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公開番号2025135140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032779
出願日2024-03-05
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01R 13/56 20060101AFI20250910BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】良好なロックフィーリングを確保しつつ省スペース化を実現する。
【解決手段】本開示のコネクタ10は、前後方向に貫通するキャビティ24を有するハウジング20と、ハウジング20の後部に装着されるカバー40と、を備えたコネクタ10であって、ハウジング20は、ハウジング20の後部において前後方向に直交する第1方向にのびるハウジング側レール25と、ハウジング側ロック26と、を有し、カバー40は、第1方向からハウジング側レール25に挿入されるカバー側レール52と、カバー側レール52から前方に突出しハウジング側ロック26に係止することでカバー40が正規装着位置でハウジング20に保持されるカバー側ロック53と、を有し、ハウジング側ロック26は、ハウジング側レール25の一部を構成するレール構成面26Aと、カバー側ロック53に第1方向に係止するロック係止面26Bと、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
前後方向に貫通するキャビティを有するハウジングと、
前記ハウジングの後部に装着されるカバーと、を備えたコネクタであって、
前記ハウジングは、前記ハウジングの後部において前記前後方向に直交する第１方向にのびるハウジング側レールと、ハウジング側ロックと、を有し、
前記カバーは、前記第１方向から前記ハウジング側レールに挿入されるカバー側レールと、前記カバー側レールから前方に突出し前記ハウジング側ロックに係止することで前記カバーが正規装着位置で前記ハウジングに保持されるカバー側ロックと、を有し、
前記ハウジング側ロックは、前記ハウジング側レールの一部を構成するレール構成面と、前記カバー側ロックに前記第１方向に係止するロック係止面と、を有する、コネクタ。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記カバー側ロックは、前記前後方向および前記第１方向に直交する第２方向に撓み変形可能とされ、
前記ハウジング側ロックは、前記レール構成面から前方に向かうほど前記ハウジングの外面から遠ざかる第１テーパ面を有し、前記カバー側ロックは、前記ハウジング側ロックに乗り上げる際に前記第２方向に撓み変形するとともに、前記ハウジング側ロックに乗り上げた状態では前記第１テーパ面に対向する、請求項１に記載のコネクタ。
【請求項３】
前記ハウジング側ロックは、前記カバー側ロックが前記ハウジング側ロックに乗り上げる際に前記カバー側ロックに摺接可能な第２テーパ面を有する、請求項２に記載のコネクタ。
【請求項４】
前記ハウジング側ロックは、前記第１テーパ面と前記第２テーパ面をつなぐ第３テーパ面を有する、請求項３に記載のコネクタ。
【請求項５】
前記カバーは、前記ハウジングに対して前記第１方向の一側から装着される第１カバーと、前記ハウジングに対して前記第１方向の他側から装着される第２カバーと、を備え、前記第１カバーと前記第２カバーのいずれか一方が前記ハウジングの後部に装着されるようになっており、
前記第１カバーは、前記第１方向の他側から前記ハウジングに誤って装着しようとした場合に、前記ハウジングの外面に干渉することで装着動作が停止される誤組防止リブを有する、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
電線カバーをスライドさせながらハウジングに装着可能に構成されたコネクタとして、例えば特開２０２０－２０２０５３号公報（下記特許文献１）に記載のレバー式コネクタが知られている。このレバー式コネクタは、雄ハウジングと、雌ハウジングと、雄雌両ハウジングを嵌合させるレバーと、雌ハウジングの後部に装着される電線カバーと、を備えている。雌ハウジングの後端側には、電線カバーを組み付けるための一対の組付部が形成されている。組付部は、一対の突起片部と、一対の起立片部と、を有している。
【０００３】
