁部の間に配置されつつ前記電線部材の下方を覆う下側外装部材とを有し、
前記下側外装部材の上面は、幅方向の端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を有する、
ワイヤハーネス。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記傾斜面は、前記下側外装部材の幅方向の中央ほど高くなる湾曲面によって形成されている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記上側外装部材は、前記下側外装部材よりも下方で、前記一対の側壁部の下端から互いに近づく方向に突出する一対の内延部を有し、
前記下側外装部材の幅は、前記一対の側壁部同士の間隔よりも小さく、且つ前記一対の内延部同士の間隔よりも大きく設定されている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記内延部の先端部における下面、及び前記下側外装部材の幅方向の端部における上面の少なくとも一方は、前記下側外装部材を前記上側外装部材の内部へ挿入する際に前記一対の側壁部の間隔を広げるように分力を発生させる分力発生面を有する、
請求項3に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
前記外装部材の延在方向の一部に取り付けられる取付部と車両の下面に固定可能な固定部とを有する複数の固定部材を備え、
前記取付部は、前記下側外装部材の下面を上方に向かって支持する支持部を有する、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
前記上側外装部材及び前記下側外装部材の各々は、樹脂材からなり、横断面形状が一定である、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項7】
前記電線部材は、電線と、前記電線の外周を覆う筒状の編組線とを有する、
請求項1に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスとしては、電線部材と、電線部材の外周を覆いつつ電線部材の延在方向に沿って設けられる筒状の外装部材とを備え、車両の下面に固定されるものがある。そして、このようなワイヤハーネスにおける外装部材としては、その下壁部の一部に下方に膨出する膨出部を有し、その膨出部に水抜き孔が形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなワイヤハーネスでは、例えば、外装部材の内部に水が入り込んだとしても、水は水抜き孔から排水される。よって、外装部材の内部に水が留まり続けるといったことは防止される。よって、例えば、電線部材が編組線を有する場合、編組線の腐食が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-96595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなワイヤハーネスでは、膨出部を有する外装部材の形状が複雑であった。また、膨出部が外装部材の延在方向の一部に設けられているだけであるため、膨出部が下方に配置されるように外装部材を車両に固定する必要があった。すなわち、膨出部に向かって水が流れるように外装部材に勾配を設定する必要があった。よって、外装部材の取付構造や取付作業が複雑になる虞があった。
【0005】
本開示の目的は、簡単な構成で、外装部材内の水の残留を抑制可能としたワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のワイヤハーネスは、電線部材と、前記電線部材の外周を覆いつつ前記電線部材の延在方向に沿って設けられる外装部材と、を備えた、ワイヤハーネスであって、前記外装部材は、前記電線部材の上方を覆う上壁部と前記電線部材の側方を覆う一対の側壁部とを有する上側外装部材と、前記一対の側壁部の間に配置されつつ前記電線部材の下方を覆う下側外装部材とを有し、前記下側外装部材の上面は、幅方向の端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のワイヤハーネスによれば、簡単な構成で、外装部材内の水の残留を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態におけるワイヤハーネスの配索経路を示す概略構成図である。
図2は、一実施形態における電線部材と外装部材の一部分解斜視図である。
図3は、一実施形態におけるワイヤハーネスの断面図である。
図4は、一実施形態におけるワイヤハーネスを側方から見た模式図である。
図5は、別例におけるワイヤハーネスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、
[1]電線部材と、前記電線部材の外周を覆いつつ前記電線部材の延在方向に沿って設けられる外装部材と、を備えた、ワイヤハーネスであって、前記外装部材は、前記電線部材の上方を覆う上壁部と前記電線部材の側方を覆う一対の側壁部とを有する上側外装部材と、前記一対の側壁部の間に配置されつつ前記電線部材の下方を覆う下側外装部材とを有し、前記下側外装部材の上面は、幅方向の端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を有する。
【0010】
同構成によれば、外装部材は、上壁部と一対の側壁部とを有する上側外装部材と、一対の側壁部の間に配置される下側外装部材とを有するため、下側外装部材の幅方向の端部と側壁部との間に隙間を設けることができる。そして、下側外装部材の上面は、幅方向の端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を有するため、例えば、外装部材の内部に水が入り込んだとしても、水は傾斜面によって下側外装部材の幅方向の端部に向かうことになる。よって、水は下側外装部材の幅方向の端部と側壁部との間の隙間から排水されることになる。よって、例えば、外装部材に勾配を設定することなく、簡単な構成で、外装部材の内部に水が留まり続けるといったことを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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