電線カバーの下端には、スライドリブが一体に形成されている。このスライドリブが一対の突起片部と一対の起立片部との間にスライドすることで電線カバーが雌ハウジングに装着される。電線カバーの下端には弾性ロック片が一体に形成されている。弾性ロック片の先端部にはロック突起が形成され、雌ハウジングに形成された凹状の被ロック部に係止するようになっている。ロック突起が被ロック部に係止することで電線カバーが雌ハウジングに対して抜け止め自在に装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－２０２０５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の電線カバーはスライド式の装着方法を採用しているため、スペースに余裕がない場合にも装着可能という利点がある。しかしながら、ロック突起と被ロック部との係止構造がスライドレール内（突起片部と起立片部の間）に収まる大きさに形成されているため、良好なロックフィーリングを得ることができないおそれがある。このため、スライドレールとは別の箇所に大きめの係止構造を設けると、レバー式コネクタ全体の構成が大きくなり、省スペース化に不利となる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のコネクタは、前後方向に貫通するキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングの後部に装着されるカバーと、を備えたコネクタであって、前記ハウジングは、前記ハウジングの後部において前記前後方向に直交する第１方向にのびるハウジング側レールと、ハウジング側ロックと、を有し、前記カバーは、前記第１方向から前記ハウジング側レールに挿入されるカバー側レールと、前記カバー側レールから前方に突出し前記ハウジング側ロックに係止することで前記カバーが正規装着位置で前記ハウジングに保持されるカバー側ロックと、を有し、前記ハウジング側ロックは、前記ハウジング側レールの一部を構成するレール構成面と、前記カバー側ロックに前記第１方向に係止するロック係止面と、を有する、コネクタである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、良好なロックフィーリングを確保しつつ省スペース化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、第１カバーが装着されたコネクタを斜め後方から見た斜視図である。
図２は、第２カバーが装着されたコネクタを斜め後方から見た斜視図である。
図３は、第１カバーが装着される前の状態を斜め後方から見た斜視図である。
図４は、図３の状態から第１カバーが装着された後の状態を斜め後方から見た斜視図である。
図５は、コネクタの側面図である。
図６は、図５のＡ－Ａ断面図である。
図７は、コネクタの底面図である。
図８は、図７のＢ－Ｂ断面図である。
図９は、図７のＣ－Ｃ断面図である。
図１０は、図７のＤ－Ｄ断面図である。
図１１は、図７のＥ－Ｅ断面図である。
図１２は、ハウジングの斜視図である。
図１３は、第１カバーの斜視図である。
図１４は、第１カバーを誤って左方から装着しようとした様子を斜め後方から見た斜視図である。
図１５は、第１カバーが正規装着位置に至る途中の位置まで装着された様子を斜め後方から見た斜視図である。
図１６は、ハウジング側ロックの拡大斜視図である。
図１７は、カバー側ロックが第２テーパ面に乗り上げる様子を示した斜視図である。
図１８は、カバー側ロックが第２テーパ面に乗り上げる様子を示した断面図である。
図１９は、カバー側ロックが第１テーパ面に乗り上げた様子を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
［１］本開示のコネクタは、前後方向に貫通するキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングの後部に装着されるカバーと、を備えたコネクタであって、前記ハウジングは、前記ハウジングの後部において前記前後方向に直交する第１方向にのびるハウジング側レールと、ハウジング側ロックと、を有し、前記カバーは、前記第１方向から前記ハウジング側レールに挿入されるカバー側レールと、前記カバー側レールから前方に突出し前記ハウジング側ロックに係止することで前記カバーが正規装着位置で前記ハウジングに保持されるカバー側ロックと、を有し、前記ハウジング側ロックは、前記ハウジング側レールの一部を構成するレール構成面と、前記カバー側ロックに前記第１方向に係止するロック係止面と、を有する。
【００１０】
ハウジング側ロックがレール構成面を有するから、ハウジング側ロックをハウジング側レールに最大限近づけて配置できる。このため、カバー側ロックのカバー側レールからの突出長さを最小限に抑えることができる。したがって、コネクタ全体の省スペース化が可能になる。また、ハウジング側ロックのレール構成面のみがハウジング側レールに位置しているため、ハウジング側レールの制約を受けることなくロック係止面を大きく形成することができる。したがって、良好なロックフィーリングを確保できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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